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2011年12月

2011年の記録&カテゴリ変更

 この1年のブログの記録。

 2011年は、273本の記事を書いている。
カテゴリ別の主な内訳は以下の通り。

日記('10~)    72記事
仕事(薬局)   38記事
ニュース     33記事
育児        31記事
確定拠出年金 31記事
コラム      29記事
健康情報    18記事
絵本       15記事
疑義照会     9記事
スポーツ      8記事

 日記カテゴリが去年と合わせて140になっているので、
新しくカテゴリを作ることにする。

日記('12~)を新設。

今までの、日記('10~)は、日記(10~11)に変更。
今後、日記は新カテゴリでの更新となります。

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2011年も終わり

 今日で仕事納め。

 明日には、嫁の実家に向かう。
ちょっと、運転&道に不安が残るが・・・。
まぁ、いけるトコまでいってみる。

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 帰ってくるのは1月3日の予定。
・・・だけど、予定は予定。どうなるかはわからん。
雪に閉じ込められる可能性だってあるし。(汗)

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 ブログはしばらく冬休み。
たぶん、1月10日くらいから再開する予定。
こっちに帰ってくるまでは、コメント欄もメンテできないし。

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 もっとも、カテゴリの整理やなんやらは、こそっとする予定だけど。

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2011年を振り返る(その2)

 昨日の続き

 主に、個人的な話。

 上の娘は幼稚園年中さん。5歳になった。
一時期不安定な時期もあったけれども、夏休み過ぎてからはすっかり元気。
機嫌よく幼稚園に行っている。

 時々は、幼稚園の話もしてくれるようになったけど・・・まだ物足りない。

 一応、ピアノとスイミングは習っているけれども・・・どうだろう。
ちょっとマンネリ気味かも。本人が好きでやってるのならいいけど。

 外で遊べない季節なので、「誰かの家に遊びに行く」ことが多くなった。
以前とは少し交友関係が変わっているかなぁ?
みんなで外で遊んでた方が楽だったけど。

 自転車の練習は継続中だけど、8割がた乗れるようになっている。
親ばかだから、自分の娘は「すごい」と思うけれども、
私が一番「すごい」と思うのは、どれだけ激しくこけても、泣きながらでも、
練習を続けようとする気力だ。
 「できるまでがんばる」という根性をもっている。
いわば、「努力」できる才能があるということ。私はそれが一番うれしい。

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 下の息子は、2歳になった。成長著しい。

 一気に言葉が増える時期。この時期が一番面白いと思う。w
少し、言葉が遅れているかな、と思っていたけれども、十分追いついている。

 アレルギーの気配もないし。(少し喘息気味なところはあるが)
少しくらい体調が悪くても、へっちゃら。割と元気だと思う。

 上の子ども達と混ざって遊べるようにもなってきている。
かなり楽になってきたなぁ。
なんというか・・・扱いやすい子だと思う。w
 何に興味を持っているか、とても分かりやすいし。
ごまかすのもやりやすい。w

 最近は、怒られるのも分かっているようだ。
悪戯することもあるけれども、まぁ知れているな。
今のところ、親を困らせることの少ないいい子だ。

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 仕事面は・・・相変わらず。
結構いろいろあったけど、何とか一年過ごすことができた。

 来年も色々あるんだろうなぁ・・・。
転職するにも、タイミングを逸した感じがある。仕方ないな。

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2011年を振り返る(その1)

 年末恒例の、今年を振り返る記事。

 毎年書いているけれども、目的は「記録」だ。
「日記」の概念が「年」になったもの。

 後で読み返したとき、「ああ、こんなことがあったなぁ」
と懐かしむための記事であり、主な想定読者は未来の自分である。

 とりあえず、(その1)はニュースやスポーツなど。

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 今年は、東日本大震災の衝撃があった。

 東北は日常を取り戻したんだろうか?
どうやって復興していくか、本当に難しいと思う・・・。
福島の原発事故が、復興の足止めをしているし。

 いまだに、どうしていいかわからない。
私にできることは、何があるんだろうか?

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 原発事故は、どうなることかと思ったが・・・
とりあえず、事故そのものは収束した。
あとは、どうやって元に戻していくかの問題。

 個人的には、みんなが原発ばっかを見てしまって、
肝心の地震や津波そのものの被害が忘れ去られている現状に
いらだっている。

 学校給食に含まれる放射性物質だぁ?
そんなもん気にするより、東北の未来をどうするか、考えろ。
地震直後は、「日本人の助け合いの美しさ」みたいなことが
さんざん言われたように思うが、
 こと原発に関しては、自分の周りのことしか見えていない人間が多すぎる。
あるかないかわからないような被害よりも、
確実に出ている被害を何とかする方が先だろう。

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 政治も相変わらず。
民主党は菅さんから、野田さんに首相が変わったが、
何をやっているのかは見えにくい。

 こちらも同じ。目先のことしか見えていない。
10年先、30年先の日本のことを考えているのか?
自分の子どもや孫に、莫大な借金を残していいのか?

 もう、とっくに財政再建路線に舵を切っていないといけないはずだ。
30年後に死んでる可能性が高い年寄りばっかに決めさせちゃダメだ。
勝ち逃げを許すべきではない。

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 あとは、その他の話題。

 大相撲が八百長問題で初場所が休場になった。
もはや、今年の話だったとは思えないな。w

 タレントの島田紳助が引退したのは、4ヶ月前。これも今年の話だ。
大物タレントが引退しても、今となっては過去の話題だ。

 大阪W選挙で、維新の会の橋下さんが大阪市長に鞍替え。
大阪府知事には松井さん。大阪都構想を、本格的に動かす・・・のかな?

