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2011年4月

しばらくお休み

 しばらく、ブログをお休みします。
ちょっと遅い春休みです。

 震災以降、私自身にも色々なストレスがかかり、
あまり体調がよろしくないのですが、
それでも書きたいことが色々とあったので、
少し無理を押して書いてきました。

 GWに入るということもあり、ちょうどよいので休みます。
(もっとも、どうしても書きたいことは書くかも知れません。)

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 GWの予定は・・・あんまりないです。
せいぜい、3,4,5に旅行に行く程度。

 その前は、新しい記事こそアップしませんが、
コメント欄の管理のみは行います。

(http:を含むコメントは承認しないと表示されないので。)

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 再開は、GW明け、5/6の予定です。

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安いときに買い増しする

 確定拠出年金の話。
私は、今月から加入していることになっているが、
実際に掛金が拠出されるのは来月になる。
(なぜか、1ヶ月のタイムラグが発生するらしい)

 先週のドル・コスト平均法の応用。

 確定拠出年金は、自動的にドル・コスト平均法がつかわれる。
メリットは自動的に「安い時に多く、高い時に少なく」買ってしまうために、
トータルで見たときに購入平均価格が安い、ということだ。

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 ここで、相場は上下を繰り返すことを前提条件にすれば、
さらに一歩踏み込んだことも可能だと思う。

 すなわち、「相場が安い」時に、さらに買い足していけば、
ドル・コスト平均法よりも購入平均価格は安くおさえられるだろう。

 ようは、安い時にたくさん買う。高い時にあまり買わない。
当たり前の話である。w

 ただし、「相場が上下を繰り返す」ことが前提条件だ。
相場がひたすら落ちていく局面だと、「たくさん買う」ための金がない。

さらに、全く相場が上がらないと「損失だけ」が残ってしまう。
なので、通常の投資だとちょっと難しい方法になる。

「安い時にたくさん買う」ってのは、こう書けば当たり前だけれども、
ひっくり返すと「相場が下降している=みんなが売っている」時に、
たくさん買う、という行動なわけで。
 破たんする可能性も考えれば、なかなか実行できるものではない

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 でも、確定拠出年金ならハードルは少し低い。
ひとつには、超長期な投資であること。
私でいえば、30年ほど下降相場が続けば大負け確定だ。
(そんなことがおこれば、どんな投資法でも負けるだろうが。)

 もうひとつには、所詮すぐに使える金じゃない、とういうことだ。
どうせ、60歳にならなければ引き出すこともできない金なんだから、
一時的に損失を出したって、それほど痛くないだろう。
最終的にプラスになっていれば、問題はないんだ。

 実は、私はこの方法を取り入れてみるつもりでいる。
それは、「制度移行金の運用」とリンクしている。

 就職以来、(別の制度で)7年間積み立てたお金の投資法として。
一度にリスク商品を購入してしまうと、高掴みする危険がある。
なので、私のプランでは、全体の1/4ほどは最初に購入。
残りの1/2をゆっくりと1年くらい分散させてリスク商品の購入にあてる。

 この「ゆっくりと」購入する部分を、
「安い時買い増し法」を使ってやろうと思っている。
4つのパッシブファンドの中から、おもに値を下げているものを選んで購入する、と。

(ちなみに、最初の積立金の残り1/4は、短期投資でギャンブルする予定)

 制度移行金を使いきったあとどうするかは、まだ決めていない。
もしうまくいくようであれば、流動資金を用意しておいて、
この投資法を継続してみても面白いかもしれない。

 別に失敗したところで、それほど怖くはないし。
いつか相場が上がれば、取り返せるはずだから。
・・・やってみなわからんが。w

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チラーヂンと緊急輸入品について

 もうこれで終わり、としてから、追加で二つ目の記事になる。(苦笑)

 あすか製薬のチラーヂンS錠と、緊急輸入品のレボチロキシンナトリウムについて。

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 発端となったのは、チラーヂンの供給についての記事についた、
Qカメさんのコメントである。

 以下、引用。

事実として、うちに4月19日に来たMRの曰く。
1,緊急輸入品は「特定の医療機関」に供給する。
2,特定の医療機関以外には「特定の医療機関」に緊急輸入品を供給したうえであふれたチラージンをまわす。
3,チラージンの供給が出来るまでは在庫でしのいでいただきたいが、いつ供給が始まるかの目途はわからない。
4,故に薬局の在庫を基準にして投薬量を考慮してくれ(つまり減量も視野に入れた治療をしてくれ)。
ということでした。

 引用終わり。

 減量も視野に入れた治療、は正気の沙汰ではない・・・と私は思う。
チラーヂンの供給状態がそこまで悪いとは思えないので。
で、昨日、卸に確認してみた。

1.緊急輸入品は、原則として「特定の医療機関に」供給する。

 基本的には「院内投薬」している医療機関に集中的に供給したいようだ。
ただし、「原則として」。どうしても不足しているから、緊急輸入品をくれ、
といえば、通るように感じた。

2.特定の医療機関に緊急輸入品を供給した結果として、
  チラーヂンの流通に余裕がでる(はず)

 これは、Qカメさんの情報どおり。

3.チラーヂンの供給は、以前よりも改善されている

 あすかHPにもあったが、生産が少しずつ再開されていることもあり。
少なくとも、チラーヂンS50は、ウチの薬局に限っていえば、
5月末までの必要量を簡単に確保できた。
(ただし、チラーヂンS25や散は、品薄が続いている様子)

.

 地域や卸によっても、状況は異なることがあるかも知れないけれども、
少なくとも「減量が必要」な状況とは程遠いと感じた。

ネット上のほかの情報を探ってみても、そこまで逼迫しているようには思えない。
少なくとも、ウチの薬局に関しては(処方日数制限こそ外せないが)、
チラーヂンの需給に関しては、ほぼ問題ないといえる。

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 卸から聞いた話であり、そこで問題がほぼ解決してしまったので、
直接あすか製薬(もしくは武田)のMRから聞いたわけではないけれども。

 全体的には、それほど問題ないように思うんだけどなぁ・・・。
局地的に、問題が発生しているのかも知れない。

もう少し、継続的に情報を収集することにする。

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あいた!

 子どもの話。

下の息子は、まだまだ言葉が少ない。
理解していない訳ではないと思うんだけれども・・・。

 そんな息子が、ものすごく正しい言葉を使った。

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 私が帰宅したときのこと。
息子が、リビングから走って玄関にやってくる。
ところが、なぜか廊下で足がすべり転倒。
仰向けにごつんと頭を打った。

息子「あいた!」

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 うん、その日本語は正しいね。
発音も、意味も、タイミングも完璧だ。w
誰が教えたわけではないと思うけれども。
自然に学んだのかな?

 

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風邪?

