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AIJ問題

 確定拠出年金と、間接的に関係する問題として、
しばらく前に世間を騒がせたAIJ投資顧問の話。

 AIJは、厚生年金基金の運用を多く扱っていた。
多額の損失を出しているにも関わらず、安定した利益を出しているように
見せかけて多くの資金を集めて、結果として大損失を出してしまった。

 もともとの原因としては、そもそも厚生年金基金の予定利率が高すぎることだ。
それだけの運用益を出そうと思えば、ハイリスクな運用をせざるを得なくなる。
運用担当者は、リスクを感じながらも成績のいいAIJに託さざるを得なかった、
という側面があるのだろう。

 企業年金が、確定拠出年金(401k)に流れている背景でもある。
他の企業年金制度や退職金制度は、かなり高い運用益を前提としているが、
最近の市場環境では、そんな利益を出すことは不可能だ。
 でも、年金や退職金は常に給付することが必要。
足りない部分は、企業が穴埋めするしかなくなる。

 じゃぁ、運用自体を個人に任せてしまえ、というのが401kを導入する契機になる。
こうしておけば、少なくとも損失を穴埋めする必要はなくなるし

.

 では、その市場環境の中、個人が運用を任されて高い運用益を
得ることは可能か?普通に考えると、まぁ無理・・・だろうな。
そんな中、私は年利4%に挑戦している訳で。
リスクはAIJには遠く及ばないけど、安いときに買うという逆張りをしている訳で。

 これが、成立する、、と私が考える理由は「個人だから」できるということだ。
多くの人の年金を集めて運用していると、金額は大きいから色々できるけれども、
常に、年金や退職金を受け取る人が出てくる。
 例えば、10年後に2倍になることが分かっている株式があったとしても、
お金を支給するためには、すぐに売らなきゃいけないことがあるかも知れない。

 つまり、「常に年利4%」が求められる、と言ってもよい。

 個人でやる場合は、ここが大きく異なる。
30年後に、「結果として4%」あればいいので、途中は大損していても構わない。
この差は、かなり大きいと考える。

.

 例えば、確定拠出年金では、若いうちはどんどんリスクを取っていって、
支給年齢(60歳)に近づくに従い、定期預金などリスクの少ない資産に
移動していく、という方法でリスクをコントロールできる。
 でも、厚生年金基金のような形で、全社員の分をまとめて運用しようとすると、
そういう時間に伴うリスクコントロールは不可能。

 確定拠出年金による個人の運用は、この点で
厚生年金基金などより有利、と考える。
あとは、この有利な点をちゃんと活かすような運用ができれば、
4%も夢ではない・・・と思うんだけどなぁ。

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