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 スポーツでは、サッカー。
やっぱり、なでしこ世界一の快挙は外せないだろう。
男子だって頑張っている。アジアカップで優勝したのは今年の話。

 個人的に、今年一番「奇跡的だ」と思ったのが、
女子サッカーワールドカップ、決勝戦延長で、澤が決めた同点ゴール。
 一番「芸術的だ」と思ったのが、
男子のアジアカップ決勝、李忠成の決勝点のボレーシュートだ。

 体操では内村航平が個人総合3連覇。
あとは、ダルビッシュのメジャー挑戦、くらいかな。

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 仕事関係では・・・

 タケダのニュースが大きかったかな。
ダーゼンの自主回収は今年の話だったはず。

あとは、アクトスによる膀胱がんの話とか。
徐々に忘れ去られつつあるけど。

 震災による、医薬品不足が問題になったなぁ。
特にチラーヂンにはやきもきさせられた。
結果的には「何とかなった」んだけど。

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クリスマスは・・・

 23日から、嫁の母親が来ていた。

 24日は一緒にすごし、25日に子ども達を連れて実家に帰っていった。
というわけで、年末恒例(?)の一人暮らしである。

 ま、ほとんど仕事なわけだが。

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 クリスマスプレゼントは、娘(5歳)にはリカちゃん人形。
息子(2歳)にはトミカ数台と、お出かけ用のトミカバッグ。

 二人とも、ご機嫌で遊んでくれていた。
娘は、前もってサンタさんにリクエストしていたし。
息子は、何に興味があるのかわかりやすいからな。w

 もっとも、プレゼント自体はかなり前もって買っていた。
息子と一緒に行っているが、彼はクリスマスよく知らんし。
帰ってきたときには、「確か、おもちゃ買ったはずだけど・・・?」
という雰囲気だったけど、さらっと無視した。w

 来年はさすがに、息子にも内緒で行かなきゃならんだろうな。

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インフルエンザ注意報

 インフルエンザ注意報。

っつても、私が勝手に書いているだけだけど。w
おそらく、今週で一気に患者さんが増えているはずだ。
仕事している実感として、そう思うので。

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 もっとも、まだ「本当にインフルエンザ」という人は少ない。
まだまだマイコプラズマの人も多いし。

 でも、「インフルエンザが流行っているらしい」と聞くと、
それっぽい症状だと医師にかかる人が多くなる。特効薬があるから。
連休前の木曜日、そして今日も。
年末だということもあるけれども、いつもの2倍くらい忙しかった。

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 まずは、手洗い、次にマスク。ついでにうがい。
年末年始にかかると、大変だから、しっかり予防したい。
注射はしているとは言っても、万全とは言いがたいし。

 学校がおおかた冬休みに突入しているから、
それほど一気には広まらない、と思うけれども。
おそらく、年明け、学校が始まってからが本番だろう。

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先発品への代替調剤を認めて欲しい

 元ネタは、薬局のオモテとウラさんの話。

http://blog.kumagaip.jp/article/51860980.html

 さらに言うなら、日経DIオンラインに掲載されている。
(こっちは、会員じゃないと読めない。)

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/201112/522854.html

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 ようするに、

「レニベース 5mg 0.25錠」という処方があり、
1/4錠は分割するには誤差が大きすぎる(しっかり1/4は難しい)。
かといって、粉砕したとしても、分包機のロスなんかも考えられる。

 なので、「レニベース2.5mg 0.5錠」に変更できないのか?
と、病院に問い合わせたところ、
「病院の採用薬リストにないので無理です」と断られて、
それってどうなの?という話だ。
 どちらのページも、コメントであふれかえっている。

 採用薬にないであろうことは、分かっている訳で。
調剤する薬剤師の手間を省きたい、という理由がゼロではないにしろ、
それは患者さんの待ち時間とイコールな話でもあるし、
何より、誤差やロスが大きくなる分、医師の希望通りの
効果を発揮できるかどうかが、やや疑わしくなる。

 患者さんのために、変更したい、という気持ちなんだけどな。
それを、病院は病院の都合で断る訳だ。

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 私なら、おそらくジェネリックを勧めると思う。
後発医薬品を使った代替調剤であるならば、規格(mg数)の変更は可能だから。
先発とジェネリックの品質の差よりも、1/4錠の品質の方が信頼できない。

 じゃ、ジェネリックができて、なんで先発品はできないの?ってことになる。

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 病院側の言い分としては、変更は全て記録しなければならない以上、
マスタの登録が必要になる。採用規格が複数になると、ミスが多くなるので
避けたい、ということなんだが・・・。

 レニベース錠5mgと入力するところを、2.5mgで入力してしまうような
ミスがあると、この方が危険だ、と。

 でも、それなら後発品の代替調剤はどうやっているのか、理解に苦しむ。
そこは、記録していないんだろうか??

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 他にも、例えば「シナール顆粒」が処方されていて、
「私は錠剤がいい」という人に対して、錠剤に変更することはできない、
なんてこともある。
 町の薬局であれば、柔軟に対応できるはずのことが、
病院の採用薬、という縛りが邪魔で対応できない、ということがある。

 それじゃ、そもそも何のための医薬分業だよ、という話にもなる。

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 私の提言としては、ベストは全て一般名で処方してもらうこと
それも、剤形は指定しないこと。
 あくまで、「この成分を、1日これくらいの量」とだけ処方してもらい、
後は薬局と患者さんが相談して決める、というスタイルにしたい。

 それなら、「錠剤がいい」とか「粉がよい」とか、
そういう希望にも対応できるし。
 メーカー違いの同じ薬(例えば、ステーブラとウリトスのような)にも
対応しやすくなるし。
 無駄な半錠(リピトール10mgの半錠とか)や、
無駄な2錠服用(アクトス15mgを1回2錠とか)も、
適正に処理できる。

 ただし、逆にあまり在庫を持ちたがらない薬局が、
患者さんを説得して、意味のない変更をするかも知れないが・・・。
(ディオバン160mg1錠を、80mg2錠で出す、とか)
 そういう薬局は、患者さんの側で排除すればいいんじゃないか、と。

 地域にもよるだろうけれども、薬局なんてどこを選んでもいいんだから。
いつまでたっても、自分に合った薬を入れてくれないのであれば、
薬局を変えればいい。
 それは、病院を変えるよりも簡単だろう、と思う。

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 ただ、一般名処方はやっぱり医師の側のハードルが高いように思う。
それなら、先発→後発や、後発→後発の代替だけではなくて、
先発→先発も含めて、全て代替調剤を可能な仕組みにしてれればいい。
 どうしても変えて欲しくない場合は「変更不可」と書いておけば
いいだけの話だ。

 一昔前であれば、「そんなややこしいこと、とんでもない」という
話も出たかも知れないけれども・・・。
実際、ジェネリックの代替調剤が始まってもうかなりたつ。
最初は「そんなややこしいこと」と言われていたが、
なんとかやってこれている。
 今なら、先発→先発の代替調剤もやってやれないことはないだろう。

 だいたい、融通が利かないのは採用薬リストでがちがちの病院だけだ。
町の診療所なんかは、気軽に変更に応じてくれる医師の方が多い
たいてい、「患者さんがそれでいいなら、いいよ」で通してくれる。
 薬局の都合もない訳ではないけど、患者さんの不利益と重ね合わせて
判断していることもある訳で。

 例えば、卸が閉まっている土曜日に、こちらの採用がない処方せんを持ち込まれて
別規格なら出せるのに、処方元も閉まっていたりすると、もう公式には手が打てない。

 正直に言うと、勝手に変えて、事後承諾をもらう、ということもやっている。
明らかに法律に触れるけれども、患者さんのため、しかたない。
 これを、せめて「法律に触れない」ようにして欲しい、という願いもある。

 薬のことは、薬局と患者さんが相談して決める。
医師には後で報告する。そういう方向でルール決められないだろうか?