 今週は、みんなで風邪をひいている。

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 最初に熱を出したのは娘。
結構な高熱をだして、幼稚園を1日休んだ。
もっとも、すぐに回復したが。

 一応、隔離はしたんだけれども、無駄だった。
次の日には、息子が40度を超える熱を出した。

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 インフルエンザ?と疑ったけれども、
検査の結果は陰性。ただの風邪らしい。

もっとも、息子も次の日には普通に元気になっていた。

 私は・・・熱はないけど、鼻とのどの調子が悪いなぁ。
まぁ、いつものことといえばそうなんだけれども。

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 ちなみに、インフルエンザはまだ完全に治まってはいない。
今週もちらほらと患者さんが来るし。
どうも、局地的に残っているような感じを受ける。

 なんというか、医師(もっといえば患者も)がインフルエンザを疑わなければ、
そもそもインフルエンザと診断されることはないわけで。
そう考えると、予想以上にインフルエンザが残っているのかも知れない。

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30万ヒット

 このブログの記録。
昨日、通算30万ヒットを記録した。アクセス数は変らず上昇傾向にある。

2006/04 ブログ開始
2008/09 5万ヒット
2009/10 10万ヒット
2010/05 15万ヒット
2010/11  20万ヒット
2011/02 25万ヒット
2011/04 30万ヒット

 最初の10万ヒットまで3年半。10万から20万に1年1ヶ月。
20万から30万は、わずか5ヶ月か。
さすがに、このペースでアクセスが増え続けることはないだろうけど。

 それだけ長く、こまめに更新できている結果、ってことなのかも。

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ドル・コスト平均法

 毎週水曜日の確定拠出年金(401k)についての連載。

 今回は、用語解説として、ドルコスト平均法について。
これは、確定拠出年金に限った話ではなく、
積立タイプの投資全般に出てくる用語であるが。

 毎月、同じ商品を、あらかじめ決めてある一定の金額分だけ購入し続ける方法
のことを、ドル・コスト平均法(DCAと略すこともある)というらしい。

 こうすることで、価格変動のリスクを減らすことができる。

 もちろん、投資対象の商品は値動きするが、
「毎月一定額」を買い続けると、その基準価額が安い時ほど多く、
高い時ほど少なく購入することになる。
 結果として、平均すると平均よりも格安で購入できる、という方法。

 確定拠出年金は、その仕組み上ほぼ自動的にドル・コスト平均法がおこなわれる。

 デメリットとしては、相場が一直線に上昇したり、下降したりする局面では
ドルコスト平均法は不利である。
ずーっと相場が上がり続けるなら、最初にどかんと購入した方がよいに決まっているし、
相場が下がり続けても、購入し続けることになるため被害がどんどん大きくなる。

 だが、確定拠出年金の場合は10年以上の長期投資であるために、
このデメリットはそんなにない。何十年も相場が下がり続けるようなことは、
ちょっと考えられない。絶対におきないとは言えないけれども、
まぁそんな事態が発生すればそもそも、投資に手を出すこと自体が間違いだ。w

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 これさえあれば万能、という投資法ではないけれども。
(というか、そんな投資法は世の中に存在しないだろうよ。)
素人がやりやすく、かつそれなりに効果があるのだろう。

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天災か人災か?

 今回の原発事故は、天災か人災か?

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 報道では、「天災というより人災だ」という声の方が大きい気がする。
私の感覚では「どうみても天災だろ、常識的に考えて。」だが。(苦笑)
あまり東電擁護の記事を書くと、批判されるかもしれないが。

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 そもそも、天災or人災?という二分法に無理があるだろう
今回の事故でいうならば、「天災 and 人災」というのが一番しっくり来る。
全て天災であり、東電は何も悪くない、とはいえない。

が、逆に、「全責任は東電にある人災」ともいえないだろう。

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 まず、当たり前の事実として、「天災なら怒りの鉾先がない」
極端な話、「運が悪かったね」としか言われない。
それじゃ、被災者がかわいそう過ぎる。

「被害者がいるのなら、必ず加害者がいるはずだ」
これって、全人類が必ずそうなのか、あるいは日本人が特殊なのか。
ともかく、日本人、というか日本のマスコミはそう考える傾向にある。
(薬害事件とかもそういう構図になることが多い)

 ひどい言い方をするならば、「サンドバック」を探す。
たいていの場合は、国になる。今回の場合は、東電と国、だな。
ようは、他者をたたく、怒りをぶつけることで発散しよう、と。

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 そりゃ東電にも国にも責任はあるけどさ、
両方とも「被害者」でもあるわけなんだから。

東電と国を叩いて、問題が解決するんならいくらでも叩けばいいけど・・・。
少なくとも、今のところ叩いたところで何も問題は解決しないぞ。
まぁ、感情の問題だからしょうがないけどさ。

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 今回の「原発事故」そのものの対応について、
東電(や政府)が致命的にまずい対応はしていないと思う。
「あの時にこうしてれば、ここまで被害が大きくならずにすんだ」って、
確実に言えることはないだろう。

 確実に言えるとすれば、「そもそも原発を作らなければ」ってことかな。
たぶん、そこまでいくのが一番わかりやすい。

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 情報伝達、リスクコミュニケーションに関しては、
「こうしたらよかったのに」というのはいくらでも出てくると思うけど。

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 ただし、どれに関しても正解はないんだ
ここを通せば、あっちが通らなくなる。全てそういう問題だ。

 例えば、原発を作らないということは、化石燃料依存を強めるということになる。
地球温暖化が問題にならないか?
日本で原発が推進されたのは、資源上の問題もあるだろう。

 太陽光や風力などは、コストが高すぎる。
電気代を跳ね上げてもいいのか?という話になる。

 そうでなくても、「現在稼働中の全原子炉を停止」すれば一番安全だけど、
そうすれば、全国的に電力不足が発生する。それでよいか?

 では、少なくとも今回の地震と津波に確実に耐えられる設備を
各原子炉に、とすると当然経費がかかるから、電気代に跳ね返ってくる。

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 少し前(5,6年前か?)電力のクリーン化を進めるドイツの電気代が高騰した結果、
電力コストによって倒産の危機に陥る工場があったような記憶がある。
電気代があがるということは、個人だけでなく企業にも大きな負担となる。

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 一言で言うならば、「単純に解決する問題じゃない」んだ。
また、全員が納得できる解というのも、たぶん存在しないと思う。

「こうすればよかったのに」を、実際その時点で行っていれば、
また別の問題が発生する可能性は否定できない。
その問題は、元の問題よりも深刻である可能性まである。

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 例えば、放射性物質の拡散シミュレーションを気象庁がなかなか公開しなかった。
理由は、「仮定が大雑把で、精度も悪い。実際には役に立たないから。」

 シミュレーション結果よりは、実際の測定値の方が正確で確実。
また、よほどのことがない限り実際の測定値を見てから指示を出しても、
現状ではさほど問題がない。
 避難準備に一ヶ月かけてもよい、っていうのは、ある意味で
緊急を要する事態ではない」ってことでもある。

 ところが、気象庁が公開しないことが、「情報を隠蔽している」と
いらぬ誤解を招いてしまった。
今となって考えれば、最初から公開しておいたほうがよかっただろう。

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 でも、最初から公開していたらどうなっていたか?
「明らかに実測と合っていないシミュレーションを公開して、混乱させた」
って、批判される可能性はないか?

 むしろ、無意味な風評被害を発生させるだけになった可能性もある。
そう考えると、どっちが正しかったのかはわからない。

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 さすがに、放射能の汚染水に関しては
「もうちょっと早くなんとかならんかったのか?」とは思うけれども。

あれだけ放水していれば、「汚染水」が大量に発生することは予想できんか?
もう一手先を読めなかったの?とは思ったけど・・・。

 でも、その辺は私は専門家じゃないからなんとも言えない。

 私なんかよりも頭のいい人たちが、政府にも東電にも山ほどいるだろう
その人たちが全力を尽くしてこうだったんだから、しょうがないじゃないか。

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 私は、最近はもっぱら「kikulog」で情報収集している。
そこの常連コメンテーターの「技術開発者」氏の逆説的な話があった。
(探しきれないので、うろ覚えで要旨のみ)

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 世界の原発関係者は、みな福島に注目している。
過去の原子力関係の事故は、チェルノブイリにしてもスリーマイルにしても、
東海村の臨界事故にしても、 「事故につながる重大なミス」が明らかである。
そんな無茶をすれば、そりゃ事故るのも当然、というくらいの。

 ところが、今回の福島の事故は、重大なミスが見当たらない。
重大なミスがないのに、これほどの事故がおきるという方が恐ろしい。

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 まぁ、そんな感じの内容。逆説的に言えば、
原発反対の立場の人は、今回の事故を「天災」とした方がよい。
ってことだ。

