診療報酬改訂でぐだぐだ
4月。桜の季節。
しかし今年は、2年に1度の診療報酬改訂の季節でもある。
今週は、色々と大変だった。
.
新しい制度にレセコンが追いついていないので四苦八苦。
追いついていないのはレセコンだけじゃなく、人もそうだけど。
まぁ、この辺もぼちぼち書くけど。
今回は、レセコンについて。
.
レセコン、、と書いても分かるのは医療関係者だけだろう。
レセプトコンピューターの略、でいいのかな。
レセプト=診療報酬明細。
どんな治療をして、どれくらいの保険点数(ようするに費用)がついて、
どれくらいを患者さん、あるいは保険に請求するかを計算するコンピュータ。
この「診療報酬」のルールが、2年に1回変わる。4月1日から。
当然、レセコンもそれにあわせてバージョンアップしなければならない。
.
ところが、これが毎回のようにどたばた、ぐだぐだになる。
私の薬局で使っているレセコンの場合・・・
3/28(3日前!)にバージョンアップのプログラムが届き、
バージョンアップしたところ、色々と不具合が発生。
3/30に緊急バージョンアップが入る。
もちろん、本番となる4月に入ってからも、色々と不具合は続く。(苦笑)
まぁ、なんとかなりそうなメドはたってきたけれども。
レセコンといっても、一社のみが出しているわけではない。
多数のレセコンメーカーが存在するが、おそらく、どこの会社のものも
この時期がぐだぐだになるのは大差ないと思われる。
問い合わせの電話かけても、つながる気がしないし。
向こう側は、問い合わせや苦情の電話が鳴り止まないんだろうな。
.
なんでこんなことになるのか?
これはもう、スケジュールに無理があるからとしか言いようがない。
去年のうちから、色々と情報(というか噂?)が飛び交うけれども、
最終的に中医協が厚生労働相に答申を出すのが2月半ば。
(これで、事実上ほぼ決定する。)
といっても、ここから4月まで50日もない訳で。
そんな短期間で対応できるようにバージョンアップしなきゃならない。
しかも、薬価(薬の値段)の改定の数字が出るのが3月に入ってから。
新しいルールの実際の運用方法などは、その都度疑義解釈資料が出てくる。
ちなみに、調剤の場合は3月末にQ&Aが出た。w
.
ある程度、前情報があるとはいえ、
実質1ヶ月足らずで対応しなきゃいけない訳で・・・。
どこのメーカーも突貫工事にならざるを得ないだろう。
当然、ぐだぐだになる、と。
なんとか日程を早められないのかなぁ、とも思うが、
これはもう、どうしようもない。
医療費は、国家予算とも密接に関わってくるわけで、
「来年度予算」の枠組みで、厚生労働省と財務省が折衝を重ねて、
全体としての改定率(ようは、トータルでどれくらい増やすか、減らすか)が
決まるのは、12月になるのが普通。
そこから、細かい点数を決めていくわけだから、どうしても2月になってしまう、と。
予算に関係しているから、前もって決めていくわけにもいかないし。
.
レセコンメーカーの方も大変なのはよくわかる・・・けど、
もう少し対応法を考えることもできるんじゃないかなぁ?と思う。
例えば、電話がなりやまないにしても、
おそらくは同じような質問や、同じような苦情が集中すると思う。
それをリアルタイムで解決法を提示できればよいのではないか?
FAXをガンガン流すのは通信費もかかるし、
先方の迷惑になる可能性もある。
リアルタイムで、Q&Aをどんどん更新していくウェブページみたいなのを
開設してみてはどうか、、って思うんだけど。
まぁ、どれだけみてくれるかわからんってのはあるだろうけど、
どうせ電話してもなかなかつながらないんだし。。
そりゃ、個別に全部対応してくれりゃ、それでも構わんけど、
その作戦は明らかにマンパワーが足りていない気がするぞ。
.
・・・まぁ、どうやっても、ぐだぐだはぐだぐだかも知れないが。
2年に1回、同じぐだぐだを繰り返すのは、もう飽きてきたというか。
日程に無理がある以上、完璧なものを作るってのは厳しいだろうから、
せめてサポート体制を充実させて欲しい。
| 固定リンク
「('10~13)仕事(薬局)」カテゴリの記事
- 2013年の記録&カテゴリ変更(2013.12.31)
- うがい薬「のみ」の処方が保険適応外?(2013.12.26)
- ジスロマック細粒の後発品(2013.12.17)
- 新しい吸入薬(2013.12.14)
- 薬が減ったのに薬代が上がる?(その2)(2013.12.03)
コメント