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「おとーたま」

 先日のこと

 お風呂上りに、娘が牛乳を飲みたいと言い出した。
普段はお茶だけど、まぁ別にそれくらいは問題ないさ。

娘(5歳)「牛乳ください、おとうさま!

 こう言われちゃ、逆らうことはできない。w
まぁ、おとうさま、という言葉を教えたのは私だが。

 ところが、息子がそれに続いた。

息子(2歳)「ぎゅーにゅ、ください、おとーたま!

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 これは、笑った。w
息子にはそんな言葉は教えていないので、
もちろん、娘の言葉をまねしたわけだ。

 いやぁ、そう言われたら牛乳やらん訳にはいかんだろ。w

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 娘は、「小悪魔」のようで、息子は、「天使」だなぁ、と思う。

 娘はかわいいけれども、裏に計算が入っているような気がする。
それに対して、息子は無条件にかわいい。

 これ、女の子と男の子の差、なのかも知れないなぁ・・・。

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ぽっぷわんだーらんど「しらゆきひめ」

 絵本の話

 先日借りた絵本。
普通の「しらゆきひめ」なんだけれども、
なんというか・・・萌えーな感じの絵だったので強烈だった。

 恐ろしいことに、現時点で絵本ナビに入っていない。
(あれは、「絵本」とは認められていないのか?w)

http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=29001080

なので、リンクはポプラ社にはっている。

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 もちろん、話はちゃんとしたしらゆきひめ。
絵も、はっきりと「きれい」と言ってよいレベル。
別に、子どもに見せて悪影響のあるような描写はない。
(いや、絵本なんだから当たり前だ)

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 単に「絵がきれいでかわいい絵本」なんだから、
単純にオススメしていい・・・と思うんだけどなぁ。
心の奥底に、ごくわずか罪悪感が芽生えるのはなぜだ。w

 ちなみに、絵の(絵師という方が正確かも。)ぽっぷさんは、
やっぱり本職の方のようだ・・・。

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金正日総書記が死去

 ニュースより。

昨日、北朝鮮の金正日総書記が死去した、と報じられた。
もっとも、亡くなったのはもう少し前らしいが・・・。

 年末になって入ってきた、大ニュースだ。

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 いいニュースなのか、悪いニュースなのか。。
人が亡くなったのに、いいニュースってことはないだろうが。(苦笑)

 良くも悪くも、北朝鮮は変わると思う。
金正日総書記が生きている限り、あの国は変わりようがなかった。
それは、確かだと思う。

 亡くなったことにより、変わる。
しかし、日本(というか、韓国や米国)にとって、良いほうに変わるか、
悪いほうに変わるかがわからない。
 後継者と見られる正恩氏、あるいはその周辺次第か。
強硬な姿勢になるのかも知れないし、逆に融和姿勢になるのかも。
あくまで私の勘だけど、強硬姿勢を見せそうな気がするなぁ・・・。

 もう、南北朝鮮が分かれて60年以上が経っている。
第二次大戦(あるいはそれ以降)の結果、分かれてしまった国として、
統一されていないのは朝鮮半島だけだ。

 どうにかして、平和的に統一できないものか。
もっとも、統一して困るのはむしろ韓国という話もあるが、
いずれ統一する気であるならば、早い方がダメージが少ないと思う。

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 しっかし、かの国は何で世襲なんだろうねぇ。激しく謎だ。
他の社会主義の国で、世襲しているところなんてないし。
独裁者にしても、2世代でも珍しいが3世代世襲って、近代以降で例がないと思う。

 北朝鮮という国は、本当に不思議な国だ。

 

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ステーブラからウリトスに

 疑義照会実例。
・・・でも、学術的な要素はほとんどなくて、90%以上ネタだ。(苦笑)

 毎日受ける処方箋枚数が少ないこともあるけれども・・・。
そもそも、このブログで取り上げる疑義照会からして、かなりレアケース。
実際は、もっともっとしょうもないものが多い。
(日数が違うとか、用法がおかしいとか、明らかに出し忘れとか)

 処方実例から。

患者さんは80代の女性
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ウリトス錠0.1mg 1錠
夕食後 14日分

以上

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 もちろん、これだけじゃ疑義照会になりようがない。
ウリトスは、過活動膀胱に出ている。
ようは、頻尿に効く薬。尿の回数を減らす、という薬だ。
 通常は1日2回だけれども、高齢でもあるし、
主に悩まされているのは夜間頻尿、となれば夜だけでよいとも判断できる。
ここまでは問題ない。

 問題は、前回の処方が「ステーブラ錠0.1mg 1錠」だったことだ。
ステーブラからウリトスに変更。一目みて、「なんじゃこれは??」と思った。

 患者さんに事情を聞いてみたところ・・・

1.頻尿の症状は落ち着いている。特に調子が悪いということはない。
2.はっきりと原因が分からないが、肩こり、頭痛がするようになった。
3.医師は、「では薬を変えてみましょう」と言った。

.

 ・・・。正直、このまま投薬してもいいんじゃないか、とは思ったが。
実は、もう一件聞く必要のあることがあったため(いつも出ている睡眠薬が出てなかった)
ついでに確認してみた。

 何が問題かっていうと、「ステーブラ」と「ウリトス」ってメーカーが違うだけで、
全く同じ成分。同じ薬だ。ちなみに、この医師は両方とも処方する。
正直言うとちょっと勘弁して欲しいところもあるんだけれども、(在庫管理の問題)
病院のように採用薬ががちがちに決められている訳ではないからなぁ。
 いつもはウリトスを処方していても、他からの転院とかで、
以前にステーブラを服用していたんなら、そのまま出すことは考えられるし・・・。

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 で、疑義照会。
「ステーブラとウリトスは、同じ薬なんですが、それでよろしいでしょうか?
 念のため、確認お願いします。」

 事務員経由で確認したが、予想通り「処方箋どおり、ウリトスでお願いします」
まぁ、そうくるかな、と思っていたが。

.