 アメリカやフランスなどの原発大国は、
「ウチは福島とは違う」と強調してはいるけれども、
内心のところ、ヒヤヒヤもんじゃないだろうか。

 結局、「想定外の何か」がおこる可能性は0にできない訳で、
そうなったときの被害の大きさを考えると、原発なんて絶対に割に合わない。

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 原発の処理は、少なくとも6ヶ月から9ヶ月、なんて話も出ている。
その間放射性物質垂れ流しってことはないと思いたいけど。

 人災でも天災でもいいから、とにかくトータルとしての被害を最小にする。
国は今後も難しい舵取りを任されるわけで・・・。
批判ばかりしているだけなら、楽だけどさ。
じゃぁ、実際のところどうするよってのは、果てしなく難しいぞこれ。

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他社がチラーヂンを作っていなかった理由

 もう、チラーヂンとあすか製薬に関しては終わったことだ、と思っていたが、
もう一つ、書き残したことがあったのを忘れていた。

「なんでこんな大事な薬を、一製薬企業が独占していたのか?」

という疑問をコメントでいただいたので、それについて少し書いておく。

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 結論から書くと、他社が作っていなかったのは規制があるからではなくて、

作っても儲からないから」だ。

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 製薬会社が作った薬は、ある一定の期間は独占販売が認められている。
原則として、特許出願日から「20年」らしい。

で、特許が切れた薬は他社が製造、販売することができる。
これが「後発品」「ジェネリック医薬品」と呼ばれる。
研究開発費が抑えられるので、安価で販売することができる。

. なので、普通は重要な薬(=よく売れる薬)であれば、
特許が切れたとたんに、ジェネリック医薬品がわらわら出てくる。

・・・なぜ、チラーヂンSにジェネリックが出なかったのかは判らない。
無理やり想像すると、特許以外になにか障害があったのかもしれない。
ホルモン製剤だから、特殊な技術が必要だった、とか。

.

 チラーヂンSの販売は1960年代の話である。
特許が切れるのは、どれだけ遅くても1980年代になる。
後発品やジェネリック医薬品が注目を集めだしたのは、
日本ではここ10数年の話である。

 80年代以前では、そもそも作られていなかったのかも知れない。

.

 昔の話はともかく、現在も後発品が(ほぼ)ないのはなぜか?
これは、チラーヂンの薬価が安すぎるためだろう

 薬の値段(薬価=売価)は、国が決めている。
昔のことをは知らないが、薬価はどんどん下がる傾向にある。
現在、チラーヂンS錠の値段は、1錠9.6円だ。

 医薬品は、値段の大半が研究開発費である。
詳しくは調べてないけれども、製造原価なんてごくわずかだろう。
乱暴に言うと、薬価=利益と言ってもよいくらい。

 そう考えると、元の薬価の安いチラーヂンの後発品を作っても、
さほど利益にはならないのはわかる。

.

 さらに、もう一つ重要なことがある。
患者さんが後発品を選ぶ理由は何か?を考えてみればわかるが、
後発品が先発品よりも優れているのは、何よりも「値段が安い」ことだ。

 ところが、チラーヂンはすでに1錠9.6円。
保険調剤では、薬価は10円単位で五捨五超入(四捨五入みたいなもん)
されるので、9.6円でも6.4円でも、1点(=10円)になり、患者負担は変らない。
(実際はもう少しややこしい。安くなる可能性もあるが、高くなる可能性もある。)

 先発品と同じ値段にしかならない後発品。誰がそんなもんを使う?
先発品が後発品よりも優れているのは「ブランド力」だ。
ブランド品の時計と、普通の時計。
これ、値段も機能もデザインも同じだったらどっち買う?

.

 つまり、チラーヂンの後発品を開発、販売したところで、
利益は少ない。さらに、シェアも取れない。
だから、チラーヂンには後発品が(ほぼ)ない状況になったわけだ。

 実際、外資系のサンド社がチラーヂンの後発品を出しているけれども、
そのシェアは2%に満たない。そりゃそうだろ。

 その結果として、チラーヂンは非常に重要な薬であるにも関わらず、
事実上あすか製薬の独占販売の状態になってしまった。
工場が被災した結果、非常にやばい事態に陥ってしまった、というわけ。

.

 つまり、この手の問題は、古い薬で、かつ現役で使われる重要な薬でのみ
おこりうる。チラーヂン以外だと、ワーファリンもあてはまる。

 ワーファリンも、販売から50年近く経つ薬だけれども、いまだに現役バリバリ。
なかったら非常に困るのも同じ。(それこそ、命に関わる。)
 薬価も10円もしない。後発品は10社近くから出ているとは思うが、
値段の差があまりないので、あまりシェアはないだろうな。

 最近になって、ようやくワーファリンの類薬が発売されたから、
状況はまだマシになるとは思うけれども。

.

 問題を解決するためにはどうすればよいか?
手っ取り早いのは、チラーヂンの薬価を上げることだと思う。
そうすれば、他社が後発品を出してくる可能性も出てくるし、
あすか製薬としても、シェアは奪われるがその分利益も増える。
問題は、患者さんの負担が増えることだが。

.

 また、チラーヂンに限らず業界全体の話としていうならば、
もう少し供給に余裕が欲しい。
メーカーが、卸が、あるいは現場の医療機関が余剰在庫を持っていれば、
そこまで問題は大きくならなかったはずだ。

 例をあげると、久光製薬のモーラステープL。
宇都宮工場が被災して、品薄になってしまっている。
もっとも、久光の場合は他にも工場があるからそれほど問題は大きくないが。

 ところが、その程度の「品薄」でも、同効の他社製品まで出荷制限がかかった。
ようは「モーラステープL」が品薄→ボルタレンテープやロキソニンテープも
品薄になる→そっちも出荷調整。と、品薄の連鎖がおこった。

 一社の一工場が止まっただけで、これだけの騒ぎになる訳で。
もう少し、生産余力があってもいいし、在庫の余裕があってもいいんじゃないの?

.

 ところが、この「余裕」というのは、平時ならば単なる「無駄」である。
業界全体としても厳しいので、「無駄」はどんどん削られていく訳だ。

おそらく、これはこの業界に限った話ではないと思う。
社会全体として、徹底して効率化、無駄を省いていった結果として、
有事の際に意外なリスクとして跳ね返ってきているということだ。
 ・・・これは、ひょっとしたら東電にすら当てはまるかもしれないな。(苦笑)

 

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区別して考える

 本当は、いっそのこと原発の話は封印しようかと思っていた。
私が書いても、何の役にも立たないし。

 だけど、やっぱり気になってしょうがない。
何の役にも立たないかも知れないけれども、書きなぐり程度で書いておく。
あまり、細かい話は書かないことにする。
(誤りを含む可能性が高いので)

.

 区別して考える。
それはそれ、これはこれ。ある程度の割り切りが大事。

日本政府は、福島の原発事故の評価を「レベル7」に引き上げた。

.

 対外的には大いに問題かも知れないけれども、
日本にとっては、別に何の関係もない話である。

 レベル5だろうが6だろうが7だろうが、
今おこっている事象を評価しているだけであり、
レベルが上がったからといって、被害が増えるわけでもないし、
対策が変るわけでもない。

.

 あの地震のマグニチュードが8.5だろうが9だろうが、
世界で何番目の規模だろうが、私たちにとっては関係のない話、
というのと同じだ。そんなのは学者だけ気にしていればよい

.

 出荷自粛のはずの野菜が、一部流通しているという報道があった。
よく調べていないけれども、制度としては問題だと思う。
本当に出荷してはいけないのなら、出荷規制かけるべきだろう。
 強制力のない「自粛」であって、出荷したから批判するってのは、
それはそれでどうかと思うが・・・。
「空気よめよ、お前」ってことか?(苦笑)

 ただし、それは制度の問題であって、
野菜の安全性自体に問題があるわけではない。
(例によって、「直ちに健康に影響がでるわけではない」だ。)

.

