震災から1ヶ月
震災から、1ヶ月が経過した。
いまだに、1万を超える人が行方不明のままになっている。
未曾有の大災害と言うしかない。。
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つい先日も、M7クラスの余震があり、
また、停電、と言った事態になった。大したことはなかったようだけど。
しかし、大地震といっても震度5くらいじゃ驚かなくなったな。
普通に、日常にありえるレベルだ。
私の記憶では、日本で初めての「震度7」は、阪神大震災だったはず。
そこから16年で3回目・・・。つくづく日本は地震が多い国だ。
ただ、余震ですらM7クラスの地震が頻発したけれども、
地震そのもので、建物がどうにかなったという事例は少ない。
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結局のところ、想像を絶する大津波が甚大な被害をもたらした。
亡くなった人と同じ数だけの悲劇がおこったと思うと、
胸が詰まる思いだ。運よく助かった人もいれば、運悪く亡くなった方もいる。
まだ、被害の全容が明らかになっていない・・・恐ろしい。
今後、こんな津波をどうやって防ぐのか。
堤防を高くすればいいってもんでもないのかも知れない。
そもそも、三陸は日本一、いや世界一の津波対策をたててきたところだ。
そんな地域でさえここまでの被害を受けてしまったのだから。
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やはり、厳しいのは原発の事故といわざるを得ない。
人的被害はともかく、経済的、精神的な被害は非常に大きい。
とにかく、現場の人間に頑張ってもらうしかないが。
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放射線に関しては・・・どうしようかと悩み中。
私のような、専門家ではない人間が、中途半端な情報を出していいものかどうか。
そろそろ、潮時かも知れない。
ただ、明らかに誤っている情報が氾濫する状況を
黙って見過ごすことは出来なかった。
とにかく、「空気」の恐ろしさを感じた。
「空気」は、悪いほうへ悪いほうへ考えようとする。
人を信じない方向に進もうとする。
私はともかく、多くの科学者が情報発信する中で、
それでも、不安を和らげることができない。
流れを変えることはできない。
「ウソから出たマコト」で国が滅ぶような、そんな危機感があった。
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今では、半ば諦めの境地でもある。
「どうしてこうなった?」という想いは強いが、私に出来ることは限られている。
何よりも、私自身に能力が足りない。中途半端な情報を示すくらいなら、
もうこれ以上書かない方がいいかも知れない。
ここまでのエントリは、専門家ではなくても、理系の大学を出た人間なら、
もっと言えば、高校で物理を勉強した人間なら、判断できる程度の話だ。
専門家ではなくても、この程度ならできる。それを示したかった。
(さらに言うなら、なぜマスコミはこの程度もできない、とも。)
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上から目線といわれようが、あえて書く。
一体、どれだけの人が政府の発表を正しく解釈できているのか?
どれだけの人が、メディアの報道を正しく理解できるのか?
政府がわかりやすく情報を伝えろ、という声もある。それは正しい。
少なくとも、パニックを起こさないだけの人数が正しく理解できるよう、
政府はわかりやすく発表する必要がある。
だが、政府の発表をわかりやすく伝えるのはマスコミの仕事だろう。
マスコミの人間が、「政府発表がわかりにくい」なんざ、仕事放棄だ。
自らの無能さを棚にあげて何を言うか。
疑ってかかるべきなのは、政府発表よりもマスコミの報道の方だ。
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