今までの退職金制度からの移行
今後しばらく(あと数ヶ月)、水曜日は「確定拠出年金(401k)」に関する
連載を行っていく。今回は3回目。
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ちょっと本筋から外れる。私の会社のケースを紹介しておく。
会社から確定拠出年金の話がきたときは、ちょっとびっくりした。
「会社が退職金ケチるために、そんなとこまで手出すの?」と。w
説明を受けて仕方ない、、というか今までの制度がなくなるから
「やむをえず」ということだとわかったけれども。
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ここで、従業員に選択肢が与えられた。
新制度に移行するかどうか。選ぶことができた。
問答無用で入らなきゃいけないわけではなかった。
確定拠出年金に加入しない場合、
毎月の掛け金を給料としてもらうことができる。
デメリットとしては、給料でもらうと社会保険料や税金が引かれちゃう
ってことだけど、メリットは、「とりあえず現金が手に入る」こと。
確定拠出年金に移行しての一番のデメリットは、
「60歳までに退職しても退職金が出ない」ことだ。
転職する予定のある人は加入するかどうかを考えたほうがよい。
またライフプランを考える上で、退職金よりも今の現金の方がよい人はいるだろう。
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また、制度移行時にそれまで(会社が)積み立てていた退職金を
そのまま確定拠出年金に移行させるか、移行時に現金でもらうかも選べる。
これも悩ましい。そこそこまとまった金になってるからなぁ。
そのまま移行させた場合のメリットは、とりあえず税金がかからないこと、と、
運用により殖やすことができること。(もちろん、減る可能性もあるが。w)
逆に、一時金としてもらってしまうと、税金がかかってしまう上に確定申告が必要。
ただ、そこそこまとまった金だからなぁ・・・。今、金が欲しい人は悩みどころだろ。
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従業員それぞれ、事情が違う。全員に最適な解は存在しない。
それぞれが、自分の事情を考えて判断しなければならない訳で。
ここがまず、ひとつの分かれ目になる。
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ちなみに・・・。
うちの会社の場合、この説明会で初めて退職金の計算式が示された。
これはオープンにできないので、もちろんこの場に書けない。
いや、私は匿名だけど、式を書くと会社が特定される恐れがあるし。w
感想。
この会社、退職金・・・少なすぎ。
前もって教えてくれないからなぁ。そんなこと聞けないし。w
はっきりとはみんな言えないけれども、悩んだ人もいると思う。
1.確定拠出年金に移行する。
2.先に現金で受け取る。
3.こんなしょぼい会社やめてやる。
選択肢3が、悪魔のささやきとして残った。w
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一般的に、退職金の計算式は次のようなものが多い。
退職金=(勤続年数)x(基本給)x(係数)
勤続年数に退職時の基本給を掛けて、それに係数をかける。
この係数は、会社によって異なる、ってわけ。
例えば、勤続30年、基本給30万、係数1.0なら、
退職金は900万って感じ。問題はこの係数だ。
身近な例として、退職間近な私の父の場合の係数と、
私の会社の係数を比べてみよう。もちろん、実数はかけないので大まかな比で。
(私の父の職場):(私の職場)=8:3
もはや笑うしかないな。w
ようは、同じような基本給で同じような勤続年数でも、
私の退職金は父の退職金の半分にも満たないことになる。(泣)
うーん、右肩あがりの成長を続けた団塊の世代と比べると、
そりゃ少なくなっても仕方ないとは思うけどさ・・・。
それにしても、少なすぎないかい?
本気で「選択肢3」を考えてしまうのも無理はなかろ。
しかし、これ、就職前に知る方法はないのかね?
転職するにしても、同じ目に遭う可能性はあるわけだし。
だといって、就職時の面接で「退職金制度について」聞いていいもんか?w
私の心にも、ひとつ時限爆弾がしかけられた、と。
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