 医師の処方意図を好意的に解釈してみる。

 一応、肩こり、頭痛という訴えが出てきているが、大したことはない様子。
でも、本人は少し気にしている。はっきり書くならば、患者さん本人が
薬(ステーブラ)の副作用を疑っている、という感じ。

 ただし、普通に考えてこの手の薬にそういう副作用は考えられない
おそらく、患者さんの気のせいじゃないかな?もしくは、偶然。

 なので、あえて(無意味に)薬を変えることで、対処したフリをして、
患者さんの気分を変えることで、治療しようとしている
(ある意味、プラセボ効果を狙っている、ともいえる)

 まぁ、同じ薬といっても、製剤の作り方まで100%同じではないから、
添加物の違いやら、なんやらでも作用の違いはないとは言い切れないし。

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 ただ、悪意をもって解釈してみると・・・

ウリトスのメーカーから接待を受けたから、ウリトスに変えてあげた。
効果同じだし。

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 十中八九、後者だろうな。(苦笑)
もしくは、ステーブラのメーカーが何か医師の不興を買うようなことをしたか。

 もっとも、前者の理由ではない、とも言い切れないんだけど。

(2017.7.24 訂正。URO専門医様より医師に失礼だとの指摘があり、
  もっともだと思いましたので撤回。以下の文に変更します。)

 前者の(プラセボを狙っての)理由だと信じたいが。
後者の可能性も0ではない。

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 でも、これ、万一患者さんにちゃんと調べられたら、
「同じ薬でメーカー変えた」のがばれてしまうんだけどな。
教えてしまうとプラセボ効果がなくなってしまうし。w
 かなり高齢の患者さんだから、それはないだろう、と読んでいるのかも知れない。

 

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原発事故、冷温停止状態と宣言

 昨日のニュース。

 野田首相が、福島第一原発の事故について、「冷温停止状態」が実現し、
事故収束に向けた工程表「ステップ2」が完了したと確認した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111216-00000079-jij-soci

野田首相、事故収束を宣言=「冷温停止状態」達成

以下、一部引用

東京電力福島第1原発事故で、政府は16日、原子力災害対策本部
(本部長・野田佳彦首相)の会議を首相官邸で開き、原子炉が安定した
「冷温停止状態」が実現し、事故収束に向けた工程表「ステップ2」が完了した
と確認した。野田首相は「原子炉は冷温停止状態に至った。不測の事態が
発生しても敷地境界の被ばく線量は十分に低い状態を維持できる。
発電所の事故そのものは収束に至ったと判断した。早く帰還できるよう
政府一丸となって取り組む」と宣言した。

.

引用終わり

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「原発事故そのものは収束に至った」か。本当に長くかかったな・・・。
今年3月からだから、9ヶ月かかったことになる。

 もっとも、この「冷温停止状態」という宣言にあまり意味はない
言葉を勝手に誤解して、勝手に怒っている人もいるけれども。

 私は、せいぜい「いきなり爆発したり、突然悪化したりすることはない
という宣言にすぎないだろう、と見ている。
そういう意味では、「事故そのものは収束」でいいと思う。
現に、新たな深刻なトラブル、というのはもうかなり長いこと起きていない。
新たに分かった情報によって、深刻なトラブルであった(過去形)ことが
分かるかも知れないけれども。

 もちろん、後始末は山のように残っているので、
ある意味「ここからがスタート」だし、それは政府だって承知の上だ。
誰一人として「これで終わり」なんて思っている訳はないだろう。

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 しっかし、冷温停止宣言出して批判が出る理由がわからん。(苦笑)
何が何でも、「原発は危ないもの」と言いたいんだろうか?
宣言出さなくても、結局批判したい人は批判するんでしょ。

 私は、今回の宣言自体は批判はしないが評価もしない。
あくまでパフォーマンスであり、宣言を元に何かが変わるわけではないので。

 あ、、でも、ここまで頑張った作業員の方々には敬意を表する。
よくここまでがんばってくれたもんだ。特に初期の頃は本当にやばかったし。
彼らが頑張ってくれたおかげで、私達はこの程度の被曝量で済んでいる。
それを忘れてはいけないだろう。

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前期高齢者の負担割合(平成24年度)の方針

 ニュースより。

70~74歳(前期高齢者)は、平成24年度の負担割合は基本1割負担となりそうだ。
(もちろん、高額所得者は3割負担)。
まだ、決定ではないけれども、そういう方針が示されている。

 Yahooニュースより。
「70~74歳は1割負担維持、100円負担見送り
 一体改革社保素案確定へ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111215-00000590-san-pol

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 一部引用

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政府、民主党は15日、党社会保障と税の一体改革、税制両調査会合同会議を開き、
一体改革素案に平成24年度は70~74歳の医療費窓口負担を1割のまま維持する
方針を明記することを決めた。

(中略)

70~74歳の窓口負担の1割から2割への引き上げは、
政府の骨子案で24年度以降の実施に含みを残していたが、
「25年度以降の取り扱いは25年度予算編成過程で検討する」
と結論を先送りにした。

.

 引用終わり。

 まぁ、予想通り。
去年にも、「平成25年から段階的に2割に引き上げる方針」と報道があったし。
来年度(平成24年度)が1割なのはもはや既定路線だった。

 個人的には、とっとと上げろよ、と思うけれども。
一体、何年凍結を続ける気だよ、と。
その分の金を誰が払っているかは、考えたほうがよいと思うぞ。

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 正式には、多分近いうちにこそっと発表されるんだろう。
毎年、正式な情報を探すのに苦労しているな、これ。w

 平成25年度から上げる・・・。可能か?
平成25年って、参議院選挙は確実に。衆議院総選挙も重なる可能性が高い。
選挙前に、負担割合あげられるか?(苦笑)

 まぁ、今1割負担の人を2割に上げるのは難しいと思うが、
段階的に、今1割の人は1割のままで、新しく70歳になった人は
2割負担、とするならば、そんなに反発はないかな?

