携帯の電磁波に発ガンリスクの疑い
健康情報・ニュースより。
携帯の電磁波に発ガンリスクの疑いがあると報道があった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110601-00000672-reu-int
以下、一部引用
世界保健機関(WHO)の専門組織、国際がん研究機関(IARC)
は31日、携帯電話の頻繁な利用によって特定の脳腫瘍が引き起こ
されるリスクが高まる恐れがあるとの見解を示し、消費者に対し
影響を最小限にとどめるための措置を講じるよう促した。
(中略)
携帯電話の使用について、5段階で示される発がんリスクの
カテゴリーで、上から3段階目となる「発がん性が疑われる
(possibly carcinogenic)」に位置づけた。
このカテゴリーには他に鉛、クロロホルム、コーヒーなどが含まれる。
調査チームは、より明確な答えを得るには長期間にわたる詳細な
研究が必要とした上で、今回の判断を受けて、WHOが携帯電話の
使用に関するガイドラインを見直す可能性があるとの見方を示した。
引用終わり
実は、携帯電話の電磁波による発ガンリスクについては、
ずっと前から議論になっていた。
色々なレベルの問題があるんだけれども、今回問題にされたのは、
携帯電話そのものから出ている電磁波だ。
これが、頭に非常に近い位置で使われるために、
電磁波が頭に悪影響を与えてもおかしくない、、というもの。
今回の結果について、簡単に解説。
IARCは、上から3段階目のグループ2bに分類した。
5段階のうちの上から3段目だけれども、
一番上のグループ1は、「確実に発がん性があるもの」
一番下のグループ4は、「おそらく発がん性のないもの」
私の感覚でグループ2bは、はっきりとはわからないけれども、
発がん性があってもおかしくないもの、ってとこかなぁ。
IARCの発がん性リスク一覧がウィキペディアであるから、
見たほうがよりわかりやすい。
ちなみに、グループ1で身近にあるものとしては、
「タバコ」「酒」「日光」などがある。
.
IARCの分類で気をつけなくてはならないのは、
あくまでリスクが「ある」か「ない」かしか分類していない点だ。
リスクがある可能性について分類しているだけで、
リスクの大きさについて分類している訳ではないのに注意が必要。
タバコも酒も日光も、X線も全部「グループ1」
でも、これってリスクの大きさは相当な幅があると思うぞ。
タバコにしても、喫煙も受動喫煙もグループ1になっているが、
この二つのリスクはどう考えても同じではないだろう。
.
つまり、携帯電話には脳腫瘍などを引き起こす発ガン性が
あるかも知れないけれども、その強さに関しては全く評価されていない。
私は、携帯電話に発がん性が仮にあったとしても、
微々たるものじゃないかなぁ・・・と予想している。
そんなに大きな害があったら、もっと前に判っているはずだ。
.
結局のところ、「更なる調査、研究が必要」なのは間違いない訳で。
無茶な使い方(例えば1日8時間通話しっぱなしとか)は
やめた方がいいと思うが、必要以上に気を使うこともないと思う。
一応ニュースにはなっているけれども、
たぶん、みんなあまり気にしないんじゃないかな、と予想。
それだけ、みんな携帯電話に依存してしまっているから。w
| 固定リンク
「('10~)健康情報」カテゴリの記事
- 「ブロリコ」と戦ってみた(2017.10.19)
- 減塩のカップ麺(2017.09.21)
- 食塩の多い食品は?(2017.07.06)
- 活性酸素に関して(2016.03.18)
- 加工肉のがんリスク(2015.11.12)
コメント