なかなか進まないけど
福島第一原発は、発生から20日たった今でさえ、
事態収束のメドが立っていない状況である。
さすがに、どうにかしてくれ、とは思うが、
各方面が知恵を集結させて、事態収拾に全力を尽くしているのだから、
それを信じるしかない、という私の意見にかわりはない。
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さて、現時点で各地点の放射能はどうなっているのか?
どうにも、情報が報道されなくなっているように思う。
作業員が被曝したとか、建屋内の水にとんでもない量の放射能があるとか、
そういう情報はガンガン流れてくるんだけれども。
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仕方がないので、自分で調べてみたが・・・
東電、文部科学省のデータを見る限りは、
検出される放射能は、徐々に減ってきているようだ。
文部科学省のデータによると周辺で一番高い測定地点32(原発から北西30km)は、
3月16日 35.0(μSv/h)
3月20日 110.0
3月25日 65.0
3月29日 43.0
3月20日に高い値を示しているが、その後は下がる傾向にある。
(一部データが見つからなかったので、近いところのデータを流用している)
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東京電力のデータから、福島第一原発の正門前での線量データ。
3月21日 1932(μSv/h)・・・たぶん最大値
3月22日 331
3月24日 222
3月30日 180
風向きによって、いきなり倍近くに跳ねあがることもあるけれども、
こちらも、徐々に下がっている、という認識で間違いなさそうだ。
もっとも、データ的にはより原子炉に近い事務本館北の方が危険。
3月18日には、5000(μSv/h)を超えるような数字だから。
それでも、最近のデータではせいぜい1000程度まで落ち着いている。
全体として、3月20日あたりをピークにして下がってきつつある。
まぁ、そうだろうと予想はついていたが。理由?
今の日本では、「報道されないことは安全」な傾向があるから。
(危険なデータが出れば、各社競って報道しようとするから)
30km内に「自主避難」をよびかけているようだが、
まだ「避難指示」は出ていない。
これだけ事態が長期化すると、避難指示もありえるかも知れないが。
以前のエントリで100μSv/hであっても、24時間外に出ていたとしても
42日目で「健康に影響が有るかもしれない」100mSvと書いた。
(当時の)私の予想よりも長期化しそうなので、
ひょっとしたら、避難指示もありえるかも知れないが・・・
ただ、検出される放射能は徐々に減っているから、それとの兼ね合いになるな。
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放射能の身体影響を調べるには、時間経過に伴う放射線量の数値が
必要なんだけれども・・・誰か、見やすいデータ作ってくれないかな。
文部科学省や東電のデータは、一日毎に発表されるもんで・・・
時間変化を追うのはかなり苦労する。
もっとも、ここに書いたのはあくまで放射能による直接的な影響について。
農産物や水などは、まだ考慮に入れていないので注意が必要。
出荷規制がかかっているので、健康被害どうこうは全くないけれども、
経済的に問題になりそう。
その辺の話は、またいずれ書きたいと思う。
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