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奨励会員が女流タイトル獲得

 最近の話題より。

 第1期女流王座戦で、加藤桃子奨励会(プロ棋士養成機関)1級が、
清水市代女流六段を破り、初の女流王座についた。

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 結構大きなニュースになったけど、将棋知らん人にはなんのこっちゃわからんな。

なんで、1級が六段に勝てるんだ、とか。
そもそも、プロ棋士の卵であるはずの奨励会員がなんでタイトル戦に出れるのか、とか。

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「奨励会」ってのは、プロ棋士になるための機関。
通常、6級からスタートして、四段まで上がれれば晴れて「プロ棋士」となる。

 ところが、将棋のプロとしては他に「女流棋士」というものもある。

女流棋士になるには、また別の道(育成会とか)がある。
普通のプロ棋士になるよりも、女流棋士になるほうが圧倒的に簡単だ。
奨励会をくぐってプロ棋士になるためには、将棋に命かけてる男どもを
なぎたおして行く必要があるわけで。
 奨励会員は、ほとんどが男性だ。

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 実は、女流トップである里見女流三冠は、つい最近奨励会に入会した。
現在、奨励会1級で勝ったり負けたり、の状態。

 つまり、女流トップ=奨励会1級程度、ということだ。

 里見女流三冠が奨励会に入った前後で、女流棋戦のルールが変わった。
一部の女流棋戦には、奨励会員も参加できるようになった、と。
プロではないとはいえ、女流トップに匹敵する力を持っているのは事実だから。

 現在、奨励会1級には女性が3人いる。
加藤1級、里見1級のほかに、伊藤1級。
この3人以前は、女性は最高でも2級止まりだった、と思う。
3人もいれば、一人くらい初段に上がれる・・・かも。

 伊藤1級も、女流王座戦ではベスト4まで残っていて、加藤1級に負けている。
ベスト4のうち、二人も奨励会員だった訳で。w
実力から考えれば当たり前だけど、実際に戦わせて見ればこうなるのか、と。

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 それでも、プロ棋士(=四段)までの道のりは厳しいと思うけど、
どこまでいけるか、頑張って欲しい。
3人ともまだ若いし(全員10代)、また、「3人いる」ってのもいい刺激になると思うし。

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「なまえはなあに?」

 水曜日なので、絵本の紹介。

 これは、だいぶ前に借りた絵本だけど、かなり笑った記憶がある。

「なまえはなあに?」(作・絵 かさいまり)

http://www.ehonnavi.net/ehon/12514/%E3%81%AA%E3%81%BE%E3%81%88%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%82%E3%81%AB%EF%BC%9F/

(リンクは絵本ナビ)

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 きょうりゅうの赤ちゃんシリーズの2作目、らしい。

 きょうりゅうのお父さんとお母さんが、生まれた子どもに名前をつける話。
森の動物の子どもたちに名前を聞いて、真剣に考える。

「なまえはなあに?」

まみまみ

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「なまえはなあに?」

ぶりぶりだいごろう

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「なまえはなあに?」

」(注:名前です。)

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 まぁ、まみまみはまだいいだろう。

ぶりぶりだいごろうって何さ?確か豚だったと思うけど。
また、それを聞いたお父さんの反応も普通なのが逆にツボ。
読みながら親が笑ってしまう絵本って、なかなかないと思う。

 次の「ぽ」もなぁ・・・。そんな名前でいいのかよ?w
逆に、名づけの難しさがわかるってものなんだろうか。

 ちなみに、この3人は、次回作でも出てくるらしい。

.

 結局、きょうりゅうのこどもは「りんりん」という(まともな)名前になるんだが、

・・・この絵本を読んだときに
娘に名前をつけさせる、という遊びをやった。

前もって名前を決めてもらって、全て読み替える、と。

 名づけの難しさ、少しでもわかってくれればいいな、と。

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マイコプラズマ肺炎にオゼックス細粒?

 今年は、マイコプラズマ肺炎が流行っているらしい。

 それかどうかはわからないけれども、(薬局では診断名はわからん)
「咳が長引いて・・・」と言う人が多いのは確かだ。

.

 最近のマイコプラズマの特徴として、
抗生物質耐性菌が多い、というのがあげられる。

通常は、CAM(商品名:クラリス、クラリシッドなど)やAZM(商品名ジスロマック)という
「マクロライド系」で大丈夫なんだが、
どうも、このマクロライド耐性のマイコプラズマが流行っているらしく、
すっきりしない、という患者さんが多いように思う。

.

 そこで使われるのが、MINO(商品名:ミノマイシンなど)だけど、
どうも、子どもには使いにくい印象がある・・・ので、
結果として出てきているのが、TFLX(商品名:オゼックス、トスキサシンなど)。

 特に、数年前に発売されたオゼックス細粒小児用が、
比較的よく処方されているように思う。
子どもに使えるニューキノロン系は、ほぼこれしかないからなぁ。

.

 ただ、厳密に言うと・・・
オゼックス細粒の適応菌種に、マイコプラズマは入っていない

・・・。ま、普通に考えて効果がないわけはないんだけどね。
病院の方のレセプトはどうなってるのかな?w

.

 もっとも、町の診療所のレベルだと、
しっかりと病原菌を調べた上で診断して、抗生物質を出す、、
なんて手順を踏んでるところはほとんどないと思う。

 だから、適応なんてさほど気にしなくてもよいのかも知れない。(苦笑)

.

 2017.3.14追記。

 オゼックス細粒の適応にマイコプラズマが(ようやく)入りました。
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-15d1.html

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この程度なら気にしない方がよい

 少し前の話だけれども・・・

 乳児用の粉ミルクから、放射性物質が検出されている。
国の基準値を上回っているわけではないんだけれども、
全回収されるようだ。

.

 なぜ、放射性物質が混入しているのか、原因究明は必要だろうし、
他の粉ミルク(に限らず、食品)にどの程度入っているか、という情報は
必要だと思う。

 でも、健康には絶対に影響しないぞ、これ。
あまりにも検出量が少なすぎる。希釈するものだし。

 最大の検出量で、30Bq/Kg程度。
でも、粉ミルクって10倍くらいに希釈するよね・・・。
ってことは、希釈後で考えると3Bq/Kg程度ってこと。

 これが許されないのであれば、もう日本から出て行くしかないんじゃないか?

.

 この程度の汚染であれば、気にしない方がはるかに健康に良い。
親がカリカリしているほうが、子どもにはよっぽど悪影響だ。
いや、カリカリしている原因は、そりゃ原発事故にあるけれどもさ、
それはそれ、これはこれ

 子どもの健康のためには、気にしない方がいいことだってあるんだよ。

.

 もっとも、メーカーの対応も非常に難しいと思う。
放射性物質を検出しているのであれば、当然発表するべきだ。
ただ、モノがモノだけに・・・。全回収はやむをえないだろうなぁ。

 日本産科婦人科学会が、声明を出している。

乳児用粉ミルクの放射性セシウム汚染を心配しておられる
妊娠・授乳中女性へのご案内。
http://www.jsog.or.jp/news/html/announce_20111208.html

以下、一部引用

.

