税金とサービス向上
市役所などの、行政サービスは、普通、税金で賄われている。
そのことについて、考えさせられることがあった。
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今回の私の意見には、異論があるのは重々承知の上で書く。
あくまで、一つの見方である、とあらかじめ断っておく。
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行政サービスは、税金で賄われている。
ということは、行政サービスの質を向上させるということは、
私達、納税者の負担が増すという側面がある。
あくまで、効率を無視すれば、の話ではあるが、
一般論としては、お金をかければかけるほど、サービスは向上する。
ということは、よいサービスを行政に要求するということは、
それに見合う負担を別の形(税金)で負う必要があるということ。
まぁ、当たり前といえば当たり前だわな。
サービスを上げろ、料金(税金)を下げろってのは、普通に考えて矛盾してる。
(もちろん、効率を考えて何とかしろっていう話はあるが。)
行政サービスの質を上げろ、と言うからには、増税がついて回る。
逆に言うと、「減税」は行政サービスの質の低下につながる、
とも考えられるよなぁ。
もちろん、公務員叩きをしている人も、そんな基本はわかってるはず。
わかった上で、やっているんだと思うけど・・・
中には、単なる自分のエゴだけで突っ走る公務員批判もあると思う。
私は、そういう単なる「わがまま」なだけな行政批判は、
逆に問題があると思っている。
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実は、最近、こんな事例があった。
行政に提出するとある書類(詳しくは書かない。w)に、
収入印紙が必要だった。ところが、私は収入印紙を間違えて購入して、
150円多い収入印紙で書類を作ってしまった。
といっても、今更買いなおすのも面倒くさい。というか、
間違って買った印紙に使い道がない以上、このまま通す方が得。
窓口でも、そりゃそうだよね、という話で、150円値段が高い印紙で
書類を通してもらった。
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ところが、数日後その窓口の担当者から、封書が届いた。
印紙が高いのは問題なので、「150円分を放棄する」旨の書類を
追加で書いて欲しいとのこと。
わざわざ、返信用封筒に80円切手まで貼ってくれた。
とはいえ、元々印紙の金額を間違ったのはこっちのミスなんだよ。
向こうにも、「もう一つ必要な書類を忘れた」というミスはあったにせよ。
それだって、私が変なミスをしたから余計な仕事が一つ増えた訳で。
それなら、郵送じゃなくて電話連絡で呼びつけてくれてもよかったんだ。
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さて、今回の収支はどうなるだろう?
「150円の超過印紙」の収入を確定させるために、
「80円切手x2枚=160円」かかっている。
これ、行政の人間は疑問に思わないのか?
とはいえ、この窓口担当者のサービスはよいと思う。
こっちのミスにも関わらず、こちらに強く当たるようなことはなく、
わざわざ返信用封筒に切手まで貼ってくれるんだから。
いたれりつくせりだ。
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でも、でもね。申し訳ないんだけれども・・・
納税者として考えると、そこまでのサービスは過剰だ。
そんなとこに、無駄な金を使わなくていいから。
電話で呼びつけてくれたら、ちゃんと足を運ぶって。
もともと悪いのはこっちなんだからさ。
私達が納めた税金なんだから、経費削減を心がけて欲しい。
ちょっとくらい窓口対応が悪くても構わないから。
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もっとも、全然関係ない一般の納税者から見たら、
今回の私の行為こそ、責められるべきなんだろうな。
行政に無駄なお金を使わせるな、と。w
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