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一面でホメオパシー批判

 昨日の朝日新聞より。

なんと、一面トップでホメオパシーの批判記事がでた。

「ホメオパシーは荒唐無稽」学術会議が全面否定談話

 一部、記事から引用する。

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通常の医療とは異なる民間療法「ホメオパシー」について、
日本学術会議(会長=金沢一郎東大名誉教授)は24日、
「科学的な根拠は明確に否定され、荒唐無稽(こうとうむけい)」
とし、医療従事者が治療で使わないよう求める会長談話を発表した。
山口市の女児ら死亡例が出たことを重視。通常医療から患者を
遠ざける懸念があるとして、一般に広まる前に、医療現場から排除する
必要があると判断した。
科学者の代表機関が、特定の療法を否定するのは極めて異例だ。

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 引用終わり。
朝日新聞のようなメディアが、特定の療法を否定する記事を一面に載せるのも、
きわめて異例だと思うぞ。w

 朝日の記事はいずれタイムアウトしそうな気がするので、
日本学術会議の会長談話そのものもリンクしておく。

ホメオパシーについての会長談話

 日本学術会議ってのは・・・大雑把にいって、科学者の代表機関でいいと思う。
日本学術会議だけでなく、この談話は医師会なども連名。
つまり、医師会もホメオパシーを医療機関で扱うべきではないとしている。

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 一面トップで扱っただけでなく、二面にも関連記事が出ていた。
朝日新聞、やる気マンマンだな。これ、今後どうなるか注目したい。

 注意点として・・・
まず、ホメオパシーといってもいろいろある、という点。
朝日新聞は、日本に入ってきているホメオパシーの中でも
際立って過激な主張をしている団体をメインで攻撃している。
 まぁ、どれをとっても荒唐無稽であることに変わりはないんだが。w

 その団体にしても、表向きは「現代医学を否定しない」と言っている。
まぁ、私から見ればホメオパシー自体が現代医学の否定なんだが。w
それはさておき。末端のホメオパスは、守っていないようだ。
末端までしっかり、「現代医学を否定しない」だけのスキルを持ってくれれば、
これほど問題になることはなかったのに。

 とにかく、問題は「現代医療を否定してしまう」点だ。
下手すれば、医療ネグレクト(医療拒否)になってしまう。

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 実際、子供に対する医療拒否が疑われた事態があった。
つい先日、腎障害をおこしている(と思われる)子供に対して、
「薬を服用させずに、レメディでなんとかしよう」とする母親が、
ネット上でホメオパスに相談したことがあった。

 これがネット上の医師たちの目にとまった。
医師からみれば、「最悪の場合、命にかかわる。」と判断された。
結果、ネット上の有志(特に医師が多かった)が、
「なんとかして子供の命を救え!」と公的機関や警察に通報。
関係機関が懸命に努力した結果、該当する患者(および母親)が割り出され、
医療機関に受診させた、という事件があった。

 もっとも、この事例は母親が大げさに書いただけだったようだが。
これも下手すれば、「虐待」まで疑われるケース。
子供に通常の医療を受けさせないってのは、虐待でしょ。

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 本当に、いつ死者が出てもおかしくない(というか、すでに出ている)。
こんな代替療法をのさばらせておくわけにはいかないだろう。

 しかし、これはホメオパシーだけの問題ではない・・・よなぁ。
問題は、現代医療の否定にある
別に、代替医療そのものに、それほど問題はない。
うまく、現代医療と共存する道だってないわけではない。

 とりあえず、気軽に現代医療を否定する行為は、
本当に現代医療による治療が必要な人を、治療から遠ざける結果になる。
それが、状況によっては、生死に関わることもあるってことだ。

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 もっとも、朝日新聞が攻撃したところで、ホメオパシー団体は反論するだろう。
(まともな反論はできないだろうが、「信者」向けの反論なら可能だ。)

 ただ、新聞で明確に否定されたことは、反ホメオパシー勢力には、
非常にありがたいこと。
権威に弱い人には、とりあえず、「新聞で真っ向から否定されてたよ。」とか、
「学界からは完全否定されてるよ。」とかで、転ぶかも知れないし。

 もっとも、本当の「信者」はそんなんじゃ説得されないだろうが、
とりあえず「被害」が減ってくれる方向に進めば、それでよいと思う。

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