 もっと根本的なことを言うならば、
「今まで原発は安全だと騙してきた」ことと、
「今もウソをついているだろう」ということは、基本的に別の話だ。

 「原子力は安全」という看板を守るために、情報の隠蔽を行うことは過去にあった。
でも、だからといって「今もウソをついている」とはならない。
もはや守るべき看板を失った東電に、ウソをつくメリットがないからだ。

.

 でも、、どうだろう。私は、典型的な「理系」人間なので、
人の感情の機微というもんがわからない。(苦笑)
たまに、「あぁ、普通の人はそう考えるのか」と反省することもあったり。
理屈だけでは、人は動かない。
やっぱり、コミニュケーションの問題になるのかも。

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1歳8ヶ月

 昨日で、下の息子は1歳8ヶ月だった。

 ようやく暖かくなってきて、外で遊ぶ機会も増えてきた。
かなり、活発に運動するようになってきたと思う。

最近の成長記録。

1.開けたら閉める。

 ドアを閉めることを覚えた。というか、前から出来ているけれども。w
自分でドアを開けることも、閉めることも可能。
お風呂から出たときは、必ず自分で戸を閉める。
(こだわりでもあるんだろうか?)

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2.滑り台大好き

 公園では、滑り台が大のお気に入り。
ほうっておくと、いつまでも滑り台を滑り続けている。
 もちろん、すべるためには上る必要があるんだけれども、
階段はもちろん、結構難しめの遊具でも上ってしまう。

 運動能力は、当時の娘に匹敵する。
・・・ただし、落ちることもある。w

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3.まねっこ大好き。

 上の娘のすることを、よく真似ている。
似たような言葉を口走ってみたり、
横で同じようなポーズをとってみたり。
 あんまりまねて欲しくないこともあるんだけどな。

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4.食事は好調。

 なんでもよく食べるよなぁ・・・。娘とは大違いだ。
スプーンを上手に使えるようになってきたし、
コップで飲み物をのめるようにもなってきた。
 油断してると、人のものまで食べようとしてくる。w

.

5.言葉は・・・遅い。

 言葉は、、出ないなぁ。
もっとも、言葉なしでもかなり伝わるっちゃ伝わるんだけど。
「わんわ」とか、「まんま」とかならもちろん言えるんだけど、
単語が増えていく感じは、あまりしない。
 娘はこれくらいの月齢ならすでに二語文をしゃべっていたような。w

 こっちが言っていることは、ある程度理解している様子。
「ティッシュ取ってきて」というと、何枚でも取ってきてくれるし。

.

 そんなものかな。
あとは、自己主張がそろそろ出始めているような。
自分がやりたいことをさせてもらえないと、泣くようになった。w
これがまたかわいい。何で泣いてるか、よくわかるし。
(お気に入りのおもちゃを奪われたときとか。)

.

 そろそろ、もっと言葉が出てきてもいいと思うんだけどなぁ。。

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「移行」資金の運用

 私の会社は、現在の退職金制度から、確定拠出年金に移行する。
で、今までの退職金積立金も、確定拠出年金の口座にそのまま入る。

 となると、このお金はそこそこまとまったお金になっている。
だって、7年働いてきたんだし。7年積み立てたくらいの金になっている。

これは、今後、毎月積み立てられるお金に比べてはるかに大きい
実は、この資金の運用が・・・悩ましい。

.

 全額投資信託にまとめて突っ込むのは、ちょっと危険
投資信託の基準価額は、時期によって変動するリスクがある。
この、「まとめて突っ込んだ時期」がたまたま、とても基準価額が高い時で、
その後、一気に暴落したりなんかしたら・・・。
 大きなマイナスからスタートすることになる。
額が大きいだけに、読み間違えると復活するのにかなり長い年月がかかる。
できれば、「安いとき」「上がり始めるとき」を狙って突っ込みたい。

.

 かといって、ずーっと定期預金でねかせておくはめになると、
それはそれでもったいない訳で。
たぶん、2、3年くらいかけてゆっくりと投資信託にシフトさせていくのが
リスクも少なくてベストなんだと思う。
 つーか、運営会社でそういう設定を作ってくれればいいのに、とも思う。
まぁ、ニーズが少ないんだろうけどさ。

 でも、単純に考えて、同じ額を積み立てるのにもう7年かかる訳で。
その間に、このお金にはしっかり働いてもらわないと、こまる、と。

 制度移行の場合は、「これからの掛け金をどう運用するか」よりも、
「これまでの掛け金をどの割合で運用するか」の方がはるかに重要だ。
何事も、「最初が肝心」というのもあるし。

.

 えっと、私の場合は、この「初期資金」を3つに分けることを考えている。
1/4くらいは、制度移行して比較的早い時期に、変動リスクの少ない債券へ。
1/2くらいは、とりあえず定期預金に入れておいた上で、1年くらいかけて、
ゆっくりと投資信託に分散投資する。
残り1/4は、とりあえず定期預金だけど、これは短期売買用の資金とする。

 これで、どんなもんかなぁ?

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担当の力の差?

 仕事の話。

 震災の影響で、手に入りにくい薬が増えている。
(しかも、ちょっとずつ発覚してくるのがまた・・・。)

 一番やばかったチラーヂンに関しては、工場が動き出したのもあるが、
すでに緊急輸入が行われている。来週くらいから市場に出回りそうで、一安心。

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 他には、茨城工場が被災したツムラの漢方薬。
ほか、協和発酵キリンや中外製薬も、一部の薬が手に入りにくい。

 だが、一番の問題になっているのは、経腸栄養剤である。
一番のシェアを誇っている、エンシュアリキッド、エンシュアHが、
(中身はともかく)缶を作っている工場がアウトで、出荷停止状態に。

 これは、現在、最も困った事態になっている。
特に、経菅でしか栄養が摂れない人にとっては、死活問題だ。
最悪の場合は、入院して点滴すれば大丈夫といえばそうなんだけど・・・。

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 エンシュアがないので、似たような栄養剤であるラコールに注文が集中。
結果として、ラコールも品薄になった。
さらに、製造ラインの関係で、ツインラインも同様に品薄に。

 味の素製薬のエレンタールは、さらにまずい状況になった。
そもそも、味の素自体も福島工場が被災して、生産が滞っているのに、
エンシュアからエレンタールに切り替え、なんて需要が発生したため、
これまた品薄になってしまった。
 エレンタールは経腸栄養剤の中でも、特にクローン病や潰瘍性大腸炎などの
腸疾患の患者さんに使われる。
この人たちは、エレンタール以外の栄養剤を使うことは難しい。
こちらも、厳しい状況になっている。

.

 全く手に入らないのは、エンシュアリキッド。
その他のものは、出荷制限がかかっている。
簡単に言うと、一部の薬局による買占めを防ぐために
「過去の納入実績に応じて」配分される。

 ところが、これでちゃんと配分されるかというと・・・
必ずしもそうとは限らないのが実情である。

.

 トータルとしては、足りているはずなのに、
一部の薬局では「足りない!」ということが、ありえる。
じゃぁ、足りない分はどうなってるのか、というと、
どこか別の薬局が余剰在庫としてもっている、らしい。

 なんでそんなことがおこるのか?
品薄の商品に対しては、薬局としては原則として在庫を持っておきたい。
これは、「患者さんに迷惑をかけたくないから」という理由だ。

 私は、あえて必要最小限しか在庫を持たないようにしているが。
そうすると、患者さんに迷惑をかける可能性が出てくる。難しい。

.

