ただの勘だけど
今日は、原発の話題を・・・書くつもりだったけど、もう少し先延ばしにする。
月曜日くらいになれば、状況は好転していそうな気がするから。
何の根拠もない、ただの勘だけど。
.
一昨日から、あすか製薬のチラーヂンの問題を取り上げている。
これも、週明けにはもう少し状況が変ってくるのではないかと思う。
報道によると、あすか製薬は1ヶ月の流通在庫がある、とのこと。
この「流通在庫」の意味がいまひとつわからないが。(汗)
卸や、病院、薬局がもっている在庫、という意味かなぁ?
ただし、この在庫は偏在している可能性がある。
あまり在庫を抱えたくない薬局では、1ヶ月もたないところもあるだろう。
なかには、直前に大量の買いをいれたふとどきな薬局もあるかも知れない。
言語道断だ。
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こういう非常事態で、「自分のことだけ」、「自分の薬局のことだけ」を
考えるというのは、あまりにも周りがみえていない。
ある薬局だけ、在庫が大量にあっても、だれも得をしない。
薬が手に入らなくて困る患者さんが増えるだけ。
こういうときこそ、みんなで助け合わなければならないのに。
私は、地域の薬局でチラーヂンの在庫状況を共有すればよいと思う。
在庫がなくなった薬局は、在庫のある薬局から薬を譲り受ける。
全体としてフラットな状態にしておくことが、すべての患者さんに取って望ましい。
一番問題なのは、
「ある薬局の患者さんは困っているのに、別の薬局では薬が余っている」
という状態だ。これは、あってはならない。
.
だいたい、在庫を抱えた薬局が「うちは在庫をたくさんもってます!」と
宣言できる状況でないと在庫を抱える意味がないと思うんだが・・・。
買い占めてどうする気だろう。。
不自然な発注をした薬局があれば、薬局名を公開して晒す方がいいんじゃないか?
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まぁ、この問題も、たぶん大きな問題ではなく解決できると思う。
これも根拠はない、ただの勘だけど。
でも、私の勘は結構あたるぞ。w
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コメント
はじめまして。
私は調剤薬局に事務として勤めています、
そしてチラージン服用患者です。
この度のあすか製薬のチラージンの件、
情報としては16日に知りましたが、
私が勤めている薬局でも在庫は0でした。
3月の決算期で棚卸の時期というのもありますが、
元々在庫を持ちたがらない薬局です。
薬局に勤めていながら、他の一般の患者さんと同じく
全く薬が手に入らない状況でした。
私自身の薬は3ヶ月分は手元にある状態で、
色々考えました。
自分の事だけを考えるのであれば、
病院に問い合わせ、
在庫を持っている薬局を探し出し、
取り置いてもらう事も出来ましたが、
被災され、今日飲むチラージンがない患者さん、
ちょうど薬がなくなり、明日飲む薬が全くない患者さんが
たくさんおられると思うと、
電気がきている地域で乾電池を買い占めるおばちゃんと
なんら変わりないような情けない気持ちになり、
そうする事は出来ませんでした。
甲状腺を摘出してしまって、
100%薬に頼っていらっしゃる患者さんが薬なしで生きられるのは1ヶ月位だと聞きました。
私の場合は、甲状腺が残っているので、少しは機能していて
3ヶ月~半年位かな?と自己判断しました。
それまでに状況が好転し、何とかなっていると思いますが、
私のように覚悟した方もいらっしゃるのではないかと、
チラージンだけでなく、今日飲む薬手に入らない被災者の方も
いらっしゃるのではないかと、老婆心ながら気を揉んでいます。
薬の在庫状況の共有化、いい考えですね。
投稿: ぷいぷい | 2011-03-19 12:58
確かに、被災地の患者さんが一番気になります。
薬もって逃げる余裕があったとは思えません・・・。
最優先で届けなければいけませんね。
幸い、チラーヂンは長期処方される方が多い薬です。
特に、大きな病院であれば、3ヶ月処方も珍しくないです。
(最大で、6ヶ月!なんてのも見たことあります。)
なので、余裕のある患者さんの方が多いでしょう。
被災地以外の方は、最悪の場合海外から個人輸入できます。
また、海外の医療機関を受診する手もあります。
ただ、そこまでの事態になるとは思えません。
それなら、国が緊急輸入する方が安全で確実だからです。
また、医薬品が他の商品と異なるのは、その小ささと軽さです。
食料品や衣料品を50万人分集めるのは重量も体積もハンパないですが、
医薬品であれば、貨物用飛行機1機で十分です。
さすがに、国ひとつ分の需要ですから、
