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リーゼ錠5mg 1錠寝る前 35日分

 一応、疑義照会カテゴリにいれてあるけど・・・
あんまり薬学的な話じゃない。

まぁ、時期的にこの手の疑義照会は多いので。

どうでもいいけど処方実例。

<処方実例>

バイアスピリン錠100mg 1錠
ブロプレス錠8mg      1錠

朝食後 35日分

リーゼ錠5mg  1錠

寝る前 35日分

以上。

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 まぁ、この時期(お盆前1ヶ月)に調剤薬局で働いたことある人なら、
ほとんどみんなやったことあるだろう、という疑義照会。

 この処方、いつもは「28日分」なんだけど、
今回は28日後がちょうど、病院のお盆休みにあたるので
「ちょっと多めに」35日分、と。

 実際の話、「お盆休み前にもう一度受診してください」と言うほうが、
医療機関としては収入が増えるはずなんだけど・・・
患者さんもそうだけど、医師の方が「面倒くさい」んだろうな。w

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 で、問題になるのが「リーゼ」。
これは、マル向。向精神薬の分類になる。
本来的には「精神安定剤」として使われることが多いが、
この処方例のように、睡眠薬として使われていることも多い。

 ただ、この手の薬は処方日数制限が、「30日」のことが多い
つまり、バイアスピリンなどの循環器系の薬は35日出せるけど、
リーゼだけは30日しか出せない。これはルールでそう決まっている。

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 じつは、少し前(何年前かは忘れたけど・・・5年くらい前かな?)までは
この投与制限はほとんどが「14日」だった。
この頃は、連休や年末年始にかかるときは、特例のような形で、
コメントに「年末年始のため」などと入れれば、14日を超える処方も可能だった。

 もっとも、これにしたってお盆休みは認められていなかった訳だが。
(お盆はやってる医療機関も多いから、という理由)

 で、この投与制限が基本30日に引き上げられた際、
逆にこの「特例」はなくなった
つまり、「休みにかかるから30日を超える処方」ってのは出せない。

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 まぁ、何はともあれ疑義照会・・・の前に、患者さんに意向を確認する。
リーゼだけ30日でいいか?それでよければそうしてもらう。
リーゼだけ余っている人なら、ちょうどよいし。

 ただ、他の薬と日数がずれるのがイヤって人なら、
全部30日にしてもらって、休み前にもう一度受診してもらうし。

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 裏技として、30日分に「頓服」として5回分追加してもらい、
あわせて35錠渡す、という手段もある。
リーゼなら安定剤として使うこともある薬だから可能だ。

 他の睡眠薬としてしか使えないような薬だと微妙っちゃ微妙なんだが。
それでも「頓服、不眠時」で追加する医師も多いな。

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 ただ、この辺がどこまで通るかは、支払い側(保険者)によるところもある。
都道府県によって、甘いとこもあれば厳しいトコもあるし、
また、医療機関によっても違うところはあったりして。

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 もう一つの裏技として、「倍量投与」という手があるんだけど。
例えば、「リーゼ5mg 2錠 18日分」とすれば、ルール内で日数を減らせる。

これも、リーゼなら10mg錠もあるから、まぁ不可能ではない。

 ただ、この辺も通るかどうかは微妙。

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 特に、1日量がすでに多い人だと、倍量投与すると
保険適応を超えてしまうことがある。そうなると、審査で切られることはありえる。

例えば、一般的に使われるレンドルミン(一般名:ブロチゾラム)では、
不眠症には0.25mgまでしか使えないから、2錠出すと明らかに過量。

 そのうち書くつもりでいるけど、
今年から「突合点検」が始まったこともあり、
この辺、機械的に厳しく切られることも考えられる・・・。

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 個人的には、この手の明らかにそれと分かる「裏技」は、
ばっさばっさ切っていっていいんじゃないかな、と思っている。
ちゃんとルールを守っている医療機関が不利だから。
「あの病院ではこの薬でも長期間出してくれる」というような話は、
単にその病院がズルしてるだけの話だ。

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 さて、処方日数制限が30日ではない「睡眠薬」もある。
向精神薬の中でも、てんかんの治療に使われるような薬は、
患者さんの利便性も考えて制限が90日になっていることが多い。

 具体的には、ジアゼパム(先発品名:セルシン)、
クロナゼパム(先発品名:ランドセン)、ニトラゼパム(先発品名:ベンザリン)など。
この辺は、睡眠薬として使えなくもない。
(特に、ニトラゼパム)

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 それどころか、日数制限がないものもある
エチゾラム(先発品名:デパス)は、リーゼと同じような感覚で
「安定剤」として繁用されるし、睡眠薬としても使うことが多いけど、
これは日数制限なんかない。

 まぁ、寝る前のデパスで寝れるような人は大した不眠症じゃないんだけど。w

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 エチゾラムはともかく、もっとちゃんとした睡眠薬でありながら
日数制限がないものもいくつかある。

 ラメルテオン(ロゼレム)は、効果自体がマイルドだからまぁいいけど。w

 わかんないのがゾピクロン(アモバン)、リルマザホン(リスミー)
効果的には日数制限のある睡眠薬とほぼ同等だと思うんだけど、
「安全性がより高い」ということなのかも知れないけど、
他の睡眠薬だって、そうそう危険な薬は少ないぞ。(昔とは違って)

 なんか、この辺ちょっと明確ではないなぁ・・・と思う。
お盆休みとか気にしないで使えるのはありがたいけど。w

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コメント

レンドルミンは「一般には、0.25mg投与」な、だけで・・・適宜増減の文があるので
2錠だろうが3錠だろうが投与可能ですよ。
ただし、当然のことながら疑義照会は必要ですし・・・3錠とか通らないと思いますけど^^;

投稿: | 2012-12-05 10:47

 そういえば、レンドルミン2錠って見たことあるような。
あれ、何と勘違いしたんだろう。(汗)
(マイスリー10mgかな?)

 ご指摘ありがとうございます。

 

投稿: kitten | 2012-12-06 22:29

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