 医薬品は、原則として、メーカー→卸→薬局、と流れる。
ここで、卸による分配に不公平があると、在庫が偏在することになる。

で、卸の営業担当(MS)の「力」によって、
この手の商品の手に入りやすさが変ってきてしまう。
また、同じ営業担当でも、お得意先によって態度を変えることはあるだろう。

 たとえば、6つの得意先があり、商品が5つしか確保できなかったら?
どこか1つから怒られるしかないんだけれども、
そんな時、営業はどう動く?
 そんなに怒らないところに、貧乏くじを引かせるか、
あるいは、怒られてもさほど問題ないところにババを引かせるかも。

.

 というわけで、卸の段階で在庫が偏在してしまうことがある、と。
それは主に、営業担当の力と思惑によって変ってくるんじゃないか、と。

 結局のところは、薬局の規模や売上げによって、変ってくる。
そこは、完全に平等というわけではなく、競争原理がはたらく。
残念なことではあるけれども。

.

 みなで助け合う必要がある状況なのに。。
もうちょっとなんとかならんか、と思うが。

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震災から1ヶ月

 震災から、1ヶ月が経過した。
いまだに、1万を超える人が行方不明のままになっている。
未曾有の大災害と言うしかない。。

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 つい先日も、M7クラスの余震があり、
また、停電、と言った事態になった。大したことはなかったようだけど。
しかし、大地震といっても震度5くらいじゃ驚かなくなったな。
普通に、日常にありえるレベルだ。

 私の記憶では、日本で初めての「震度7」は、阪神大震災だったはず。
そこから16年で3回目・・・。つくづく日本は地震が多い国だ。
ただ、余震ですらM7クラスの地震が頻発したけれども、
地震そのもので、建物がどうにかなったという事例は少ない。

 結局のところ、想像を絶する大津波が甚大な被害をもたらした。
亡くなった人と同じ数だけの悲劇がおこったと思うと、
胸が詰まる思いだ。運よく助かった人もいれば、運悪く亡くなった方もいる。
 まだ、被害の全容が明らかになっていない・・・恐ろしい。

 今後、こんな津波をどうやって防ぐのか。
堤防を高くすればいいってもんでもないのかも知れない。
そもそも、三陸は日本一、いや世界一の津波対策をたててきたところだ。
そんな地域でさえここまでの被害を受けてしまったのだから。

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 やはり、厳しいのは原発の事故といわざるを得ない。
人的被害はともかく、経済的、精神的な被害は非常に大きい。
とにかく、現場の人間に頑張ってもらうしかないが。

.

 放射線に関しては・・・どうしようかと悩み中。
私のような、専門家ではない人間が、中途半端な情報を出していいものかどうか。
そろそろ、潮時かも知れない。

 ただ、明らかに誤っている情報が氾濫する状況を
黙って見過ごすことは出来なかった。
とにかく、「空気」の恐ろしさを感じた。
「空気」は、悪いほうへ悪いほうへ考えようとする。
人を信じない方向に進もうとする。

 私はともかく、多くの科学者が情報発信する中で、
それでも、不安を和らげることができない。
流れを変えることはできない。
「ウソから出たマコト」で国が滅ぶような、そんな危機感があった。

.

 今では、半ば諦めの境地でもある。
「どうしてこうなった?」という想いは強いが、私に出来ることは限られている。
何よりも、私自身に能力が足りない。中途半端な情報を示すくらいなら、
もうこれ以上書かない方がいいかも知れない。

 ここまでのエントリは、専門家ではなくても、理系の大学を出た人間なら、
もっと言えば、高校で物理を勉強した人間なら、判断できる程度の話だ。
専門家ではなくても、この程度ならできる。それを示したかった。
(さらに言うなら、なぜマスコミはこの程度もできない、とも。)

.

 上から目線といわれようが、あえて書く。
一体、どれだけの人が政府の発表を正しく解釈できているのか?
どれだけの人が、メディアの報道を正しく理解できるのか?

 政府がわかりやすく情報を伝えろ、という声もある。それは正しい。

少なくとも、パニックを起こさないだけの人数が正しく理解できるよう、
政府はわかりやすく発表する必要がある。

だが、政府の発表をわかりやすく伝えるのはマスコミの仕事だろう。
マスコミの人間が、「政府発表がわかりにくい」なんざ、仕事放棄だ。
自らの無能さを棚にあげて何を言うか。

 疑ってかかるべきなのは、政府発表よりもマスコミの報道の方だ。
  

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ジスロマック錠250mg 1錠 28日分

 久しぶりの疑義照会シリーズ。
早速、処方実例から。

<処方実例>

エブトール錠250mg  2錠
ジスロマック錠250mg 1錠

分1朝食後 28日分

ファロム錠200mg   3錠
ビオフェルミンR錠  3錠

分3毎食後 28日分

以下省略。

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 患者さんは、70代の女性である。
とりあえず、抗生剤を28日分だからなぁ・・・。普通じゃない。
エブトールは、普通は結核に使う薬なんだけど、
(というか、結核菌にしか保険適応がない
実は、処方箋を見ただけで結核ではないのが推測できた。

 結核だと、公費(国からの医療費助成)がつくはずなんだけど、
処方箋にその記載がないからだ。

 ただし、処方元の先生は・・・呼吸器科の専門医なので、
処方箋の書き間違いとか、単純ミスとかはちょっと考えにくい。
他のドクターには失礼な話ではあるけれども、
薬局サイドとしては、処方医がどんな医師かによって、
疑義照会する、しないを決めることはある。

.

 さて、エブトールはまぁいいとしよう。
結核ではなくても、使う事例があったような記憶が(かすかに)ある。
量的にも問題はない。

 問題は、ジスロマック錠250mgの28日分だ。

・・・そんな使い方、みたことない・・・。

.

 ジスロマックは、マクロライド系の抗生物質なんだけど、
1日1回、1回2錠、3日分」が、普通の服用方法。
3日服用すれば、1週間ほど効果が続く、と。

 まれに、「1回4錠服用、1回だけ」なんてのもあるけれども。

 毎日服用するもんじゃないよなぁ・・・。
それを言うなら、ファロムも継続して服用するような薬じゃないが。w

 もちろん、添付文書には載っていない。

.

 ただ、処方したドクターは呼吸器の専門医。
勘違いしたミスなんてのは、いくらなんでも考えにくい。
これは、私の知識が足らんだけだろう。

 疑義照会するかどうかは悩んだんだけれども、
実は、他にも疑問点があった(手書き処方箋で規格が抜けてた。w)ので、
ついでに確認することにした。

「ジスロマック錠は毎日服用でよろしいでしょうか?」

答えは、「処方箋どおりに出しておいて下さい

 ・・・ま、そうだろうなと思ったけど。やっぱりか。

.

 まったく、こちらが不勉強なので申し訳ない限りなんだけれども、
こういう場合は、(物知らずな)薬剤師に分かるように、
もう少しコメントを付け足してもらえると有難いんだけど・・。
ま、忙しいだろうから無理だな。(苦笑)

 その後、自分で調べてみてもよくわからず。
医師がそういうんだから、間違いであるはずはなかろう、とそのまま出した。

.

 その後、メーカーに聞いてみたけれども、メーカーも知らない、と。
で、メーカーから(なにかのついでに)医師に確認してもらい、
やっと処方意図が分かった。

.

