米長将棋連盟会長がコンピュータに敗れる。
将棋のニュースより。
先週の土曜日に、日本将棋連盟会長の米長会長が、
コンピュータと公開対局を行った。
今回のソフトは、「ボンクラーズ」という名前らしい。
持ち時間3時間の対局で、米長会長が負けてしまった。
http://www.shogi.or.jp/topics/2012/01/-vs-1.html
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米長会長は、現役からは退いているとはいえ、元プロ棋士。
それも、名人位までとったことのある、一流棋士だ。
棋譜は見ていないのでなんとも言えないけど、
割と大差で吹っ飛ばされたらしい。(汗)
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コンピュータとプロ棋士の戦いでいえば、
渡辺竜王(正真正銘のトップ棋士)が、「ボナンザ」に勝ったのが5年前。
清水女流六段が、「あから」に負けたのが2010年の秋。
女流棋士の次は、引退棋士ということで出てきたのが、
米長会長、その人だった、と。
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もちろん、米長会長は絶対に勝てる自信があって受けたわけじゃない。
5年前の渡辺竜王とは、そこが決定的に違うと思う。
(渡辺竜王は「絶対に」勝つ自信があって受けている)
コンピュータ将棋の実力から考えて、清水さんほどじゃないにせよ、
むしろ勝算は薄いんじゃないかと思った。
じゃ、なんでわざわざ受けたのか、といえば、
もう、この人が「エンターテイナー」であるから、だろうな。
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引退棋士が勝負を受けるとした場合、
一番、コンテンツとして魅力のある対戦相手を考えると、
確かに米長会長本人だ。w
ま、誰かに頼むくらいなら、自分がやってしまう方が手っ取り早いな。
つまり、日本将棋連盟としても、
「コンピュータ対戦」を全面的に売ろうとしている、ってことでもある。
確かに、コンピュータと対局すれば、たくさん報道してくれるし、
目立つといえば目立つけど。
なんというか、最終的に負け続けたらどうなるんだろう?
という不安がない訳でもない。
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今回の「ボンクラーズ」はどんなセッティングだったんだろうか?
前回の「あから」は本当にコンピュータが全力を尽くしたハードだったけど。
今回も、それに近い体制を敷いたのかな?
そこんとこ、いまいちわからない。
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来年は、男性の現役若手プロ棋士相手に5対5で企画するらしい。
確かに、その方が面白い。w
プロとしては、せめて勝ち越したいところじゃないか、と思うけど、
米長会長が負けるくらいだからなぁ・・・。
結構際どい勝負になるかも。
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ところで、「対コンピュータ対戦」ならではのこととして、
もし可能であればぜひやって欲しいのが、対局者本人による解説だ。w
普通、対戦相手が人間であればありえないんだけど、
コンピュータ相手なら、自分の狙いとか、形勢判断とかを解説しながら
対局しても、対戦相手に影響与えないだろうし。
・・・真剣勝負のさなかに、それは難しいか、やっぱり。
もう少し、コンピュータとの実力差があれば可能だったかも知れないけど。
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そういえば、囲碁の方はまだまだプロ棋士にはかなわないのかな?
将棋よりも難しいだろうなぁ、とは思うけど。
他のゲームはどうなんだろう。例えば、マージャンとか。
最強のアルゴリズムなんて、理論的には作れそうな気がするけど。
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