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救命救急講習

 先日、久しぶりに救命救急の講習を受けた。
たぶん、人生で3回目。前に受けたのは10年以上前なので、
かなり内容が変わっていた。

 実は、講習自体は2005年版ガイドラインにのっとっていたが、
最新のガイドラインは2010年版。

 ウィキペディアでも十分だと思うので、リンクしておく。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E8%82%BA%E8%98%87%E7%94%9F%E6%B3%95

 昔とは、かなり変わっているなぁ・・・。

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 もっとも大きな変化は、なんと言ってもAEDが使えることだけれども、
そうでないところも結構変わっている。
こりゃ、あれだな。定期的に講習受けないといかんわ。

 昔の記憶をたどってみると、
まず、意識の確認、呼吸の有無の確認、脈拍の確認。
そこから、気道確保、人口呼吸に胸骨圧迫(いわゆる心臓マッサージ)
という流れだったと思う。

 2010年版ではどうなっているか、というと。

 脈拍の確認がなくなっている。理由は簡単。難しいから。
「脈拍あるかな?ないかな?」と悩む時間がもったいない、と。
呼吸の有無の確認も、最低限でよい。
とにかく、早く胸骨圧迫しろ!という流れだ。

 また、人工呼吸は「省略可能」になっている。
もちろん、できるならやってもいいんだろうけれども。
胸骨圧迫だけでも、十分に効果が期待できる、というのがその理由。
 躊躇する人もいるかも知れないし。
人工呼吸を躊躇して胸骨圧迫できないんなら、
胸骨圧迫だけする方がはるかにマシだ。

 胸骨圧迫の場所は、「胸の真ん中」でよい。
深さは、「5cm以上」。これ、実はどんどん数字が大きくなっている。
5cm以上胸をへこませるのは、相当な力が必要。

 とにかく、これ、やるの怖い
場所を間違えたら(間違えなくても)肋骨を折る可能性があるし。
私の感想を言うと、「殺す覚悟でやる」くらいの気合が必要
まぁ、実際は全く逆なんだが。やらなきゃ相手が死ぬだけだ。

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 AEDの使い方も、簡単に教わった。
音声メッセージを聞いていれば、まず間違えることはないと思うが・・・。
聞こえる状況ではない可能性もある。
 周りが静かなら聞こえるんだけど、がやがやしていると聞こえにくい。

 重要なこととして、
AEDは、決して「これさえ使えば大丈夫」みたいな魔法の機械ではないってこと。
致死的な不整脈(心室細動)であれば、効果は期待できる。
機械が自動的に心電図を解析して、必要かどうかは判断してくれる。
不必要なのに電気ショックをかけてどうこう、ということはありえないので、
そこは安心して使っていい。
 AEDを使ったら、それで終わり、、という訳ではなく、
胸骨圧迫は救急隊が来るまで続ける必要がある。
これはこれで、相当しんどいが・・・。

 もうひとつ、電気ショックをかける時には、かならず患者さんから離れること。
ボタンを押す人は、必ず安全を確認してから押すこと。

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 さて、講習を受けてみたが、実際にできるかどうかというと難しい。
でも、いざとなればやるしかないだろう。
躊躇する暇があったら、ヘタクソだろうが自信がなかろうが、
とにかく動く、実行する。
 心肺蘇生法を行って、状態が悪化することは考えなくてよい。
どんだけヘタクソだろうが、やらんよりはやった方がマシだ

 万一そういう事態に出くわした場合、自分がちゃんと動けるかどうかは
ちょっと自信がないけれども・・・。
「ちゃんと」かどうかはともかく、動かなきゃ始まらないってことだけは
覚えておこうと思う。

 逆に、自分がそういう危機的状態になった場合のことを考えれば、
何をしてくれてもいいから助けてくれ、って思うし。

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