イクメンという言葉
「イクメン」という言葉を、最近目にする機会が増えた。
男性が育児休暇をとりやすくなったのとあわせて、
テレビや新聞で取りざたされている言葉だ。
「イクメン」とは、育児する男性のこと、だと思う。
言葉の響きがイケメンと似ていることもあってか、
メディアでは結構出てきているように思うが・・・
日常ではまだまだじゃないか、と。
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まずはじめに。
私は、育児する男性自体を否定するつもりは毛頭ないので。
むしろ、この流れをどうやって進めるかを考えてもいるが・・・
現時点での「イクメン」の問題点を書いていこうと思う。
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まず、「私はイクメンである」と自ら言える男性が、
果たしてどれぐらいの人数、存在するだろうか??
これが問題である。
少なくとも、私は自分をイクメンだとは言いづらい。
最初に、「育児する男性はすばらしい」という前提がある。
これは逆に言うと、育児に関わらない男性は、よろしくない、と。
まぁ、そりゃそうなんだけれども、、ね。
でも、全く育児に関わらない父親なんて、少数派じゃないか?
多くの父親は、育児に関わろうとしているし、できる範囲で関わっている。
ただ、その「できる範囲」が個人の事情によって異なるだけだろう。
もっとも、そもそも育児に関わろうとしていない父親も、いるかも。
それはそれで、また別の問題なんだけれども。
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「育児に関わろうとしている父親」ならまだともかく、
「育児している父親」というのは、自分から宣言しにくいもんなんだ。
よいイメージの言葉を、自分では使わないだろう?
「ラーメン、つけめん、ぼくイケメン」って言ってた芸人がいたけど、
あれは、自ら「イケメン」であると名乗るから面白い。
まぁ、微妙なイケメンだから成立するギャグなんだが。
私は、自ら「イクメン」であると宣言するのも、同じことだと思う。
自ら「イクメン」と名乗ることは、
「あの人、イクメンって言ってるけど、そんなに育児手伝ってないよね」
という、目に見えないプレッシャーと戦う羽目になるわけだ。
いや、実際はそうじゃなくても、本人にはそういうプレッシャーがある。
「イケメン」と同じように、他人から評価される分にはうれしい。
でも、自分から名乗るのは、ちょっと厳しい。そういう言葉だ。
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実際にメディアで「イクメン」と取り上げているとき、
「自分とは関係ない」という感覚で記事が書かれていると思うのは、気のせいか?
何の臆面もなく「イクメン」と書けるってのは、
よほどの自信家か、あるいは、自分は「イクメンじゃないから」と
安全圏から書いているんじゃないのか?
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まぁぶっちゃけ、
「イクメン」といってしまうと、変なプレッシャーがかかってしまう。
私は、自然体で育児に関わりたい。w
そういう意味で、この言葉はあまりよく思っていない。
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まだ、言葉のイメージだけが先行している状態だからなぁ。
しっかり定義できるならば、こう定義したいと思う。
「イクメン」=「育児に関わろうとしている男性」
これくらいの定義にしてもらえれば、大いに賛同できるんだけど。
・・・世の女性たち、それくらいで勘弁してもらえないだろうか?(苦笑)
甘いかな?
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