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なんでこんなデマが?

 「白血病患者数が七倍」というデマが流れていたらしい。

火元は2チャンネルらしいけれども、例によってツイッターで拡散したようだ。
私は、医師会のHPでそんなデマがあったことを知った。

http://www.med.or.jp/people/info/people_info/000614.html

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以下、デマを引用する。

各都道府県の国公立医師会病院の統計によると、今年の4月から10月にかけて、
「白血病」と診断された患者数が、昨年の約7倍にのぼったことが21日に判明した。
これを受けて、日本医師会会長原中勝征は、原発事故との因果関係は不明として、
原因が判明次第発表するとした。

 白血病と診断された患者の約60%以上が急性白血病で、
統計をとりはじめた1978年以来、このような比率は例が無いという。

 また、患者の約80%が東北・関東地方で、福島県が最も多く、
次に茨城、栃木、東京の順に多かった。

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 ここまでデマ
これに対して、医師会は明確に否定した。
少なくとも、医師会はこんな発表をした覚えはないし、
医師会会長もこんなコメントを出した覚えはない、とのことだ。

 つまり、完全な捏造、デマなんだろう。
医師会が火消しに動くほど、デマが広がっていたんなら問題だな。

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 とはいえ、「医師会の発表自体が隠蔽では?」という声もあるかもしれない。
医師の意見として、「新小児科医のつぶやき」のYosyan先生が
この件についてエントリをあげているので、
そっちも確認して欲しい。

「白血病患者7倍増デマ」(新小児科医のつぶやき)

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20111130

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 Yosyan先生の意見を要約すると、

「白血病はほぼ確実に専門医が診ているので、
 いきなり患者数が7倍になれば、調査以前に現場がパンクしてパニックになる」

 7倍は、気前よすぎ。7割増しくらいなら、まだ信憑性があったかも、とのことだ。w

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 医学的な話では、確かnatrom先生のところであったと思うけれども、
広島や長崎の場合、被曝してから白血病がわかるまで、
少なくとも2年はかかるはず、というのがあった。

 今年いきなり増える訳はない、と。
仮に増えたとしても、2,3年後の話になるだろう、と。

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 実際のところ、原発で作業している人はともかく、
周辺地域で白血病が増えることはちょっと考えにくい。
つーか、増えたとしても観察できるかどうかわからんレベルだろう。
1%も増えないと予想する。

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 さて、問題にしたいのは、誰が何の目的でこんなデマを流すか、だ。

 これがデマであることは、明らか。
さらに言うなら、こんなもんすぐに裏が取れる。
デマだ、ということがすぐにばれるのも、明らかだ。

 単なる愉快犯なのか?
それとも、本気で白血病が増えてるって信じてるのか?

 非常に悪質だと思う。
医学関係者であれば、そんなことある訳ないって思うだろうし、
情報の取捨選択をきちんとできる人であれば、
根拠に薄いこともわかるだろうけれども、
正直、一般人であればどちらもちょっと厳しいんじゃないだろうか
(だからこそ、医師会が動いた、とも言える)

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どうしても、原発をワルモノにしたい。」
そのためには、放射線の怖い話が必要

つまり、この手のデマには、ある意味「需要」がある。

 誰がどんな意図で流したのかはわからないけれども、
結局のところ、潜在的な「需要」にのっかっているだけなんだろう。

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 自分の広めたデマに右往左往する人たちをみて、
楽しんでいるのかなぁ、この犯人は。
医療関係者からみても、ものすごいはた迷惑なんだが。

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