参議院選挙では、政権交代はおきない。
小ネタだが、当たり前の話。
とあるサイトで、「参議院選挙で政権交代がおきない限り・・・」という
書き込みを見つけた。
まぁ、民主党批判はどこに行ってもすさまじいし。
(特に、最近の口蹄疫の対策の遅れはちょっとひどすぎるように思う。)
でも、参議院選挙で政権交代がおきる可能性は、ほぼ0だ。
冷静になって考えればわかるはずなんだけど。
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参議院選挙で、民主党が負けることはない、、という意味ではない。
参議院の選挙制度では、負けるっていってもそうそう負けないんだけど、
仮に、前代未聞な大惨敗を喫したところで、民主党政権は続くだろうよ。
(鳩山さんは、さすがに責任を取って退陣するだろうけど。)
まず、基礎知識。
今年の選挙は、参議院選挙であり、衆議院選挙ではない。
政権ってのは、通常衆議院で多数を握っている党がとるものだ。
民主党は、衆議院で過半数をはるかに超える議席をもっている。
自分で解散しない限り、あと3年はこの議席を失うことはない。
しかも、参議院選挙で選挙されるのは、参議院の定員の半数。
参議院の任期は6年で、3年毎に半数が改選される訳で。
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3年前の参議院選挙は、民主党が勝利して、自・公連立政権を
参議院での過半数割れに追い込んだ。
その後、「ねじれ国会」状態が2年続いた後の
衆議院総選挙で、民主党が政権を取った。そういう流れ。
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つまり、今年の参議院選挙では、今の民主党を中心とした連立政権は、
過半数割れして、「ねじれ国会」状態になる可能性は大いにあるが、
衆議院の議席と、参議院の非改選の議席数を考えると、
「政権交代」がおこる可能性は極めて低いと言わざるをえない。
あるとすれば、民主党がいさぎよく衆議院を解散するか、
民主党自体が大分裂するような政界再編でも起きない限り、無理。
どっちも、とてもありそうにないな。
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まぁ、あれだ。
そんな中学校の社会で習うレベルの知識もなくて、
政治の話とか、民主党批判してる人を見ると、ちょっと萎える。
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