おべんとうをたべたのだあれ?
絵本の紹介。
「おべんとうをたべたのはだあれ」
(下記リンクは絵本ナビ)
内容は、というと・・・
お弁当を持ってのイチゴつみに出かけた女の子。
でも、お弁当の中身がなくなって…。食べたのはだれでしょう?
.
ようはそれだけの話なんだけどね。
3日連続で、のイチゴつみに出かけて、3日連続でお弁当を食べられた。
それも、1日目は少し、2日目は半分。
3日目にはついに全部ぺろりと食べられてしまった。
お腹がすいたので仕方なく、つんだのイチゴを全部食べてしまった。
泣いているところに、クマさんがやってきて、のイチゴをたくさん分けてくれた。
で、最後に「さて、おべんとうをたべたのはだれなんでしょうね?」
と書かれて、終わり。
.
いや、登場人物は二人しかいないよ。
女の子とクマさん。そして女の子は被害者。で、犯人は誰って??
「物語」としては、クマさんしかおらんやろ。w
まぁ、色んな可能性が考えられるから、実際に犯人は断定できないんだけど。
女の子は、「道に迷った人かしら?」とかいってたし。
でも、一つの「物語」として読む訳だから、犯人が登場人物でないなんてことは
ないだろう。
.
で、絵本としても、あちらこちらに、「クマさん犯人説」を裏付ける証拠が、
描かれていたりする。(足跡とか、影とか)
ただし、文章としては、まったく何も書かれていない。
なるほど、これは絵本でしか成立しない手法だなぁ、と思った。
.
実は、この絵本、最初に読むときにすごくドキドキしながら読んだ。
お弁当がなくなる、という事件が起こっているのに、それ以上の進展がない。
「なぜお弁当がなくなるのか?」とか、「このあとどんな展開になるの?」とか
いろいろと大人の想像力を働かせながら読んでいたのに、
(たとえば、イチゴ採りすぎに対する自然の怒り、みたいなパターンとか)
・・・登場人物の人数から、消去法で犯人が割り出せてしまう、という結果に、
愕然とした。ww
.
さて、それは大人の事情だな。
絵本としては、絵もかわいいし、面白く読めると思う。
細かなところも、割と書き込まれているし。
さて、5歳の娘は「なんとなくクマさんが犯人っぽい」とは分かった様子。
たぶん、もっと小さい子なら、何がなんだかわからんのじゃないかな。
ただ、大人としても「なぜクマさんが犯人か」という理由は、
一応、それっぽい証拠が描かれてはいるものの・・・
「物語としてのお作法」という(問いかける以上、登場人物に犯人がいる)
以上のものはないしなぁ。
そういう「お作法」って、小さい子でも少しずつ学んでいくのかな?
(主人公は最後には必ず勝つっていうのも、お作法なんだけどね。w)
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