 実は、ジスロマック錠には、600mgという剤形が存在する。
私は見たことがない。見たことがある薬剤師はごく少数だと思う。
つーか、600mgがあるってことを知っている薬剤師の方が少数派だろう。

 なぜか、というと、600mg錠の適応が・・・

「後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う
 播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症」

 しかないため。ようするに、HIVの患者さんにしか使われないからだ。
HIVの治療をする病院は、非常に少ないので、その近くの薬局でしか、
600mgをお目にかかることはないだろうな。

 で、今回の患者さんは、もちろんエイズではないんだけれども、
病名としては、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症
だったそうだ。この病気は、HIVの患者さんしかかからない訳じゃない。

 非結核性抗酸菌症の一種。結核菌と同じ抗酸菌だけど、結核菌じゃない。
なるほど、それでエブトールを使うわけか・・・。
ネットで調べたところ、代表的な治療法としては、
クラリスロマイシン+エサンブトール(エブトール)なんだけれども。

 クラリスロマイシンと同じマクロライドのジスロマックを使うってのも、
ないわけではないだろう・・・、と思う。
非常に半減期が長い薬だけれども、どうせ継続服用するのであれば問題ない。

  6錠で1週間、と考えると、毎日1錠なら7錠/週。
そう考えると、そんなに問題はないのか。
ネットで軽く調べた感じでは、確かに、(HIVではなくても)
クラリスロマイシンのかわりにジスロマックを使う例もあるようだった。

.

 非結核性抗酸菌症は・・・なかなか難しいという印象がある。
なので、医師もいろいろと研究しながら、抗菌剤の組み合わせを探っている、
と思われる。(ファロムを使う例は、ネット上では見つからなかった。)

 ただ・・・どう見ても、保険適応はないんだけどなぁ。(苦笑)
なので、(念のため)やっぱり疑義照会は必要なんだろう。
でも、たぶん保険で切られることはないように思う。

 そんなに杓子定規に査定されるわけではないので
おそらく、専門医による処方であるならば問題なく通るだろう。

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大気中の放射線の微減傾向について

 連日、ニュースを賑わせている福島第一原発。
現在は、主に海中への放射性物質の流出が問題になっている。
一方、空気中への汚染はどうか、というと、これがニュースになっていない。

 文部科学省のデータを見る限り、微減傾向が続いているのはわかる。
ここのところ、大きなイベント(爆発とか、火事とか)がないので、
ある意味、落ち着いているとも言える。
 そこで、この微減傾向をほんの少し解析してみる。

.

 まず、最初に断っておくが、私は専門家ではない。
どの程度か、というと、せいぜい「理系の大学を卒業した」程度だ。

 とはいえ、放射線に関する私の知識の、半分以上は、
実は高校物理で勉強した内容である。
残りは、大学で少し勉強したけれども・・・。
それにしても、高校物理が基本になっているわけで。
 もっとも、高校物理は理系以外の人間にとっては鬼門かも知れない。(苦笑)

 まず、放射線レベルが少しずつ下がっている、ということは、
新たに放出される放射線(源)よりも、失われる放射線(源)の方が
大きい状態が続いている、ということ。
 放射性物質は、放射線を出すことによって放射性物質ではなくなる。
エネルギーを放出して、どんどん弱っていく、と考えてもいいかも。

 ここで、最善のケースとして、
放射性物質は、初期に大量にばらまかれただけであり、
 その後は一切、原発敷地内から出ていない
」と仮定する。

 この仮定に合うような放射線量の計算式を作ってみて、
現実がそれにどれくらい即しているか、で仮定があっているかどうかを
考えていこう、ということだ。

.

 放射線数値としては、毎日文部科学省が発表している数値。
その中でも、もっとも放射線量の高い「観測地点32」のデータを用いる。

 放射性物質は、代表的なヨウ素131とセシウム137のみで考える。

.

放射線量=ヨウ素131の放射線+セシウム137の放射線

で、ヨウ素は半減期8日、セシウムは半減期30年とわかっている。
ここでは、セシウム由来の放射線量は減らない=(固定)と近似する。

 ヨウ素は、半減期8日ってことは、1日でどれだけ減る?
Xの8乗=1/2という方程式を解けばいい。
1/2の8乗根だな。面倒くさいので、電卓で計算してみた。
実は、電卓だと楽勝だ。0.5と入力して「√」を3回押すだけだ。w

 そうすると、0.917という数字が出てきた。
信じられなければ、実際に0.917を8回かけてみればよい。ほぼ0.5になるから。

 放射線量をXとすると、
X=ヨウ素の放射線+セシウムの放射線
 =(前日のヨウ素の放射線量)x0.917+セシウムの放射線

 どっか基準点をとって、そこからさらに8日後(ヨウ素の半減期)の数字を見る。
2点抑えれば、この式の未知数は全部うまる。

 少し卑怯だが、一番きれいにはまりそうなところで計算。
観測地点(32)で、3/29に43μSv/h。4/6で25.8μSv/h。

 ヨウ素がちょうど半分になって、セシウムがそのまま、と考えると、
放射線量が減った分がそのままヨウ素の半分の値となる。
大雑把に計算して、17減っている・・・ので、
4/6の25.8μSvのうち、ヨウ素が17.セシウムが9となる。
(面倒なので、整数にした。どうせ概算だし、誤差あるし)

 これで、未知数が全部うまった。
4/7の放射線量(予測値)は、X=17x0.917+9で、24.6くらい。
4/8なら、X=17x(0.917)^2+9=23.3

4/14(4/6から8日後)なら、17/2+9=17.5μSv/h、となる。

 非常に大雑把な近似をしているし、そもそも測定の誤差も大きいけど。

.

 では、前の事例を説明できるのか、というとそうでもない。
実は、3/18に150、3/23に75という数字がある。
ヨウ素の半減期よりも早く、放射線量が半分になっている

・・・私の式の仮定だと「一度降下した放射性物質は、そこを動かない」
という仮定になっているようなもんだからなぁ。
実際は、放射性物質もそこから動いていくわけで・・・。
地表に降下した放射性物質が、土壌に染み込んでいった、とかが考えられる。

 そうすると、セシウムの放射線量を多めに見積もっている可能性はあるかも。

.

 所詮は、素人の計算であるけれども、
実測の値と傾向は似ているし、それほど外れているわけでもないだろう。

 で、この項の結論は、というと、

「空気中の放射性物質は、事故の初期に大量に空気中に放出されたが、
 その後は、あまり放出されていない。
 あるいは、放出されていても(初期と比べて)気にするような量ではない。」

 ということだ。

 もちろん、ここからまた何かイベントがあれば、話は変わってくる。
さすがに、この状況からいきなり大爆発ってのは、もう考えにくいとは思うが。
雨が降ると、また放射性物質が落ちてくるとは思うけれども、
前ほど(水道水の規制値オーバー)の事態はおこらないんじゃないかと。

.

 実は、この計算でもう一つ分かったことがある。
あくまで素人の計算ではあるものの・・・セシウムの寄与が思ったより大きいことだ。
まぁ、ものすごく大雑把な計算だからなんともいえないけれども、
例えば、セシウムによる放射線が、私の計算値、9μSv/hだったとすると、
今後1年間で浴びる放射線の量は、セシウムの半減期を無視すると、

9x24(時間)x365(日)=78840μSv=78.84mSv

 これは・・・ちょっと厳しいんじゃないか。人が住めなくなる、とまでは言わないが、
どう考えても、「大丈夫です」と言える数字じゃない。(汗)
セシウムが土壌や河川に移動することは考えられるんだけれども、
それにしても、安全と言い切れる桁ではないと思う。

  しかも、ここって原発から30km離れてるんだが。
政府が避難区域を検討しているのも無理はないな。
もっとも、「今日、明日」どうにかなるという数字ではないが、
放射能が漏れなくてもこの数字が続くとなると、避難指示の対象になるんじゃないかと。
専門家がちゃんと考えてくれるんだろうけど。

.

 ヒロシマもナガサキも、ちゃんと復興した。フクシマも必ず復興できるはずだ。
そのために、みんなで知恵を絞るしかないだろう。

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現地のことを考えよう

 地震、津波による被害よりも、原発の方が注目を集めてしまっている。
やむをえない部分もあるんだけれども。
原発のほうは、現在進行形で事態が進んでいるというのもあるし。

 ただ、地震と津波で大勢の人が亡くなったが、
原発はそういう訳ではない。そう考えると、どうなのかな、とも思う。

.

