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子ども手当の「海外養子」問題

 ニュースより。
民主党の目玉政策「子ども手当て」には、穴が存在する。

今のところ、親が日本国内に居住しており、子どもが海外に居住していても、
きちんと養育していることを条件に、子ども手当ては支給することになっている。

 ところが、それを利用してとんでもないことをする奴が出た。

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 とある韓国人男性(日本在住)が、タイで554人と養子縁組しているから、
子ども手当てを支給しろ、、と申請を出したそうな。
もちろん、不受理になっているんだけれども。

 554人。1人につき、月13000円なら年間で約8642万円也。
これだけの金があれば、(本当に)養子554人を養育したとしても、
楽に遊んで暮らせるわ。

 ただ、今の法律では明確に「不受理」できる理由はないんじゃないかな?
まぁ、「社会通念上」不受理なのは明らかなんだけれども。
そこは、ちゃんと法律で穴をふさいだ方がいいと思うぞ。

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 554人は社会通念上ダメです。
じゃぁ、何人までOK?って話になってくる。w
物価の安い国で養子縁組すれば、本当に養育したとしても、
月13000円もあればお釣りがくることはあるだろう。

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 たとえば、仕事でしょっちゅうタイに行くビジネスマンがいたとする。
(つまり、普段から日本とタイを行き来している生活をしている。)
そういうビジネスマンは、養子を持てば持つほど、お金になる。

 ただし、あまり派手にやるとバレるから、少人数で。
2,3人なら、バレないかも知れない。
さらに、このビジネスマンが100%悪意ではないとしたら?
「可愛そうなタイの孤児を救うため、私の養子にした。」とかだったら?
つまり、本当に「親子」に近い関係だったらどうするよ?

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 ようするに、こんな問題を「社会通念上」なんかで片付けてしまうと、
判断に悩むグレーゾーンがでてきてしまい、業務上問題である。
ここは、法律でびしっと線を引いたほうがいいってことだ。

 実は、今までの児童手当でも同様の問題は発生しうるんだけど・・・
年齢制限、所得制限に加えて、金額が子ども手当ほどではないので、
あまり問題になってこなかった。

 ・・・だからといって、子ども手当でも問題ない、ってのは、
単なる希望的観測にすぎないわな。

.

 ところで、冒頭の韓国人なんだけど・・・
子ども手当てが「不受理」になっても、ちゃんとタイの養子の面倒見るのかな?
そうでないとするならば、タイの養子たちがかわいそうだと思う。
日本で変な(穴のある)制度があるばっかりに、いきなり養子になったり、
捨てられたりするのかと思うと。

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コメント

このニュースにはわたしも本当にオドロキ!北海道と神奈川では数百人単位(200人前後かな?)の養子縁組は受理された…って話は聞いたのだけど、ホント?この話を聞いてそれならば…と今回500人単位の申請をしたとか…。これが私たちの税金で支払われるのはたまんないけど、わたしは今、我が家に来ている中国人研修生にも子ども手当てを申請するよう手続きしたいと考えています。彼らは中国に家族を残し単身赴任で我が家に働きに来ています。子どもが一人ではありますがいます。立派に受給資格があると思いませんか?税金は一銭も払っていませんが…。こんなことしている民主党は許せない…と思いつつ、我が家の研修生達に申請を勧めるわたしはいったい…???

投稿: 恵子 | 2010-04-26 05:57

 コメントありがとうございます。

 逆に、日本人の親が海外に単身赴任に行っている場合は、
子どもが日本国内にいても受給資格はありません。
 まぁ、その分、海外から単身赴任で来ている人に回る。
そういう仕組みになっているようですね。

 ただ、国籍条項を入れてしまうと話がこじれます。
中国人研修生が子ども手当てを受け取った場合・・・
ま、100%中国国内で使われますよね、このお金。
そうすると、趣旨から外れてくるのではないか、と。

 さすがに、これほど甘いのは今年度だけでしょう。
満額になる来年度には、制度をしっかり見直すと
公言されていますし。

・・・もっとも、もっと根本から見直される可能性も
大いにあると思っています。(苦笑)
ただ、子育て世代真っ只中の私としては、
この手当ては本当にありがたいので・・・なんとも。

投稿: kitten | 2010-04-26 22:30

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