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配合錠がいっぱい。

 新薬のはなし。

 日本の製薬メーカー大手、タケダは、今年の夏、
新たに4種類もの新薬を発売してきた。
ひとつのメーカーが、1シーズンに4つの新薬って、
最近ではちょっと記憶にない。

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 ただし・・・。そのなかに配合錠が2種類。
最近の流れだから、しょうがないとはいえ。

 ユニシア配合錠は、カンデサルタン(ブロプレス)+アムロジピンの合剤。
ARB+Ca拮抗の組み合わせ。他社からも似たようなのが出ている。

 メタクト配合錠は、ピオグリタゾン(アクトス)+メトホルミンの合剤。
糖尿病の薬で合剤ってのは珍しいと思う。
一緒に使うことも多い薬だから、ありっちゃありだけど。

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 もっとも、ブロプレスもアクトスも、タケダの主力商品のひとつ。
まだ、特許は切れていないけれども、特許切れ後をにらんでの戦略かも。

 さて、新薬の薬価なんだが・・・実は、元の薬と同じになっている。
ユニシアは、ブロプレスと同じ薬価。メタクトはアクトスと同じ薬価だ。

 ってことは、例えばブロプレスを服用している人が、アムロジピンも
服用している場合、アムロジピンをジェネリックにするよりも、
ユニシアに切り替えた方が確実に安くなる。

 メタクトの場合は・・・もともとメトホルミンの薬価が低すぎるので、
大差ないと思うが。w

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 職場での会話。

「なんていうか、スーパーのセット販売みたいね。セットでいくらって。」

「それを言うなら、ジャパ○ットタカ○でしょ。

 ブロプレスに、アムロジピンがついて、
 なんと、、お値段そのまま!」
(タ○タ社長風に。w)

「まぁ、タケダも生き残るのに必死なんよ。w」

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 ちなみに、新薬の場合投与制限14日縛りがついている。
発売後1年までは、14日を超えて調剤することができないんだ。
どっちの薬にしても、長期処方されることが多い薬だから、
しばらくは、使いにくいな。
 安くなっても、2週間に1回通院となると、かえって高くなるし。

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 ちなみに、タケダからは他にも新薬が出ている。
ネシーナは、インクレチン関連薬。
まぁ、これは似たような薬がすでに他社から発売されているけれども。

ロゼレムは、久々の「全く新しい作用」の薬。
メラトニン受容体アゴニスト。副作用や依存の少なそうな入眠剤。
ちょっと、面白そうだ。

 こっちの二つだけでもよかったんだけどなぁ。w

 

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