 それはさておき。

 放射能による被曝を恐れるのもわからないでもない。
実際、私はどちらかというと楽観的すぎるところがあるのも自覚している。
しかしそれでも、あまりに悲観的すぎるのはどうだろう、と思ってしまう。

 私が、気にかけているのは、常に現地のことだ。

 例えば、大阪に住んでいて放射能の心配をするのは、ばかげたことだ
だって、ここで問題になるくらいなら、福島はどんなことになっているの?
もっとシャレにならん事態になっていないとおかしいだろう。

 絶対安全圏ともいえるような人たちが、必要以上に放射能を恐れることは、
現地の人たちはどうなっても構わん・・・という考えとつながっていないか

.

 避難指示区域から避難している人もいるし、屋内退避区域に住んでいる人もいる。
何よりも、10km圏内どころか、原発そのもので復旧作業に従事している人もいる。
遠く離れたところで危険だったら、その人たちはいったいどうなるのさ?

 私が楽観主義なのは、その人たちが安全であってほしいという希望もあるのかも。

.

 さて、世の中にはもっと遠くでも心配している人も大勢いる。
福島からの放射線物質は、遠くイギリスでも検出されているからして。(苦笑)
アメリカやヨーロッパでも、福島からの放射線物質を心配している人はいるだろうし、
そうでなくても、日本の食料品は厳しくチェックされている。

 なんか、そういう人たちには、福島なんて関係なくて、もう「日本」が汚染されている
と思われているんだろうなぁ、とちょっと悲しくなったりする。

.

 高度に放射能に汚染された水の流出を防ぐために、
大量の低濃度放射線汚染水を、故意に海に放出した件で、
事前通告がなかったとかで、韓国が抗議してきたというニュースを聞いた。

 いや、日本海側ならわかるけど、太平洋側よ?
韓国に直接的な被害が出ることは、まずあり得ないでしょ。
万が一韓国に被害が出ることがありえるとするならば、
日本はもっと甚大な被害を蒙ることになりやせんか?(苦笑)

 自国の被害に関しては、これでもか、というほど神経質なのに、
日本の被害に関しては、全く無神経なんだなぁ、かの国は。

さすがに、むかついた。日本に非がないわけではないんだが。

.

 でも、いま安全圏にいて騒いでいる人たちは、
この隣国の人たちと大して変らないのではないか、と思う。
現地のことを思えば、自分の心配なんか二の次でいいじゃないか

 まして、現時点で問題になることはない、と言われているんだから。

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春休み終了

 昨日で、春休みは終わり。
今日から、娘は新学期(年中さん)になる。

.

 私自身も、娘の春休みに合わせてシフトを軽めにしてあった。
(もっとも、急遽帰省とかしたから、少し無意味になったけど。)

 それでも、一昨日には一緒に公園で遊んだり花見に行ったり。
昨日も、仕事は昼からにしてあったので、昼まで子ども達と公園へ。

.

 ようやく、公園で遊ぶのが楽しい季節になってきた。
公園にも、桜は咲いているし。

 息子は、すっかり滑り台がお気に入り。
娘は、たまに小学生のお姉ちゃん達に混じって遊んでたり。

.

 ただ、公園だと二人一緒に遊んでくれることは少ないのかも。
別々に遊ばれると、少し困る。w
基本的には、私は下の息子に注意を払っているんだけれども、
そうすると、上の娘が絡んできたり。

 かといって、上の娘の相手をしていると、
気がつけば息子は仰向けで転がっていたりする。
(=階段から転落。(苦笑))

 できれば同じことをして遊んで欲しいんだけど、
4歳児と1歳児じゃ、ちょっと無理があるなぁ。

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新入社員と確定拠出年金

 確定拠出年金(401k)の連載。
桜の季節なので、新入社員向けの話を少し。

 新入社員の場合を考えてみる。
実際に、これからは新入社員は、入社時点で確定拠出年金に入るかどうかの
選択を迫られることになるだろうし。

 実はこれ、結構厳しいんじゃないかと思う。

 私は、すでに妻子も家もある状態だから、リスクやイベントを勘案して決断できた。
でも、結婚もしてない状態で、これを決めるってのは・・・ちょっと厳しいと思う。
まぁ、考える要素が少ないから、もっと楽、とはいえるかも知れないが。

 それにしても、運用方針を自分を決めるってのは
新入社員には荷が重いんじゃないかと。

.

 まぁ、おそらく「途中から確定拠出年金に加入する」っていう選択肢も
できると思うけど。とりあえず遊ぶ金が欲しい、みたいな奴もいるかも知れないし。w

 でも、社会人になってすぐ、色々勉強しないといけないことが山ほどあるなかで、
資産運用にまで神経を回せってのはなぁ・・・。
まぁ、適当にえらんでほったらかしでもいいのかも知れないけれども。

.

 将来的に結婚して独立して家、とか考えるんだったら、
家の購入資金として現金があった方がいいかもしれないし。
貯めることができる性格かどうかってのもあるかも知れないけれども。

.

 うーん、そうだなぁ。とりあえず制度には加入しておいて、
バランス型のファンドで積み立てておくのがベターかも知れない。

 もっとも、ある意味一番リスクがとれるというメリットを活かして、
ハイリスクな外国株式ファンドに全額突っ込んでおくのがベストかもしれんが。w

 とにかく、周りに流されないで、しっかり自分で勉強した方がいいのは
確かだろうな。

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基準値の考え方について

 今回は、主に食品についての安全基準となる、基準値について。

もちろん、念頭にあるのは残留放射線の暫定基準値なんだけれども、
実際のところ、私はその辺のところはあまり詳しくないので。
個別の数字について、どうこうとは言わない。

 そもそも「基準値」はどのように決められているかについて。
ほとんどは本からの受け売りで、しかも農薬や化学物質についての話だが、
考え方としては、残留放射能にあてはめても問題はないと思うので・・・。

.

 よく、「基準値の○○倍のxxが検出されました」とニュースになることがあるが、
その後で、たいてい誰かが「すぐに健康被害が出ることはない」というような
コメントをつける。(この場合の「誰か」は国や研究者。)

「それじゃ、そもそもその基準値って何なのさ?」ってなるかも知れない。
たいがいの場合、それでも「不安」に思うような市民の声を
続けて報道されたりすると、何を信じていいかわかんなくなるかも。

.

 基本的には、一生涯摂取し続けても、影響が出ないと思われる量に、
さらに安全係数を掛ける

 例えば、毒性のある化学物質Xがあったとしよう。
この物質を、毎日1mg摂取し続けたとしても、おそらく健康に影響がない、
とわかっているとする。
じゃぁ、この場合の基準値は1mgか、というとそうとは限らない。
データにもよるけれども、さらに100分の1くらいの基準値になることは普通にある。
念には念を入れて、ってこと。他にも理由があるものが多いが。)

 この化学物質Xは、基準値が0.01mg(10μg)に設定された、としよう。
ここで、仮に食品中から1mgのXが検出されたらどうだろうか?
1mgでは、おそらく健康に影響がないであろうことはわかっているけれども、
数値としては「基準値の100倍」になる。

 なので、「基準値の100倍にあたるXが検出されました。」という報道になり、
「厚生労働省は、健康に影響がないとコメント」という事態になる。

.

 では、さらに量を増やして化学物質Xが100mg検出された、としようか。
こうなると、基準値の10000倍になる。さすがにまずいか、というと・・・。
これでもなお、「摂取してもただちに健康に影響がない」ことが多々ある。

 なぜか。基準値は、「一生涯にわたって、摂取し続ける」ことを前提にしているから。
化学物質Xをずっと摂取し続けるとまずいことになるが、、
少しの期間だけ摂取するのであれば、特に問題はない、となることもある。

.

