牛肉のセシウム汚染を計算してみた。
先日から色々といわれている牛肉の放射線汚染について。
暫定基準値「500Bq/kg」を超える牛肉が流通していた問題。
仮に食べても、「健康に影響が出る量ではない」という。
計算もしないで「信じない」とか言う人が多いのはなぜだろう?
よっぽど、計算するのがきらいなんだろうなぁ。
大した計算じゃないんだから、いっぺん計算してみろ、と思う。
頭の体操にもなるし。
仮に、
「毎日、100g、暫定基準値を超える牛肉、1000Bq/kgを、1年間」
食べ続けたとする。そもそもこの仮定は相当無理がある。
毎日牛肉100g、汚染がノーチェックで1年続くってのも無理だ。w
でも、これくらいで仮定しても大したことはない。
1000Bq/Kgを100gだから、1日100Bq。
1年間で、36500Bq摂取することになる。
BqをSvに換算してみよう。ここだけちょっとややこしいが・・・。
Cs(セシウム)137の場合、実効線量係数は1.3x10のマイナス8乗。
(パソコンでは10^-8って書く)
実効線量係数の単位は(Sv/Bq)だから、
36500に、1.3x10^-8をかけると単位が(Sv)になる。
36500[Bq] x 1.3x10^-8[Sv/Bq] = 47450x10^-8[Sv]
あとは、単位を分かりやすくするだけ。
47450x10^-8[Sv]=47450x10^-5[mSv]=0.4745[mSv]
.
これだけ食べても、1年間で0.5mSvにもならないでやんの。(苦笑)
1年間の自然被曝量は世界平均で2.4mSv。0.5mSvは少なくはないけれども、
健康上で問題になる量じゃない。もっとも、放射線以外で色々と問題ありそうだが。w
(脂質の取りすぎになりそうだ。)
問題は牛肉だけじゃないかも知れないけど・・・
仮に暫定基準値を上回ったとしてもそんなもんだってことを計算してみた。
実際は、こんなに食べるのは不可能だ。
現時点でほぼ市場に出回っていないし、市場に出回っているものもごくわずか。
.
ちなみに、今回問題になっているのは肉牛だけだ。乳牛は問題ない。
これは、食べている餌の問題。乳牛は稲わら食べないらしい。
この時点で、庶民にはほぼ関係のない話だと思う。
そんないい肉、めったに食べないし。
ちなみに、先ほどの仮定。
「毎日100gずつ和牛を食べる。」
和牛の肉牛を仮に500円/100gとすると、
30日(一ヶ月)で、食費が肉だけで一万五千円。(しかも、一人で)
健康よりも、財布の方がはるかに大きなダメージを受ける。
この辺も、ちゃんと計算してみればイメージがつかめるよね。
庶民に関係のない話だって言うことがよくわかると思う。
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