民主党が敗北
参議院選挙は、与党が過半数割れを起こした。
一方、自民党は議席を増やして、復調を印象付けた。
.
民主党の方が厳しいとは思っていたが、予想よりもさらに下だった。
勝負の一人区で、軒並み自民党に敗れたのが大きいな。
これは、「自民党が勝った」といってもいいのではなかろうか?
.
とりあえず、菅さんは続投の方向で進んでいるようだ。
連立工作がうまくいく、とは思えないので、
「ねじれ」状態で国会運営せざるをえなくなるだろう。
しかも、去年までの「ねじれ」とは、また少し違う。
自・公政権時の「ねじれ」なら、衆議院2/3の再可決という
強力な武器があったからなんとかなったが、
現在の民主党には、2/3がない。
自民党がころころと首相を変えたあの頃よりも、
さらに厳しい政権運営、となるわけで。
.
ただし、「ねじれ」はこれから先も必ずあることだ。
国会がねじれたら、何も決まらないってんじゃ、
そりゃ制度として大いに問題だと言わざるを得ないわけで。
菅さんは、野党とも十分に協議した上で、進めていく必要がある。
.
今回の参議院選挙。消費税増税が争点?と言われたが、
そういうわけでもないだろう。
自民党だって消費税増税を明言している。
民主党は、将来の消費税増税を公言している。
これで、自民党が勝って民主党が負けた。
消費税に関しては、似たり寄ったりな訳だから、争点ではありえないだろう。
ただし、菅さんの消費税増税の発言が、選挙の流れを変えたのも間違いない。
このへん、選挙はよくわからないなぁ、としか言いようがないな。
民主党にとって最大の敵は、自民党であったわけで。
その自民党と消費税について足並みをそろえて、負けるってのは。w
たぶん、菅さん(というか民主党上層部)から見れば、
自分の発言を「うまく」敵に利用された、と感じているのではなかろうか。
.
私は、消費税増税は避けられないと思っているし、
そのために、低所得者に厳しい消費税の制度自体を、
見直す必要がある、というのもわかっているが・・・。
それを、自分達だけで決めるのではなく、超党派で議論したい。
また、少なくとも次の総選挙までは、税率を上げないことも公言している。
正直、たったこれだけのことでそこまで風が変わるとは思わなかった。
実は、ここには「みんなの党」のような第三局の勢力が大きく関わっている。
自民党は、自分からは「消費税反対」とは言いにくい。
そこを、政権担当能力のないw第三局の政党に激しく非難してもらうことで、
結果的に民主党の支持率を落としている。
.
さて、その「みんなの党」は大躍進となった。
正直、なんでこんな党がそこまで受けるのか私には理解できない。w
とりあえず、「非自民、非民主」といった人たちの受け皿になった、んだろう。
別に、新党改革だって、立ち上がれ日本だってよかったはずなんだが。
それはもう、先行のメリットとイメージ勝ちだわな。
ただ、直接は選挙結果に大きな影響を与えていない。
やっぱり、直接的に勝敗を決定付けたのは、一人区であるからして。
民主党が複数候補を立てた選挙区で、民主党をつぶす役割はしているが。
例えば、大阪選挙区。これ、みんなの党がいなければ、無党派層の多くは
岡部氏に流れたんじゃないだろうか?
そうなると、結果が変わっていた可能性は高いと思う。
ただ、二人区ではほとんど影響ないな。今の民主党なら、みんなの党がいなくても
議席独占できるだけの力はなかったから。
.
小沢前幹事長の「複数候補擁立路線」は、表向きはそれほど影響がなかった。
二人区で共倒れしたところはなかったわけだから。(危なかったとこはあったが。)
ただし、二人区にも力を入れた分、肝心の一人区に力が足りなかった、
そういう影響はあったと思う。
もっとも、候補者は大変だっただろうが。w
.
さて、これからどうなることやら。先行きは不透明である。
あくまで私の希望だが、菅さんは首相をやめるべきではない。
ここでトップを変えても、さらに状況が悪くなるだけだ。
ここは、悪いながらも菅さんにやってもらうしかないだろう。
ねじれ国会をなんとか運営する技術。
これは、二大政党制の現状なら、与野党ともに必ず必要になる。
最長で、あと3年は続く訳だから、ずっと混乱させたままじゃ
みんなが困るぞ。w
| 固定リンク
「ニュース」カテゴリの記事
- 安倍元総理死去(2022.07.08)
- コロナとウクライナと(2022.04.26)
- ウクライナ開戦後一ヶ月(2022.03.24)
- ロシアがウクライナに侵攻(2022.02.27)
- 第100代内閣総理大臣、岸田文雄(2021.10.09)
コメント