結論:たいへん微量であり、この粉ミルクから余分に受けた被曝に関して
   健康被害について心配する必要はない

.

 引用終わり。

 まぁ、詳しくはリンク先を読んでもらう方がよいが。
特に、妊娠、授乳期の女性は、ナーバスになりやすいもんだ。
周りが、しっかりとサポートすることが必要だと思う。
少なくとも、煽るようなことを言うべきじゃない。

 全く気にするな、とは言わないが、気にしすぎてもいいことはないよ。

 もっというなら、そんなもんよりも大事なことがいくらでもあるよ。
(タバコとか、酒とか、紫外線とか。。)

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ダルビッシュがメジャー挑戦へ

 スポーツより。

 日本ハムのダルビッシュが、ポスティングシステムで
メジャーに挑戦することが発表された。

 もっとも、ポスティングシステム自体に問題があるから、
これで確実にメジャーに行けるとは限らないんだが・・・・。
去年の岩隈みたいな例もあるし。

.

 日本での実績で言えば、松坂よりも上。
確か、松坂は当時のレートで60億円で入札された。
レッドソックスはさらに松坂に年俸も払っているわけで、
相当な出費だ。

 松坂はそれなりに活躍はしていると思うが・・・
正直、金額に見合うだけの活躍をしているとは思えない。
まぁ、まだまだこれから活躍してくれればいいんだけど。

.

 それを思うと、ダルビッシュの入札は果たしてどうなるか?
実力だけなら松坂に勝るとも劣らないとは思うが・・・、
この不景気の世の中で、いかにメジャーとはいえ、
どこまで金を積めるかは難しいところ。

 入札に金をかけすぎると、今度はダルビッシュ本人との交渉で
金が足りない、なんてことになりかねないし。
(これは、去年の岩隈のケース)

.

 日本のプロ野球から、メジャーへという流れはもう止められるもんじゃないな。
お金がどうこう、というよりも、アスリートとして一番上を目指したいんだろう。

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癌になる原因は?

 元ネタは、食品安全情報blog

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20111207#p18

「10万以上のガンはタバコ、食事、アルコール、肥満が原因」

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 これは、英国の話で「10万」は英国内の患者実数。
割合でいうと、タバコが20%、野菜や果物不足が6.5%
アルコールと肥満が、それぞれ4%くらい。

 実は重複もあるんだけれども、この辺をなんとかするだけで、
だいたいガンの3分の1くらいは防げる計算になる。
さらに言うと、この辺を改善したらガンだけでなく、生活習慣病による
脳血管障害や心疾患なんかも予防できると思う。

 日本で調べると、どうなるんだろうね??

 日本人は海外に比べて肥満な人が圧倒的に少ないから、
結果としては、タバコの割合がかなり増えるんじゃないかな?と予想できる。
食生活も欧米化が進んでいるとはいえ、海外よりはいいだろうし。

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 あと、アルコールも決して無視できる数字ではない。
遺伝子を傷つける発ガン物質という点では、
アルコールだって放射線と同じ、立派な発ガン性物質だ。
(正確には、アルコールが代謝されてできるアセトアルデヒドの毒性)

 この辺をどうやって効果的に減らしていくか・・・。
まぁ、今にはじまったことじゃなく、ずっと前からわかっていたが。

 「がん患者を減らす」という目的のためであるならば、
正直な話、莫大な金がかかる放射線対策なんざそこそこにして、
タバコと酒をどうにかする方が、よっぽど効率がいいだろう。

 もちろん、反論もあると思う。
タバコや酒は、人々にとって「楽しみ」になっている側面があるから。
その意味では、放射性物質と比べるのは間違っているが、
 目的を「がん患者の減少」とするのであれば
タバコや酒を放置して放射性物質対策ってのは、全く馬鹿げた話だ。

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クラビット点眼液1.5%

 新薬(といっても、かなり前だが)の話。

 抗菌剤の目薬としてメジャーな、クラビット点眼液。
これ、以前まで濃度は0.5%だったのだが、
1.5%になった新商品が登場している。

 クラビット点眼液1.5%

 有効濃度が3倍。もともと、0.5%でも薬として悪かった訳じゃない。
それをさらに改良して、濃度を高めた結果・・・
結膜炎に対し、「奏功率100%」という、夢のような数字が出てきた。w
(添付文書にちゃんと書いてある。)

 それでいて、薬価はそのままってんだから驚き。

「有効濃度は3倍。奏功率100%。薬価は旧製品と同じ!」

 素直に、すごい薬だと思う。
ただ、当面は0.5%も併売体制にするらしい。
将来的には一本化されるんだと思うが。

 この、「両方残る」ってのは、薬局としては結構しんどい。
もちろん、両方在庫する必要があるだろうし、
調剤過誤にも注意が必要になってくる。

「1.5%」の処方で「0.5%」を出すのはもちろん、
「0.5%」の処方で「1.5%」を出してしまうのも、当然調剤過誤だ。

 目薬では複数規格ある薬は珍しいので、特に注意が必要。
できれば、チモプトールみたいに名前まで変えて欲しかった
「クラビットEX」とか「強力クラビット」とか。w
 メーカーは、現場の薬局まではなかなか気が回らないらしい。

.

 ただ、個人的に引っかかるのは、「なぜ、いま発売なの?」という
タイミングの問題である。
特許が切れて、ジェネリック医薬品がわんさかあふれ出る直前に、
まさかのリニューアル発売。当然、製法も特許も別なので、
これはしばらくジェネリックは出ないだろう。

 今の「代替調剤」(先生は先発で処方→薬局で後発品に変更)の流れでは
「クラビット点眼液1.5%」と処方されればもう、後発品の出番はない。
医師があえて旧品を使うか、直接ジェネリックを使わない限り、
後発品を調剤することはないってことだな。
 0.5%でも有効率は高いから、それはそれでありえるかも知れないが。

 一つの疑問は、「その改良、もっと早くできなかったの?」ってこと。
実は以前からできたけど、後発品解禁のタイミングに合わせたんじゃないのか?
企業戦略としては正しいと思うけれども・・・。

.

