高橋大輔、銅メダル
バンクーバーオリンピック、フィギュアスケート男子で、
高橋大輔が銅メダルを獲得した。
今日は、休みだったので、しっかりテレビを見ることが出来た。
ちなみに、事前に休みをあわせておいた、、訳ではない。w
いや、やろうと思えば出来ただろうけど。
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ショートプログラムでは、高橋3位、織田が4位、小塚が8位。
日本勢としては、全く文句のつけようがない順位だった。
高橋は3位といっても、1位のプルシェンコとの差はごくわずか。
金メダル争いは、プルシェンコ、ライサチェク、高橋の3人に絞られてた。
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4回転ジャンパー、プルシェンコの復帰が、フィギュアの勢力図を書き換えた。
ショートプログラムでは、上位選手が次々と4回転に挑戦し、散っていった。w
実際、ショートプログラムで4回転を成功させたのはプルシェンコのみ。
そして、ショートプログラムで上位にたったのは、
プルシェンコ以外は4回転を回避した面々だった訳で。
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そして、今日、フリー。
小塚が、4回転をきれいに成功させた。
トリプルアクセルで転倒した結果、8位になったけれども・・・。
小塚はまだ若い。次のオリンピックも十分狙える。
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ショート2位のライサチェクは、フリーでも完璧な演技をした。
いや、ショートの出来もすごかったけど、フリーも完璧。
4回転を跳ばない分の失点を、ほかできれいにカバーしてきた。
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織田は、なんか、らしくなかった。w
初めてのオリンピックやから、しょうがないけどねぇ。
4回転回避は、作戦としては正しかったと思う。
ショート4位。ライサチェクは完璧な演技をしたから上回れない。
プルシェンコは、4回転を失敗しないから、これも無理。
そうなると・・・そう。織田は銅メダルを狙いにいった。
高橋は、絶対に4回転に挑む。そして、失敗する確率はかなり高い。
そうなったときに、自分が3位に滑り込む。そういうシナリオだったはずだ。w
私は、それを非難するつもりはまるでない。
というか、チーム日本として考えたときには、それが最良の策だと思う。
つまり、織田が危険を回避して、そこそこの高得点をキープしておけば、
高橋が4回転に失敗しても、日本にメダルが残る、、という。w
結果として、(自己責任だとは思うが)靴ひもが切れるという
信じがたいアクシデントに見舞われて失速してしまったが。
でも、帰ってきた織田には、会場からおそらく、今日一番の拍手がなった。
同情だとは思うけど、同情を誘うことができるキャラでもあるし。
もし、織田がフリーで4回転を回避したパーフェクトな演技をしていれば、
おそらく、銅メダルは織田のものになっていたはずだ。
・・・いいとこは、全部高橋がもっていく。いつもそうだけどさ。ww
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さて、高橋。もう、最初から4回転に挑むのはわかっている。
つーか、高橋は失敗するのを覚悟の上で4回転にチャレンジしたはずだ。
成功していたら、金メダルもありえたんだが・・・予想通り失敗。
おそらく、成功率は5割もなかったんじゃないかと思う。
それでも、そこで崩れない。その後をきっちり滑りきって、
かろうじてランビエルを上回り、この時点で2位に食い込んだ。
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この結果から考えるに、高橋が4回転に挑んだのは正解だろう。
4回転を回避して安全策をとっても、ライサチェクやプルシェンコには届かない。
ショートプログラムの貯金があるから、失敗してもランビエルを上回れる。
もっとも、高橋本人がそういう計算をしたとは思えないが。w
理想は、織田がランビエルの位置にいればもっと安心して見れたけど。w
もし、成功していたら・・・絶対に金メダル、とはいえないが、上位二人と
かなりいい勝負ができたと思う。
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SP6位のジョニーウィアは、最初から敵じゃないと思っていた。w
ノーミスで終わったからちょっとどきどきしたけど、ショートから
コンポーネントの得点が伸びにくいのは、すでにわかっていたし。
なので、高橋がランビエルをギリ上回った時点で、
メダルは、ほぼ確定。プルシェンコの実力を考えると、銅メダル確定だ。
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さて、最後のプルシェンコ。ジャンプで転倒こそなかったものの・・・
素人が見ても明らかに、おかしかった。ジャンプの軸がずれてたし。
あれでこけないのが、すごいところだけど。
結果、4回転を回避したけど、完璧な演技だったライサチェクが金。
4回転を成功させて、転倒もなかったけど細かなミスがあったプルシェンコが銀。
果敢に4回転に挑んだけど、高橋がかろうじて銅。いや、十分だ。
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4回転論争はまだ続くだろうな。
4回転など跳ばなくても、表現力があればよい、という論と、
スポーツなんだから、4回転を跳んでこそ王者だ、という論。
ただ、以前に問題になったときにも、一つの答えがあった。
表現力のある高橋が、4回転を決めて王者になれば全く問題はない。
高橋が今後どうするかは、わかんないけど。w
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長野オリンピックの頃から、日本フィギュアは本田武史が一人で支えてきた。
本田は、かなり安定して4回転を跳ぶことができる、世界と戦える選手だったが、
オリンピックでは4位が最高だった。
今、日本男子は高橋、織田に、さらに小塚と世界と戦える選手が3人。
(つーか、探せばほかにもいると思うが。)
この銅メダルで、男子フィギュアの時代が一つ始まったんじゃないかな?
バンクーバーに3人出場できたのはアメリカと日本だけ。
その3人が全て入賞ってのも、素晴らしい。
日本は国としては、世界一のフィギュア大国と言えると思う。
・・・あとは、トップを取るだけだ。まぁ、いずれ取れるさ。
高橋か、織田か、小塚か、あるいはそれに続く誰かが。。
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