« ブログ6周年 | トップページ | 確定拠出年金記録 »

6年制の薬剤師が誕生

 仕事・・・とは直接は関係ないけど、間接的には関係ある。

 薬剤師国家試験の結果が、発表されている。
下記リンクは厚生労働省のHP

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000016lph.html

.

 6年制を卒業した薬剤師が、初めて出てくる国家試験だ。
合格率は88.31%だけど、6年制卒業生に限れば95.33%。
新卒でない人ってのは、今まで落ち続けている人ってことだから、
合格率は低い。
 それにしても、新卒の合格率95%超ってのは高いな。
昨年、一昨年は、(留年ナシの)新卒ってのはいないはず。
その前の10年間では、平均で87%程度。

 6年制の卒業生は非常に優秀?なのか、
まぁ初年度だから、っていうのはあるけれども。

.

 ちなみに、大学別では(新卒とそうでない人との区別はわからないが)、
合格率トップは近畿大学の99.18%(122人中121人合格!)
最下位は、東京大学でたった35%だ。(20人中7人合格)
まぁ、東大生ともなれば薬剤師免許なんかなくても食っていけるわけで、
そんなに試験勉強に力いれていないんだろう。w
(本気を出せば通らないはずがないので。)

.

 例年は、薬剤師国家試験で記事なんか書かないんだけど、
ちょっと気になることがあった。
今年の総受験者数、9785人なんだけど・・・少なくない?
総受験者だと、既卒者(以前に落ちた人)が含まれているのでややこしい。
新卒だけで比べてみる。今年の新卒受験者は8583名。
 平成19年、20年には、新卒受験者は10000名を越えているんだが・・・。
まぁ、その前の10年くらいはだいたい8500名前後だったので、
その頃に戻った、とも言える。
 それに、今年は合格率が高いから、(新卒)合格者数だけで見るなら、
過去20年で3番目に多いことになる。

・・・でも、薬学部が増えている、いずれ薬剤師過剰時代がくる、
と言われているほどには、合格者が増えていないなぁ、という印象を受けた。

.

 大阪で薬学部が新設された学校として、大阪大谷大学がある。(割と近い)

http://www.osaka-ohtani.ac.jp/

今年、6年制1期生が卒業して、国家試験を受けた。
117人中112人合格の、合格率95.73%は、全国6位。これは立派な数字だ。

 でもね・・・。大学の基礎データによると、薬学部の入学定員は140人。
ついでに言うと、平成23年度の6回生(つまり、今年卒業する予定だった人)は、
146人、という数字が確認できた。

 ・・・このうち、29人は国家試験を受けていないってことだな。
卒業できなかったのか、卒業したけど国家試験は受けなかったのか。
まぁ、学校側の作為が働いているのは明らかだろう。

.

 こうなると、ついでに1位の近大も確認したくなるな。w
そう思って確認してみた。ところが、こっちはホンモノだ。
平成23年度の薬学部(6年制)の6回生は、計123人。
 このうち、122人が受験して、121人が合格・・・ってことだよな。

.

 ところが・・・よくわかんない数字がある。学生数が学年によって違う。
薬学部、6年制の医療薬学科の去年の人数を書き出してみた。
1回生:180人 2回生:167人 3回生:172人 4回生:169人
5回生:142人 6回生:123人

・・・なんで、人数が減っていくんだろう。
定員が途中で変わったのかなぁ?それとも、6年制の途中(4年)で
卒業するルートでもあるのかな?

 詳しくは、中の人でなきゃわかんないだろうけど。
まぁ、それでも122人中121人合格ってのはすごいと思うけど。
どうせなら、100%あればもっとよかったのに。
落ちた一人がちょっとかわいそうかも。

|

« ブログ6周年 | トップページ | 確定拠出年金記録 »

('10~13)仕事(薬局)」カテゴリの記事

コメント

はじめまして
今年卒業し、無事試験にも合格した者です。
留年も含めた実質的合格率は
http://www3.plala.or.jp/atropine/sin97goukaku.html
に詳しいです

そこだと、近畿大学のストレート合格率は約78%のようです。

投稿: | 2012-04-11 21:08

4年生の薬学部もある大学がありますよ。近大もそうです。仮に学生が4年生の時に、これは絶対に国家試験は受からないな~~となれば4年制の創薬科学へしか行けず国家試験は受験できず、優秀だと国師受験組みの6年制へ・・・なんてことがあったら、国家試験合格率はどうなるでしょうか???仮にの話しですが。

投稿: tkm | 2012-04-12 00:09

 全国で、6年制薬学部の定員は10000人超えてます。
そのうち、卒業して国家試験までたどり着けたのが、
8583名。15%ほどは、すでに脱落している訳で。

 過去のデータだと、「新卒」といっても留年生を
含んだデータになっている訳で、
今年の合格率が高いのは、その辺も影響してるのかも。

 入るよりも、卒業する方が難しい傾向があるんでしょうね。
ちゃんと勉強しないと、そもそも卒業できない、と。
いや、それが本来、当たり前の姿なんでしょうけど、
世の中の大学は、もっと甘いトコが多いので、
違和感を感じてしまいますね。

投稿: kitten | 2012-04-12 21:37

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 6年制の薬剤師が誕生:

« ブログ6周年 | トップページ | 確定拠出年金記録 »