 実は、クラビットの錠剤もほぼ、同じような流れになっている。
(メーカーは違うけど。)
 クラビット錠は、最初100mg錠が発売された。
しかし、血中濃度なんかの問題(PK/PD理論)から、
もっと高用量の錠剤の方がいいんじゃない?というのは
かなり以前から言われていた

 そこで、クラビット錠500mgが発売されたのは・・・
クラビット錠100mgのジェネリックが発売された直後
以降、500mgが主流になり、クラビット100mgのジェネリックは日陰の存在に。
特許の関係で、100mg5錠という出し方はできない。

 そうそうぽんぽんと新薬ができる訳ではないのだから、
後発品対策というのは、企業にとって重要なのはわかるんだが・・・
あまりにもあからさまにやられると、ちょっとなぁ。

.

 クラビット錠500mgや、クラビット点眼液1.5%が悪い訳ではない。
むしろ、効果を高めた非常によい薬だとは思っている。
私の疑念は、「もっと早く世に出すこともできたんじゃないの?」
という点だ。

 前の商品の特許切れまで粘ってから出している、ように見える。
同じ名前の薬で、2回もやられると、余計に。(苦笑)

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確定拠出年金記録

 月はじめの水曜日は、確定拠出年金のデータ。

 先月、初めての大幅プラスとなったけれども・・・

 100p=一ヶ月の拠出金額として、記録する。
(先月+拠出金+収益=今月)

        先月   拠出金   今月   収益
定期預金  2435      -400         2035       0
海外株式   4403       210         4548      -65
海外債券   1685         10         1658      -37
国内株式    803        270         1078      +5
国内債券      573        10          582       -1
合計           9899      +100        9900      -99

.

 またしても、マイナスに逆戻り、と。(苦笑)
先月は海外株式と海外債券が大幅にプラスを出したので、
今月は国内株式を厚めに買ってある。
(プラスが出たものは買わない法則)

 もっとも、拠出日(11/25)あたりではまた海外株式も下がっていたから、
いつもより海外債券を減らしてみたんだけど・・・

 結果みてみると、海外債券がかなりマイナス出てるな。(苦笑)

 一時に比べると円相場は落ち着いているんだけれども、
為替相場じゃなくて、ヨーロッパの債券自体が値下がりしてるから、
だろうな。

 つーか、スタートから現時点まで残高変わってないぞ。w
拠出してる分だけ、損失を出しているってことなんだろう。
10000P目前で足踏みを続けているな。
 そろそろ、普通に10000超えてくれよ。

.

 さて、来月はどうしようかな・・・。
これまでのセオリー(値下がりしたものを買う)なら
海外債券に突っ込むべきなんだが、ちょっと怖すぎる。w

 何も買いたくないけれども、それでいて値上がりしたら悔しいから、
やっぱり、(適当に)なんか買うんだろうな。

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スーパーにて

息子(2歳)「これはーー?」

私「にんじん」

息子「これはーー?」

私「いか」

息子「これはーー?」

私「えび」

息子「えびぃ?」

私「えび」

.

息子「えびーぃーろーてーしょん!

私「違う。それは、ヘビー。ヘビーローテーション注・AKB48)

息子「これはーー?」

私「えび」

息子「えびーぃーろーてーーーしょん!

私「だから、ちがうってば。それは、ヘビー。これは、えーび」

息子「えびーぃーろーてーーーーしょん!

私「おまえ、わざとやっとらんか??」

・・・以下、無限ループ。w

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アンバランス

 最近、睡眠時間がアンバランス

.

 長い日で10時間以上。短い日で6時間未満。
といっても、休日にまとめて寝ているとかそういうわけではなくて、

 夜帰るのが早い日(あるいは休日)は、子どもと一緒に早く寝る。
夜帰るのが遅い日は、日付変わるまでは夜更かしする。

 というスタイルになってしまっているため。w

.

 帰宅が遅い=夕食が遅いってことだから、
食後すぐに眠るのを控えるために、わざと(?)寝ないってのもあるが。

 普通は、「翌日休みだから夜更かし」なんだろうけど。
っつーか、早く寝るにしても午後9時は早すぎるだろ。w

.

 もう一つの理由として、単純に・・・

仕事するよりも、子どもと遊ぶ方が消耗する。

ってことだろうな。w

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救命救急講習

 先日、久しぶりに救命救急の講習を受けた。
たぶん、人生で3回目。前に受けたのは10年以上前なので、
かなり内容が変わっていた。

 実は、講習自体は2005年版ガイドラインにのっとっていたが、
最新のガイドラインは2010年版。

 ウィキペディアでも十分だと思うので、リンクしておく。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E8%82%BA%E8%98%87%E7%94%9F%E6%B3%95

 昔とは、かなり変わっているなぁ・・・。

.

 もっとも大きな変化は、なんと言ってもAEDが使えることだけれども、
そうでないところも結構変わっている。
こりゃ、あれだな。定期的に講習受けないといかんわ。

 昔の記憶をたどってみると、
まず、意識の確認、呼吸の有無の確認、脈拍の確認。
そこから、気道確保、人口呼吸に胸骨圧迫(いわゆる心臓マッサージ)
という流れだったと思う。

 2010年版ではどうなっているか、というと。

 脈拍の確認がなくなっている。理由は簡単。難しいから。
「脈拍あるかな?ないかな?」と悩む時間がもったいない、と。
呼吸の有無の確認も、最低限でよい。
とにかく、早く胸骨圧迫しろ!という流れだ。

 また、人工呼吸は「省略可能」になっている。
もちろん、できるならやってもいいんだろうけれども。
胸骨圧迫だけでも、十分に効果が期待できる、というのがその理由。
 躊躇する人もいるかも知れないし。
人工呼吸を躊躇して胸骨圧迫できないんなら、
胸骨圧迫だけする方がはるかにマシだ。

 胸骨圧迫の場所は、「胸の真ん中」でよい。
深さは、「5cm以上」。これ、実はどんどん数字が大きくなっている。
5cm以上胸をへこませるのは、相当な力が必要。

 とにかく、これ、やるの怖い
場所を間違えたら(間違えなくても)肋骨を折る可能性があるし。
私の感想を言うと、「殺す覚悟でやる」くらいの気合が必要
まぁ、実際は全く逆なんだが。やらなきゃ相手が死ぬだけだ。

.

 AEDの使い方も、簡単に教わった。
音声メッセージを聞いていれば、まず間違えることはないと思うが・・・。
聞こえる状況ではない可能性もある。
 周りが静かなら聞こえるんだけど、がやがやしていると聞こえにくい。

 重要なこととして、
AEDは、決して「これさえ使えば大丈夫」みたいな魔法の機械ではないってこと。
致死的な不整脈(心室細動)であれば、効果は期待できる。
機械が自動的に心電図を解析して、必要かどうかは判断してくれる。
不必要なのに電気ショックをかけてどうこう、ということはありえないので、
そこは安心して使っていい。
 AEDを使ったら、それで終わり、、という訳ではなく、
胸骨圧迫は救急隊が来るまで続ける必要がある。
これはこれで、相当しんどいが・・・。

 もうひとつ、電気ショックをかける時には、かならず患者さんから離れること。
ボタンを押す人は、必ず安全を確認してから押すこと。

.

