ゴーストハントが復刊
小野不由美の「悪霊シリーズ」(ゴーストハントって言ったほうが通るか)が、
メディアファクトリーから、復刊されている。
出ているのは知っていたけれども、買うとなると少し敷居が高い・・・。
と思っていたら、なぜか実家にあった(母が買ったらしい)ので、読んでみた。
私は、コミックのほうは全て読んでいる。
「ゴーストハント完結」(2010/10/23)
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上記記事でも書いたけれども、原作の1巻のみ、読んだことがあった。
今回の復刊は、大幅に加筆・修正されているという・・・。
まぁ、20年前の本だからなぁ。かなり書き直されていると思う。
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コミックのほうのゴーストハントは、元の原作「悪霊シリーズ」を
非常に忠実に再現している、という印象を持っていた。
(悪霊シリーズは1巻しか読んでないけど。)
今回の復刊版は、コミックとは少し異なる場面がいくつかある。
もちろん、大筋の変化はないんだけれども、いくつか場面を追加している。
それらのエピソードはなくても話が通じるんだけれども・・・。
まぁ、悪霊シリーズとの一番の違いは、文体だな。
一人称小説に違いはないんだけれども、
悪霊シリーズは、「頭がくらくらする」ような文章だったと記憶している。
女子高生相手ならそれくらいでいいんだろうけれど、私は正直読むのが苦痛だった。
この文体が大幅に変えられているように感じた。
少なくとも、「くらくら」するようなことはなかった。
むしろ、逆に難しい漢字が多すぎるような気がした。w
これ、読者の想定年齢を相当上げてるな。
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これはこれで、賛否の分かれるところではないかと思う。
私は、リライト版の方がはるかに面白いと思うけれども、
純粋な旧作のファンは、認めないんじゃないかな?毛色が違いすぎる。
ちょっと「濃い」ところがあるし。悪く言うと、理屈っぽすぎる。
作者は、どう考えて加筆したんだろう?
もともと、こういう話が書きたかったのかなぁ?と私は想像した。
それをレーベル(ティーンズハート)に合わせて文体を変えて、
理屈っぽいエピソードを削っていたのかも知れない。
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なお、ノートパソコンは出てくるが、携帯電話は出てこない。w
前にも書いたが、「携帯が存在しないこと」が前提の伏線があるので。
こればっかりは、しょうがないよなぁ。(苦笑)
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