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チラーヂンの供給について(あすか製薬)

 一応、チラーヂンの生産を再開したと発表したあすか製薬だが・・・。
安定供給されるまでには、かなり時間がかかりそうである。

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 昨日、卸に確認したところ(非公式情報)、
「実際は、工場は動いていない」なんてありえない話を聞かされた。(苦笑)
まぁ、非公式な情報だから、ここはスルーしておこう。

 あすか製薬のHPには、4/1付で最新の情報がでていた。

「東北地方太平洋沖地震の影響に関するお知らせ(第3報)」

以下、一部引用。

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この度、サンド株式会社の協力を得て、ドイツから輸入された
「レボチロキシンナトリウム製剤(50μg)」を販売することをお知らせいたします。
なお、当該製品は、4 月前半を目途にサンド株式会社から
あすか製薬株式会社に順次出荷され、準備が整い次第、販売する予定です。

現在、いわき工場の復旧が段階的に進み、チラーヂンS 錠の生産および出荷
を開始したことをご報告いたしましたが、
まだ通常の生産体制には至っておりません。

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 引用おわり。

 どういう形で販売されるのかは、正直判らない・・・。
チラーヂンSという名前で販売されるのか、
あるいは、いきなり薬価収載されるのかは不明。
 まぁ、それはおいおい明らかになるだろう。
とにかく、患者さんに薬が行きわたらない、という事態は回避される
それは間違いないだろうから、もういいや。

 いわき工場の方は、ちょっとわからない。(苦笑)
少しは動き始めたけれども、本格的には動いてないってとこか?
もう少し、時間がかかるのは確かなようだ。

 卸から聞いた(非公式な)情報によると、
通常の流通体制に戻るのには少なくとも2ヶ月はかかりそう、とのこと。

それまでは、医師に長期処方を控えてもらうほうがよさそうだ。

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 おまけ。

あすか製薬はこのたびの地震に関して、義援金三千万円を寄付したそうだ。
・・・つーか、もらうほうに回ってもいいと思うんだが・・・。(苦笑)

 とりあえず、あすか製薬については、これで一区切り、とさせてもらう。
あとは、製造委託の話なんかが残っているけれども、
これに関しては緊急輸入よりも話は単純だと思うし。

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('10~13)仕事(薬局)」カテゴリの記事

コメント

甲状腺腫瘍で薬をもらいに言ったら飛鳥製薬の工場が地震被害にあったと聞いて検索してここにきました。

半年分処方してもらいました。

投稿: 宅建受かりたい | 2011-04-21 00:13

 半年処方とはまた豪快な・・・。
一応、まだ「1ヶ月を超える長期処方はお控えください」
となっているんですけどね。
 地域差(というか、薬局差?)があると思います。
問題なく出せる薬局もあるんでしょうね。
ウチはまだ無理です。(苦笑)

投稿: kitten | 2011-04-21 18:54

はじめまして。開業医に職員として勤務している者です。

こちらには数日前にあすか製薬のMRが来て、チラージン供給のめどは立ってないので、原則調剤薬局さんの在庫をベースに考えてもらい、処方期間は14日程度、出来る患者さんには減量して欲しい、との要望がありました。

HPに書かれている状況とは随分違う内容で、正直大変困っている状態です。

投稿: Qカメ | 2011-04-21 23:32

>Qカメさん

 あすか製薬さんの工場の状態は、わかりません。連日のように余震が続いてますしねぇ・・・。
さいわい、いわき市は屋内退避地域も解除されたので、原発に関してはリスクは減っています。

 ウチではまだ余裕があるので発注していませんが、緊急輸入品のレボチロキシンがすでに出荷されているはずです。

 ただ、こちらは代替品ということもありまして、買占めの動きはおこっていないと思います。
むしろ、必要最小限しか購入したくないというのが、薬局の本音です。(余ったら困るし)

 緊急輸入品は十分に確保されているはずですので、
「処方期間14日」はともかく「減量」ってのは、
いくらなんでもないだろう、と思います。

 考えられるのは、「緊急輸入品」が手に入らない状況なのか、
あるいは、何らかの理由で「緊急輸入品」を使いたくないか、ですね。

 申し訳ありませんが、ウチではまだ緊急輸入品を取り扱ってないので、納入状況は確認できていませんが・・・。
Qカメさんの話を聞いた感想としては、
「そりゃちょっとおかしいんじゃない?」というところです。
(まだ宅建受かりたいさんの情報の方が、ありえそうです。)

投稿: kitten | 2011-04-22 12:37

正直、私もドクターもあすか製薬MR氏の言うことが信じられませんでした。

事実として、うちに4月19日に来たMRの曰く。
1,緊急輸入品は「特定の医療機関」に供給する。
2,特定の医療機関以外には「特定の医療機関」に緊急輸入品を供給したうえであふれたチラージンをまわす。
3,チラージンの供給が出来るまでは在庫でしのいでいただきたいが、いつ供給が始まるかの目途はわからない。
4,故に薬局の在庫を基準にして投薬量を考慮してくれ(つまり減量も視野に入れた治療をしてくれ)。
ということでした。

「特定の医療機関」になら緊急輸入品の十分な供給が得られる、という風に認識したので、患者を紹介するから教えてくれとドクターがいっても、それを言うことはありませんでした。もちろん、どの時期にどのくらいのチラージンの「あふれ」があるのかといった目途を以てこういったやり方をしているのかという説明もありません。
失礼ながら「宅建受かりたい」さんがおっしゃるような状況を想定し、ドクターが「そういったところでは、長期投与できてるんじゃないの?」といっても、「いや、そういう余裕があるはずがありませんよ」と、同席した卸の人間が言うのです。

4/7や本日4/22に発表された、あすか製薬のリリースを信じるならば、薬局さんには今のままの投薬量でもある程度の在庫量はあるので、患者さんに迷惑をかけなくとも大丈夫そうですが、これを信じるなというかのようなMRの言を信じるならば、目途が立たないために患者さんに負担を強いることになりかねません。

週明けにでも、もう一度あすか製薬MR氏に状況を聞いてみたいと思いますが・・・

投稿: Qカメ | 2011-04-22 22:04

>Qカメさん

 情報ありがとうございます。
こちらでも(週明けになりますが)確認してみます。

ウチの薬局でも、今のところ足りていますが、
緊急輸入品が必要になるのは時間の問題ですので、
いざというときに入らないとものすごく困ります。

 緊急輸入品の納入先を絞りたいという意図を感じますね。

その分、チラーヂンが入荷されるのなら問題ないのですが、
正規品は奪い合いになることが目に見えているので、
出荷制限のため、手に入らない薬局もあるかも知れません。


 何を信じていいかわからないですねぇ。
患者さんに減量をお願いするなんて、正気の沙汰とは思えませんが。
 

投稿: kitten | 2011-04-22 23:53

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