一国だけではまかなえないかも知れませんが、
それにしたって欧米各国が力を合わせれば楽勝です。
とりあえず2~3ヶ月もつないでもらえれば、
あとはあすか製薬さんがなんとかするでしょう。
(工場再開なり、製造委託なり)
投稿: kitten | 2011-03-20 12:13
こんにちは、初めまして。
「在庫を抱えたがらない」で検索して来ました。
もう過ぎた話題かも知れませんが、在庫の考え方としての意見をさせていただきます。
「地域の薬局でチラーヂンの在庫状況を共有すればよい」
との事でしたが、これはチラーヂンに限らず難しいかと思います。
同一経営の薬局同士なら話は別ですが、通常は労力とコストばかり増え、利益は増えない(又は増えにくい)からです。
労力とコストについてですが、まず元々他の薬局と在庫情報を共有する既存システムが存在しない場合、手動で週単位・日単位等で在庫状況を確認し、各薬局へ報告する必要があります。
普段やっていない仕組みを作り、普段やっていない仕事をする事は、通常の定型業務より労力がかかります。慣れていないからです。
また、仕入れや販売・売掛け買掛けの問題があります。
通常薬局は、メーカーから仕入れ、一般消費者へ販売する B to C のビジネスです。
既存システムは B to C に対応したもので、薬局から薬局へ販売するような B to B のシステムには対応していない所が多いかと思われます。
メーカーから仕入れた際には、購入する薬局から見て「買掛け」処理となり、月末締め翌月末払いなどの処理を行いますが、一般消費者へ販売する際には現金払い+健康保険の処理となります。
これが、薬局から薬局へ販売する場合は、以下どちらかのパターンになるかと思われます。
・販売する薬局から見ると B to B になり、本来現金払いの処理が「売掛け」となる。
・購入する薬局から見ると C to C になり、本来「買掛け」の処理が現金払いとなる。
こうなると、見積・注文・発注・注文請・入庫・在庫・販売などの会計上の処理的にもイレギュラーなケースとなりますので、経理や管理部門も巻き込んだ大規模な話となってしまいます。
また、利益は増えない事として本業界の特色上、販売する側の薬局から見て、仕入れ値に対して上乗せする事も難しいかと思われます。
そうなると、薬局も営利を求める会社なのですから、支出>増益となる以上、わざわざ労力のかかる在庫共有化など行う理由がありません。
対策としては、薬局にとって在庫共有が増益>支出となるように、国や自治体が働きかける必要があります。
上記のような在庫情報を共有するシステム構築を支援または提供し、売掛け買掛けのイレギュラー処理を行う際のテンプレートや知識を用意し、販売した店に何割かの利益が出るように補助金を出す。
在庫共有システムを実現する為には、上記のような対策で、薬局にとってのデメリットを減らし、メリットを増やしてあげないといけません。
が、国や自治体もそこまで頭が回らないか、所詮お役所仕事なのでそこまで頑張って仕組みを作っても仕事が増えるだけなので、国や自治体の重い腰を上げる事は難しく、結果、薬局同士の在庫共有化は難しいかと思われます。
投稿: au200x | 2011-12-13 10:54
> au200xさん
コメントありがとうございます。
実際、この問題に関しては、地域の薬剤師会主導で動いてました。
どの程度うまく回ったのかは不明ですが、「何とかしよう」と動いた組織があったのは確かです。
個々の薬局からみれば、労力やコストがかかるだけで、
薬局としての利益はほとんどありません。
ただ、私は「薬局としての利益」は故意に無視していて、
それよりも患者さんの利益、というか、薬が手に入らない
不利益をなくすことの方が大事と考えます。
調剤薬局は営利企業ではありますが、医療機関でもあります。
地域の人たちに医療サービスを提供するのが使命です。
この件で「何とかしよう」と動いた人たちは、
営利そっちのけで動いたはずです。
(まぁ、それだけの非常時でしたし。)
ちなみに、地域にもよるでしょうけれども、
薬局から薬局への医薬品の譲渡は、ごく一般的に行われています。
私の勤務先の薬局では、日常茶飯事です。w
近くの薬局に、分けてもらいに行くこともありますし、
逆に他の薬局に譲ることもあります。毎日のように。
なので、小口であるならば売買のシステムは問題ないです。
でも、この問題は非常時だからこそ、というのはありますね。
今、同じような問題提起しても、多分誰も乗ってきません。w
結局、私の主張は「非常時には利害を乗り越えて団結しましょう」ってことですね。
そのためには、非常時にあくまで利益に固執する店をつるしあげるのも、ありかなぁ、と。
投稿: kitten | 2011-12-13 18:25