 もちろん、あまりに量が多すぎると、急性毒性が問題になるケースもある。
(何年か前の、中国製冷凍餃子事件を思い出してみよう。)
これは、物質によって大きく異なるので、ケースバイケースとしか言いようがない。

.

 さて、じゃぁ何のための基準値か?というと、消費者の安全のためというより、
生産者への警告のため、という意味合いが強いかと思われる。
(もちろん、最終的には消費者の安全に効いてくるが。)
「基準値オーバー」と言われたくない生産者が、ちゃんと注意するようになる。
基準値というのは、そういう側面があるんだ。

 まぁ、色々書いてきたけれども、こと「基準値」に関して言うならば
「基準値オーバー」と「健康に影響はない」は、いとも簡単に両立するってことだ。

.

 さて、放射能による汚染についても、簡単にふれておく。
現状で、水や食品による健康被害はきわめてありそうにない
量的にも(健康には)さほど問題ない上に、行政から出荷停止やら、乳児に注意やら、
相当に安全側に配慮した取り扱いがされているため。

 むしろ、不安を煽ることによる健康被害はあるかも知れない。
現状でも放射能による健康被害よりも、
それを恐れる心理状態の方が、はるかによろしくないだろう。

「安全だ」という情報は伝わりにくく、「危険だ」という情報は伝わりやすい。
安全と安心は違う、という話もあるし・・・。

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アクセス解析

 4ヶ月に1度のアクセス解析定期観測。
これは、アクセス解析機能が搭載されてから、4ヶ月に1回、常にやっている。
全く、自分用だけのエントリになる。あくまで、このブログの「記録」というだけ。
2010年12月~2011年3月までのアクセス解析。

アクセス数合計は79293.訪問者数合計は45172.
その前の4ヶ月が、38282/22692なので、ほぼ倍増している。

 インフルエンザの時期にアクセス数が増えるのは、
このブログ始まって以来の伝統ではあるけれども・・・。
それにしても増えたもんだなぁ。

 たまたま、スマッシュヒットな記事が続いたってのもある。
トランス脂肪酸とか、ロキソニンSとか、毎年恒例の前期高齢者の負担割合とか。
ほかにも、そもそも記事数が多いのも効いているんだろう。

 ブックマーク/URL直接入力で来ている人は、
4ヶ月で6606(3734)
訪問周期10日以内の訪問者数は、427(159)
( )内は4ヶ月前の数字。

.

 検索ワードベスト10

あすか製薬    2079
負担割合     1575
前期高齢者    1561
ジェニナック    1499
調剤基本料    1390
検査        1177
ロキソニンs    1002
効果         917
アクテージ      882
地震         854

.

 あすか製薬+地震とか、いわき工場、とかでここにたどり着いた人が多いらしい。
前期高齢者+負担割合は、この時期のお約束だな。

ジェニナック、調剤基本料は、なぜか検索順位が高いんだと思う。なぜかはわからんが。
ロキソニンs、アクテージは、「効果」とか「価格」とかと一緒に検索されてるっぽい。

「検査」は、たぶんインフルエンザ関係の検索ワードだな。
ベスト10には入ってきていないけれども、「新型インフル」とか「インフルエンザ」とか
と一緒に検索されている。

.

 検索ワードでの医薬品は、OTCの方が上位に来る。・・・当たり前か。
話のネタとしては、医療用の方が圧倒的に多いと思うんだが。
あと、なぜか「高速ストリーマ」が18位に入っている。
 健康食品系・・・最近、記事書いてないからな。
せいぜい、「宿便」が47位に入るくらいか。もうちょっと書かないといけないな。
検索ワード総数は、8297

.

 最後に、ココログ広場のランキング。もっとも、この1週間のデータだけだが。
538位~1051位。平均すると800位くらい。
このデータには、あんまり意味はないかも知れないが。

.

 ちなみに・・・
「こんなもん見たくねーよ」という読者の方もいるだろうと思うので、
この記事は、後から「こそっと」追加する形を取った。(苦笑)

(つまり、トップページに設定されることはないってこと。)

 今後も、自分のブログに関する記事はそうしておいた方がよさそうだ。
想定読者、明らかに自分だけ、という記事は、原則として
「後からアップ」という形を取る。

 そもそもアップすんなよ、という突っ込みもありそうだが。(汗)

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チラーヂンの供給について(あすか製薬)

 一応、チラーヂンの生産を再開したと発表したあすか製薬だが・・・。
安定供給されるまでには、かなり時間がかかりそうである。

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 昨日、卸に確認したところ(非公式情報)、
「実際は、工場は動いていない」なんてありえない話を聞かされた。(苦笑)
まぁ、非公式な情報だから、ここはスルーしておこう。

 あすか製薬のHPには、4/1付で最新の情報がでていた。

「東北地方太平洋沖地震の影響に関するお知らせ(第3報)」

以下、一部引用。

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この度、サンド株式会社の協力を得て、ドイツから輸入された
「レボチロキシンナトリウム製剤(50μg)」を販売することをお知らせいたします。
なお、当該製品は、4 月前半を目途にサンド株式会社から
あすか製薬株式会社に順次出荷され、準備が整い次第、販売する予定です。

現在、いわき工場の復旧が段階的に進み、チラーヂンS 錠の生産および出荷
を開始したことをご報告いたしましたが、
まだ通常の生産体制には至っておりません。

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 引用おわり。

 どういう形で販売されるのかは、正直判らない・・・。
チラーヂンSという名前で販売されるのか、
あるいは、いきなり薬価収載されるのかは不明。
 まぁ、それはおいおい明らかになるだろう。
とにかく、患者さんに薬が行きわたらない、という事態は回避される
それは間違いないだろうから、もういいや。

 いわき工場の方は、ちょっとわからない。(苦笑)
少しは動き始めたけれども、本格的には動いてないってとこか?
もう少し、時間がかかるのは確かなようだ。

 卸から聞いた(非公式な)情報によると、
通常の流通体制に戻るのには少なくとも2ヶ月はかかりそう、とのこと。

それまでは、医師に長期処方を控えてもらうほうがよさそうだ。

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 おまけ。

あすか製薬はこのたびの地震に関して、義援金三千万円を寄付したそうだ。
・・・つーか、もらうほうに回ってもいいと思うんだが・・・。(苦笑)

 とりあえず、あすか製薬については、これで一区切り、とさせてもらう。
あとは、製造委託の話なんかが残っているけれども、
これに関しては緊急輸入よりも話は単純だと思うし。

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ブログ5周年

 私がブログを始めたのが、5年前の4/1。
いちおう、今日で5周年ということになるのかな。

 5年かぁ・・・。社会人8年やって、半分以上の期間でブログ書いてる。
始めた頃はせいぜい4年目。現時点でまる8年。
少しは成長したのかな?いろいろあったけど。

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当時のことを思うと、まさか5年も書き続けるとは・・・。
自分のスタイルに合っているというのはあるかもしれない。

 SNSとか、ツイッターは全然なんだよなぁ。
そもそも、他人とのつながりを(ほとんど)気にしていないという。
フェイスブックも同上。

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 5年間で、総記事数は1675.5年間=1826日だから、
記事充填率(?)は、91.7%。
もっとも、これは5年間累計の話であって、直近1年に限れば291記事だから、
充填率は79.7%と8割にも満たない。
日曜日は、ほぼ休載状態になっているし(月1くらいでは書きたいけど)

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 最近は、ちょっと重い記事が増えていて、書くのもしんどい・・・。
そろそろ、休みが必要かも知れない。
それでも、気が向いたらまた書き始めるだろうけど。

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