« 正しく恐れるということ | トップページ | 3分間のライバル »

海水注入問題

 ニュースより。

 しばらく前から、福島第一原発一号炉の海水注入が問題になっていた。
海水注入を、首相官邸が中断させた、、とかで。
なぜか、国会でも追及されていたが、さらに新たな事実が判明。

海水注入 実際は続行

 以下、一部引用。

 東京電力福島第1原発1号機で地震発生翌日の3月12日、原子炉を
冷やすための海水注入が一時中断したとされた問題で、東京電力は26日、
実際には注入は中断していなかったと発表した。同原発の吉田昌郎所長(56)
が注入した方が安全と判断し、続行していたという。本店の指示に反し、
現場が独自の判断をしていたことになり、事故対応をめぐる連携の悪さが
改めて浮き彫りとなった。

 引用終わり

 この問題は、そもそも首相が海水注入を中断させたことにより、
事態がひどくなったのではないか?という思惑から始まったものだと理解している。
東電側の資料にはそんな感じでかかれてあったのかな?

 しかし、首相の弁明は「そもそも、そんな事実はない」おぃおぃ。
海水注入自体、知らされていなかったのに中断要請なんぞできるか、と。
すでにこの時点で大きく食い違っているんだが、
さらに、トドメを刺す事態が発生した。

そもそも、海水注入は中断していない」という・・・。w
もはや笑うしかないな。

 どんだけグダグダやねん、と。

.

 私の感想。
この話は、そもそも事故当初の東電、政府、首相官邸の連携のあり方の問題で、
海水注入中断が実際にされたかどうかは、そんなに問題ではない。
実際に中断されていたとして、その影響がどうとかはわからないわけだし。

 問題があるとすれば、東電が政府の顔色を伺ってばかりで、
迅速な対応をできていないんじゃないか、というところだろう。
その点では、そもそも首相がでしゃばりすぎ、という批判は正当だ。

 そりゃ、政治家の中では原子力に詳しいほうかも知れないけど、
もっと原子力に詳しい人材が山ほどいるんだから、首相の出る幕はない。

.

 野党にも注文をつける。
首相の対応そのもので、原発そのものの事態が悪化したかどうかなんて、
追求するほうがどうかしてる。はっきり書くと、「筋が悪い」
首相を批判するのなら、そんなとこよりももっと批判できるところあるだろ。

 過去のことをあれこれいうのは、もう少し後でいいんじゃないだろうか?
今はそれよりも、復興のことを考えるべきだろう。
政府の対策が気に入らないのなら、代案を出せばよい。
こんな時期に、原発事故を「政争」の具にするんじゃないよ、まったく。
もう少し、建設的な議論をお願いしたいもんだ。

|

« 正しく恐れるということ | トップページ | 3分間のライバル »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 海水注入問題:

« 正しく恐れるということ | トップページ | 3分間のライバル »