子ども手当てはどうなるのか?
子ども手当てについて。
震災前の予算の段階ですでに紛糾していた子ども手当てであるが、
震災によってさらに紛糾の度合いを高めた。
子ども手当てを廃止して、復興予算とすべき、という主張が強い。
政権はとりあえず「半年間は現状どおり(月13000円ずつ)」という
「つなぎ法案」をぎりぎりで通した。
その後も、子ども手当てを廃止すべき、という意見がたびたびでるが、
「かろうじて」維持の方向で進んでいるといったところか。
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私は、思いっきり利害関係があるので、強くお願いする。
子ども手当ては現状のまま、継続して欲しい。
増額なんて無理なことは言わない。前年度並みでいいから。
「子ども手当て」は、そもそも子どものためのお金である。
震災復興のために、子どものお金に手をつけるという発想はどうなの?
まぁ、実際は親のフトコロに入っているだけだろう、というツッコミはあるが。
震災復興は大事なことだけれども、その財源を子育て世代だけに押し付けるのか?
いや、やってくれても構わんけど、少子化対策も考えて欲しい。
そもそも、子ども手当ては「世代間の資産の移動」という意味合いもあった。
お金を持っている割に使わない世代から、使いたいけどお金がない世代へ渡すこと。
タンスの中で眠らせるよりも、経済にとってもいいだろう。
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簡単に増税したくないという理屈も分からなくもないが、
だからといって、子育て世代だけがターゲットにされていいはずはない。
投票率が低い=政治的に力がない世代とも言える。
若い世代に力がないから、簡単にそういう話が出てくるんだ。
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子ども手当ては少子化対策という側面もある。
私は、このまま少子高齢化が進んだ場合に、
一番割りを食うのが自分たちの世代である、という危機感をもっている。
自分たちは上の世代を必死で支えているのに、下の世代からは支えてもらえない。
(つーか、支えきれなくなっている。)
お金がないから子どもが結婚できない、子どもが作れないという時代でもある。
その傾向にさらに拍車をかけるようなことは、あってはならない、
と思うのだが。
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