タミフルドライシロップが品薄?
インフルエンザの流行は・・・ピークを超えたような気がする。
といっても、一薬局だけの定点観測のデータだから、なんとも言えないが。
少なくとも、先週よりは今週の方が患者数は少なかった。
もっとも、うちの地域だけの可能性は大いにある。
流行は全国に比べて比較的早かったからなぁ。だんじり効果で。
全国的には、先週のデータでいうとまっかっかだ。警報だらけ。
都道府県内で、警報の出ていないのは山陰地方など、ごくわずかだけ。
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大流行しているが、患者のほとんどは10代以下の子供だ。
実は、それが問題になっている。
国は、新型インフルエンザ対策として、タミフルの備蓄を進めてきた。
また、タミフル耐性も考慮し(異常行動の可能性もかな)、
リレンザの備蓄も少しずつ始めていた。
小児用のタミフルドライシロップは、使用期限が短いこともあり
備蓄されていなかった。なくてもなんとかなるという見通しもあったが。
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つまり、成人用のタミフルのカプセルは大量の備蓄があるが、
リレンザの備蓄は始めたばかりでそれほどの量はない。
さらに、小児用のタミフルドライシロップは、備蓄がない。
そういう状況。
で、現状の大流行では、10代以下が流行の中心である。
10代には、タミフルは原則禁忌になっている。
(医師の判断で使っても構わないけど)
処方としては、やはりリレンザが多い。
10代未満は、成人用のタミフルカプセルは使えないことがほとんど。
こちらは、タミフルドライシロップで対応することになる。
もちろん、吸入薬のリレンザでも構わないけど。
つまり、備蓄のない、あるいは備蓄の薄い薬がどんどんはけていき、
大量の備蓄があるタミフルカプセルは、あまり使われていない。(苦笑)
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その結果として、とりあえずタミフルドライシロップが品薄になりつつある。
なくなったらどうするか、というと・・・薬局で作る(!)
薬局で、タミフルカプセルのカプセルを外して、乳糖かなんかと混ぜて、
小児用の粉薬を作る計画・・・というか、そうするしかないわな。
本家のドライシロップと比べると、格段に味は落ちるだろうけれども。。
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実は、昔、タミフルが出たばかりの頃に、そうやって小児に与えていた。
実績があるだけに、なんともしょうがないわな。
いざとなれば作れるんだから、備蓄しようって話にもならないし。
(たぶん、最初から困ったらそうするつもりだったんだろう)
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うちの薬局は、子供はあまり来ないからそれほど影響ないけど・・・
小児科の近くだと大変かも知れない。
まぁ、そういうところは前もって大量に作っておくのかも知れないが。
一番困るのは、中途半端に子供が来る薬局かな?w
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