健康食品は薬の代わりにはなりません
久々の健康情報。
今回は、久しぶりに、基礎の基礎とも言える事実から。
「健康食品は、薬の代わりにはなりません」
当たり前なんだけれども。
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えっと、参考文献として国立健康・栄養研究所の中にある
「健康食品の基礎知識」をあげておく。
ホントは、直リンクは控えて欲しいみたいなんだが。
面倒くさいので直リンクしておく。
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail1456.html
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正直、上のリンクを読んでもらう方が確実で早いんだけど。w
それだけじゃあれなので、少し解説を加えてみる。
とりあえず、結論が一番先に示されている。
「健康食品は薬の代わりにはなりません。」
すごく当たり前。
原則として、健康食品は「健康な人」を対象にしている。
すでに病気になっている人は、薬を使ったほうがよい。
健康な人が、健康を維持するために使うのが「健康食品」だ。
健康食品と医薬品の違いについては、原文を読んでもらう方がよいので、
ここで詳しくは触れない。
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ただ、こう思っている人がいませんか?というのがあるので、
それに対して、解説しておく。
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「薬は副作用が怖いけど、健康食品なら副作用はない」
これに対する解説。
健康食品も、摂取方法によっては、副作用がおこることもありえるが、
副作用とは言わないかな。単に「健康被害」と言うかも知れない。
主作用と副作用は、表と裏の関係になっていることが多い。
つまり、副作用がないってことは、効果もないってこと。
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「薬は合成物だけど、健康食品は天然物だから、健康食品の方が安全」
合成だから危険、天然だから安全ということはない。
天然でも危険なものもいっぱいあるよ。
それに、医薬品だって天然物から作られているものの方が多い。
医薬品は、厳密な品質管理を行って作られている。
健康食品の場合、含有成分からして書いてないものもある。
ようは、何が入っているかわからない。いいものもあるだろうが、
粗悪品をつかまされる可能性も十分ある。
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「健康食品なら、医師の処方箋がなくても簡単に手に入る」
そりゃそうだけどさ。
お値段としてみた場合、保険が利く分だけ医師の方が安くないか?w
それは冗談として、そもそも薬と健康食品はぜんぜん違うものですから。
健康食品を使うなとは言わないけど、医師、薬剤師などに相談すべき。
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「薬の代わりに健康食品を摂取してみよう」
危険だから、絶対にやめてくれ。
以前にも、血液サラサラのサプリかなんかで、
「薬の代わりに、このサプリをどうですか?」みたいな記事があって、
抗議したことがある。
それ、下手したら命にかかわるから。
医師の治療は、必ず続けてもらいたい。
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ホメオパシー云々でも、似たようなことを書いている気がするが。
現代医療から遠ざけるような商品は、問題外である。
もし、それで万一のことがあっても、業者は責任を取れない。
すべて自己責任ってことになるな。
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全部まとめると、やっぱりタイトルどおり。
「健康食品は、薬の代わりにはなりません」
これが、一番大事なことなんだろう。
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