がんが治った?と言っても。。
世の中には、「○○でがんが治った!?」というような宣伝文句をよくある。
実際には、どんなもんなんだろう??
全くの捏造なら論外として、そうでなくてもどこまで信用していいやら・・・。
そういう研究が発表された。
.
国立がん研究所の調査報告なんだが・・・
「がんの自己申告の正確さについて」
がんの患者さんに対して、アンケートを行ったらどうなるか?
自己申告がどれくらいあてになるのか?という話だ。
近年は、がんは告知するのが一般的だけれども、
実際にアンケートをとるとどうなるのか?
以下、一部引用
何らかのがんにかかった人全体のうち、アンケート調査でも「がん」にかかった
と自己申告していた人は、53%でした。また、「がん」にかかったと自己申告し
ていた人のうち、本当にがんにかかっていた人は60%でした。
これを言い換えれば、47%の人はがんにかかってもそれを知らないか
言いたくないなど、何らかの理由で「がん」にかかったことを自己申告しない、
また、40%の人はがんではなかったのに「がん」にかかったと誤って申告した
ことになります。
引用終わり。
ようは、アンケート側は実は追跡調査ができるので、
「本当にガンにかかったかどうか」がわかるんだけれども、
それを知らない患者さん側が、どのように答えるか?という話だ。
本当はがんにかかっているのに、そう答えない人もいるし、
がんにかかっていないのに、「がんにかかった」と言う人もいる。
それも、相当な数にのぼる、と。
.
理由は色々あってわからないんだけれども、
この結果から考えるに、
「がんに対する自己申告なんざ、ほとんどあてにならない」ということが判る。
自己申告を元にしている研究も、あてにならんってことだな。
そう考えると、
「○○を摂取してがんが治った!」なんて話は、
そもそも、本当にがんになっていたのか、から疑う必要が出てくる訳で。
他人の体験談なんて、もともとあてにならないもんだけれどもね。
捏造ではなくても、本人が(勝手に)がんだと信じ込んでいるケースが
かなりの割合である、となると、もはや何を信じていいのかわからんな。(苦笑)
体験談ではなく、ちゃんとした症例報告が必要ってことか。
本当に効果があるものがあったとしても、これは一筋縄ではいきそうにない。
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