肺炎ワクチン、Hibワクチンの接種再開へ
もはや、すっかり忘れ去られている可能性は高いが、(苦笑)
一応、情報が出てきたので書いておく。
肺炎球菌ワクチン、Hibワクチン接種後に死亡した例が相次いだ問題で、
国は、当面の間、両ワクチンの接種を控えていた。
これって、今月上旬の話だったんだなぁ・・・。
3/8に最初の会議が開かれた時点で、「とりあえず接種中止」にして、
もう一度、後日会議を開くことになっていた。
で、3/24にちゃんと(苦笑)会議は開かれた、と。
厚生労働省のHPに報道発表の資料があるので、リンクしておく。
「小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンの安全性の評価結果について」
.
結論からいうと、
「7例の死亡例は、いずれもワクチンとの因果関係が認められない」
ということだ。
諸外国のデータも示されていた。
海外での死亡例の報告頻度は、10万接種に対し0.1~1程度。
(これは、因果関係が定かではないものも含めての数字)
今回の日本の死亡報告の頻度も、10万接種に対し0.1~0.2。
海外と比べて突出して高いとは言えない。
同時接種についても「重篤な副反応の増加は認められない」としている。
せいぜい「気になるなら、単独接種も考慮すべき」程度の意見だ。
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海外において、予防接種後の死亡例の大半が、
「感染症」または「乳幼児突然死症候群」によるもの、らしい。
それは、今回の日本の事例でもおそらくかわらないだろう。
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もっとはっきり書くならば、
ワクチン接種の有無に関わらず、乳幼児は突然に亡くなることがある。
今回のケースも、有意に死亡率が高いとは言えないのではないか?
ということなんだろう。
個人的な感想としては、予想通りではあるものの・・・。
かなり踏み込んだな、という印象が無い訳でもない。
邪推すると、これも、地震の影響かも知れない。
この時期なら、誰もこんなニュース気にしないだろうから、
世論の動向を気にせずに、学術的正しさだけで押し通したんじゃ?
まぁ、たわごとだが。
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ただ、現状でのデータ(ワクチン接種後の死亡例7例)が全てとは限らない。
報告されていないだけで、他にもある可能性は大いにある。
そこで、今後も情報を収集し、「10万接種あたり死亡例0.5」を超えるようなら、
もう一度検討する、としている。
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資料には書いていないけれども、各社の報道を見ると、
「早ければ来月にも接種再開」なんだそうな。
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現時点では、副反応と認められない。
もしくは、副反応としても、ごくごく稀な事例であるってことだ。
さて、これを受けてどう対応するか・・・。
とりあえず、私の方針。(嫁と話し合ってもないが。w)
1.上の娘には、肺炎ワクチン、Hib共に受けさせない。
細菌性髄膜炎による死亡例が多いのは2歳まで。
すでに4歳半であれば、ワクチン受けなくてもそれほど問題ないだろう。
予防接種のリスクは低いと思うが、ベネフィットもそう大きくないので見送り。
2.下の息子のHibの追加接種は受ける。
すでに、去年2回接種している。
どうせなら、最後まで接種した方がいいだろう。
.
残る問題は、下の息子に肺炎球菌ワクチンを接種するかどうか。
おそらく、受けたほうがいいだろうとは思うけれども・・・。
絶対に接種したほうがよい、と言い切れるほどでもない。微妙なライン。
子どもが0歳であれば、まず間違いなく受けさせるけど。
1歳7ヶ月って微妙だな。嫁と相談して決める。w
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コメント
こんにちは。この話題でまた出てまいりました。
この時期にとりあげてくださってうれしいです。
息子(1歳3カ月)は両方とも接種する予定です。
念のため同時接種は避けようかなと思っています。
投稿: gentlemoon | 2011-03-28 13:33
いつの間にか、正式な情報が出てました。
厚生労働省は、4/1からワクチン接種を再開するとしています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000016yw1.html
Q&Aもついているので、参考にしてみてください。
投稿: kitten | 2011-04-01 21:56