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さすがに薬剤師の娘

 小ネタ。

 医療用医薬品にも、イメージキャラクターがいる。
版権モノ(なんかこういうと、別のイメージがあるがw)も多いんだけど。

例えば、アルツハイマー治療薬のアリセプトは「ちびまる子ちゃん」
(というより、ともぞうだろ、という声の方が・・・。w)

 鉄腕アトム(これもエーザイだなぁ・・・)もあったなぁ。

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 オリジナルキャラで言うなら、やっぱり「ケロちゃん」だろう。
でも、こっちは医療用というよりも、OTC(市販薬)のイメージの方が強い。

 医療用のオリジナルキャラクターで、もっとも有名なのは、
おそらく「セフ美」と「ゾン太」ではないかと思われる。

 町の小児科でカレンダーを探してみよう。
セフ美とゾン太の入っているカレンダーが見つかる・・・んじゃないかと。

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 何の薬かというと、抗生物質。「セフゾン」である。
セフゾンだから、セフ美とゾン太。ああ、なんて安直なネーミング。
元々は、藤沢薬品の薬だったんだけれども、山之内と合併してアステラス製薬になった。
二人(?)とも、そのままアステラスに移籍して活躍している。

 色々と、販促用のグッズもあったりして・・・。
かなり昔のものだと思うが(最近はそんなとこに金かける企業少ないから。)
身体を洗う用のスポンジがあったので、子ども達に使ってみた。

 娘に聞いてみる。
「このキツネさんの名前知ってる?」

「ゾン太くん」

・・・知ってるか。さすがに薬剤師の娘だ・・・。

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 さて、元々のセフゾンという薬についても触れておこう。
第三世代セフェム系の抗生物質。カプセルと小児用細粒があるんだけれども。
特に、子どもに対してよく使われたように思う。

 それは、薬効そのものはさておき、、味がおいしい、というその一点に尽きる。
「ウチの子は、セフゾンなら喜んでのむんです」という声を何度か聞いたことがある。

 子どもに薬を飲ませるのは・・・結構大変なこともある。
「おいしい」というのは、効果がよいのと同じくらい大きいポイントだったと思う。

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 さて、なぜ過去形かというと、最近ではほとんど使われないからだ。
なぜか?大量に使われた結果として、耐性菌が増えてしまったから。
昔ならともかく、今、セフゾンが効くイメージが全くなかったりする。

 全く何の根拠もない話ではあるが、セフゾンがもう少しマズければ、
薬としての寿命はもっと長くなったのではないか?とも思ったりする。
味がよいのは、本来いいことなんだけれどもなぁ。

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