 さて、講習を受けてみたが、実際にできるかどうかというと難しい。
でも、いざとなればやるしかないだろう。
躊躇する暇があったら、ヘタクソだろうが自信がなかろうが、
とにかく動く、実行する。
 心肺蘇生法を行って、状態が悪化することは考えなくてよい。
どんだけヘタクソだろうが、やらんよりはやった方がマシだ

 万一そういう事態に出くわした場合、自分がちゃんと動けるかどうかは
ちょっと自信がないけれども・・・。
「ちゃんと」かどうかはともかく、動かなきゃ始まらないってことだけは
覚えておこうと思う。

 逆に、自分がそういう危機的状態になった場合のことを考えれば、
何をしてくれてもいいから助けてくれ、って思うし。

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アクセス解析

4ヶ月に1度のアクセス解析。2011年8月~11月の記録。

4ヶ月のアクセス数合計は86575。訪問者数は48804。
その前の4ヶ月が、96798/53575.やや減少ってところか。

 とはいっても、ベースはそんなに変わっていない。
アクトスやチラーヂンのようなスマッシュヒットな記事がないので
アクセス数は伸びていないが、急激に減少しているわけでもない。

.

 ブックマーク/URL直接入力で来ている人は、12542(10668)
訪問周期10日以内の訪問者数は、361(370)
()内は4ヶ月前の数字。

 そんなに変わっていないなぁ、という印象。

ちなみに、ココログ広場の順位は700~1200といったところ。
そんなに上位にいくこともないけど、下位にいくことも少なくなったかな。
以前よりも、土、日のアクセス数が増えている気がする。
平日の方がアクセス多いのは変わらないけど。

.

検索ワードベスト10

アクトス       2192
膀胱がん    1365
スルピリド    941
疑義照会    801
ウブレチド    794
効果       765
薬剤師      759
エクア      749
口腔内崩壊錠 746
負担割合    734

.

 アクトスが相変わらず多いけれども、4ヶ月前の3分の1程度だ。
「疑義照会」が上位に入ってきている。もうちょっと書かないといけないなw

 しかし、こうみると全く「調剤薬局の薬剤師」のブログだ。
OTCももうちょっと話題にした方がいいのかも。w
健康情報系では、トランス脂肪酸が41位。こっちもあまり書いていないし。
 放射線関係の記事はいくつか書いているけれども、
検索で引っかかる人はほとんどいないっぽい。(苦笑)
まぁ、いい情報も悪い情報も、ネット上には大量に出回っているからなぁ。
検索ワード総数は9612。これも徐々に増えている。
 もっとも、単純に文章量が増えているから、という理由が大きいのかも。

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なんでこんなデマが?

 「白血病患者数が七倍」というデマが流れていたらしい。

火元は2チャンネルらしいけれども、例によってツイッターで拡散したようだ。
私は、医師会のHPでそんなデマがあったことを知った。

http://www.med.or.jp/people/info/people_info/000614.html

.

以下、デマを引用する。

各都道府県の国公立医師会病院の統計によると、今年の4月から10月にかけて、
「白血病」と診断された患者数が、昨年の約7倍にのぼったことが21日に判明した。
これを受けて、日本医師会会長原中勝征は、原発事故との因果関係は不明として、
原因が判明次第発表するとした。

 白血病と診断された患者の約60%以上が急性白血病で、
統計をとりはじめた1978年以来、このような比率は例が無いという。

 また、患者の約80%が東北・関東地方で、福島県が最も多く、
次に茨城、栃木、東京の順に多かった。

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 ここまでデマ
これに対して、医師会は明確に否定した。
少なくとも、医師会はこんな発表をした覚えはないし、
医師会会長もこんなコメントを出した覚えはない、とのことだ。

 つまり、完全な捏造、デマなんだろう。
医師会が火消しに動くほど、デマが広がっていたんなら問題だな。

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 とはいえ、「医師会の発表自体が隠蔽では?」という声もあるかもしれない。
医師の意見として、「新小児科医のつぶやき」のYosyan先生が
この件についてエントリをあげているので、
そっちも確認して欲しい。

「白血病患者7倍増デマ」(新小児科医のつぶやき)

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20111130

.

 Yosyan先生の意見を要約すると、

「白血病はほぼ確実に専門医が診ているので、
 いきなり患者数が7倍になれば、調査以前に現場がパンクしてパニックになる」

 7倍は、気前よすぎ。7割増しくらいなら、まだ信憑性があったかも、とのことだ。w

.

 医学的な話では、確かnatrom先生のところであったと思うけれども、
広島や長崎の場合、被曝してから白血病がわかるまで、
少なくとも2年はかかるはず、というのがあった。

 今年いきなり増える訳はない、と。
仮に増えたとしても、2,3年後の話になるだろう、と。

.

 実際のところ、原発で作業している人はともかく、
周辺地域で白血病が増えることはちょっと考えにくい。
つーか、増えたとしても観察できるかどうかわからんレベルだろう。
1%も増えないと予想する。

.

 さて、問題にしたいのは、誰が何の目的でこんなデマを流すか、だ。

 これがデマであることは、明らか。
さらに言うなら、こんなもんすぐに裏が取れる。
デマだ、ということがすぐにばれるのも、明らかだ。

 単なる愉快犯なのか?
それとも、本気で白血病が増えてるって信じてるのか?

 非常に悪質だと思う。
医学関係者であれば、そんなことある訳ないって思うだろうし、
情報の取捨選択をきちんとできる人であれば、
根拠に薄いこともわかるだろうけれども、
正直、一般人であればどちらもちょっと厳しいんじゃないだろうか
(だからこそ、医師会が動いた、とも言える)

.

どうしても、原発をワルモノにしたい。」
そのためには、放射線の怖い話が必要

つまり、この手のデマには、ある意味「需要」がある。

 誰がどんな意図で流したのかはわからないけれども、
結局のところ、潜在的な「需要」にのっかっているだけなんだろう。

.

 自分の広めたデマに右往左往する人たちをみて、
楽しんでいるのかなぁ、この犯人は。
医療関係者からみても、ものすごいはた迷惑なんだが。

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