忘れてました、ごめんなさい
疑義照会実例・・・といっても、今回は番外編。
処方実例は出さない。
(実は、ちょっとネタが尽きてきつつある・・・。)
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二つの医療機関から、同じ薬が重複して出ている患者さんがいた。
重複して服用することで特に身体に悪影響はないと思うが・・・
医療費の無駄遣いであることは間違いない。
それぞれ、別の薬局でもらっていて、気づかなかったようだ。
(お薬手帳も持ってたのに。。ちゃんと見ろよ。>他の薬局)
最近になって、その患者さんがウチの薬局をかかりつけにしてくれて、
ようやく重複が発見された。
さて、どうする?
こういう場合は、後から追加した医師の方に処方削除を依頼するのが基本。
もっとも、疑義照会のし易さという問題があるので、基本通りとはいかない。
(例えば、照会しやすい近隣の医院の方が、削除を頼みやすい)
今回の場合、処方元がどちらも(別の)公立病院。
疑義照会のしにくさはどちらも同じだった。
が、後から出した方の医師が、適応の問題もあるから削除に応じなかったため、
先に出した方の医師に、削除を依頼。こっちは、快く(?)OKしてくれた。
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ところが・・・1ヵ月後。
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削除した方の医師が、また同じ薬を処方してくれた。
(この辺で、すでにイライラモード。w)
頼むから、疑義照会の内容をしっかり記録しておいてくれ。
いや、記録なくてもいいけど、覚えておいてくれ。
当然、もう一度疑義照会が必要になる。
また、この病院がある意味天敵というべき疑義照会しづらいとこ。
時間がかかる、薬剤部が無能、対応悪い、と三拍子そろってる。
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普通、疑義照会するときは、「医師のプライドを傷つけないように」
気を遣うのが基本である。今の学生は、そうやって教わってるはずだ。
ただ、気を遣って遠まわしな表現をすると、逆に伝わらないこともある。
以前、それで失敗したこともあったので、直球ストレートで聞いてみた。
「先月、処方削除になっているはずですが、今月も処方されています。
今回も削除でよろしいでしょうか?」
・・・今見直すと、大胆だな、私。
相当、頭にきてたと思われる。w
案の定、時間がかかり、返事はまだか、と催促の電話もかけて・・・。
帰ってきた医師の答えがこれ。
「忘れてました、ごめんなさい」
うーん、疑義照会の文面に、怒りがにじみ出てたのかも。w
ちょっとやりすぎたかもしれない。少し反省した。
いや、これ「ごめんなさい」で済んだからよかったけどさ。
変な医師にあたると、逆にめっちゃ怒られるわ。w
まぁ、患者さんに迷惑かけてるんだから、全面的に戦う気マンマンだったけど。
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