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福島2号機からキセノン検出

 ニュースより。

「臨界ではなく「自発的核分裂」=2号機、キセノン検出で東電」(時事通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111103-00000045-jij-soci

(リンクはyahooニュース)

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 以下、一部引用

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東京電力福島第1原発事故で、2号機の原子炉格納容器内の気体から核分裂反応
を示す放射性物質キセノンが検出された問題で、東電は3日、キセノンの検出濃度
が低いことから、核分裂が連鎖的に進む臨界は生じていないとの結論を出した。

(中略)

東電の説明によると、キセノンの発生は、核燃料に含まれる放射性物質
キュリウムが自然に核分裂を起こす「自発的核分裂」が原因という。
停止中の原子炉でも一般に起きる現象で、原子炉の安定とは無関係としている。

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 引用終わり

 もともと、第一報は「2号機の格納容器内からキセノン検出」
「臨界した可能性もある」という話だった。

 まぁ、局地的に臨界している可能性は、ゼロではないと思うが、
大勢に影響を与えるようなものではない、ということだろう。

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 もともと、「格納容器内の気体」を精査したのはつい最近のこと。
今までは、やろうとしてもできないからやらなかっただけらしい。
実際、1号機や3号機では今も調べることができない。

 ようは、(今まではなかったのに)最近になってキセノンが増加した訳でなく、
ずっとあったものが、発見されただけのようだ

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 核分裂が起こっていることは確かだけれども、
温度も圧力も、放射線量も、再臨界がおこっていることを否定している。
なので、当初は「キセノンの誤検出ではないか?」という話もでた。
 でも、誤検出はない、という話になると、「核燃料の自発的核分裂」
という説で落ち着いたようだ。

 私は、専門家ではないので真偽のほどは完璧には理解できないが。
とりあえず、「核分裂」が起こっているのは確実だけれども、
キセノンの検出量がごくごく微量であることから考えても、
連鎖的な核反応=臨界がおこっているとは考えにくい。

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 何せ、核燃料棒が損傷した状態で放置されている格納容器内の気体
って、前例がないもんで、「何がどれくらい検出されるか」というデータが
そもそも存在しない。
 原子炉内部がどうなっているかも、正確にはわかっていない訳だし。
正解がわからない状態でデータが出てきても、すぐに正しい解釈なんざ
出来るわけはないわけで。

 東電としては、最初から「キセノンがごく微量検出されましたが、
これは核燃料の自発的核分裂によるもので想定の範囲内であり、
臨界がおこっているとは考えにくい」と発表できればよかったんだが。
何せ、どうなっているか想定できない状態でデータが出たわけだから。

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 もちろん、「東電の発表を信用するならば」という条件付きになるが、
私は、信用に値すると思っている。

 もし隠蔽する気だったら、こんなデータ最初から発表しないだろう。
捏造するんなら、もっとうまくやるはずだ。
わざわざ、中途半端に世論を刺激するデータを提示する意味はない。

捏造、隠蔽する気ならもっとうまくできるはず」ってこと。
ゆえに、捏造、隠蔽の可能性は低い、と私は考える。

 まぁ、どのように隠蔽したところで、再臨界を隠し通すのは
限りなく不可能に近い、という事情もあるが。
(周囲の放射線の状況を調べれば、すぐにばれるよ)

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