OS-1がテレビCMかぁ・・・
OS-1という商品がある。
熱中症、脱水症状などの症状を治療する「経口補水液」。
「個別評価型病者用食品」というよくわからない分類になっている。
脱水症状の時は、ただ水分を補給すればよいというものではない。
電解質(ミネラル)も失われているので、その補充も必要。
OS-1は、いわば「飲む点滴」と言える。
http://www.os-1.jp/
.
脱水状態の時は、ただの水よりは電解質の豊富なスポーツドリンクの方がよい。
それよりも電解質を増やしているのが、「経口補水液」という訳。
もともとは、「病気の人のための食品」という分類なので、
それほど宣伝されてこなかった。
取り扱い店舗も、一部の調剤薬局しかないような時代もあった。
ただ、最近は普通にドラッグストアにおいている。
下手すれば「特売」で売っているようなこともあるかも。
近年の節電ブームにも原因があるかも知れない。
昨年の震災はもちろんだけど、それ以前からも
温暖化対策の流れで「エアコンの設定温度を上げましょう」
みたいな話はでているし。
そうすると、熱中症、脱水症状の危険性もあるから、
水分補給をこまめに・・・っていう流れなのかな。
.
テレビCMだけど、一番気をつけて欲しいのは・・・
「医師、薬剤師にご相談を」という点だ。
基本的には「脱水症状の人に」使うものであり、
脱水症状を予防するために飲むものではない。
電解質を多く含んでいるってことは、言い換えれば
「塩分を多く含んでいる」っていうことでもある。
高血圧の患者さんでは、注意が必要になる。
塩分は、500ml中、1.5gにもなるので。
.
実は、そういうところもあって、今までそれほど宣伝してこなかった、
というところはある。
高血圧の人にがぶがぶ飲まれると健康被害すら考えられるので。
ただ、脱水症状の方が危険なこともあるので、
「飲む点滴」として有用なOS-1の認知度が高まることは好ましい。
メリットとデメリットを勘案することが大事。
.
ただ、どうだろう?
ドラッグストアなんかだと、普通にセルフで取れるとこも多いし、
下手すれば冷蔵コーナーに並べられていたりするし。
いや、あくまで「病者用食品だよ」と言いたくなることもある。
塩分が多いので、そこはちゃんと注意して欲しい。
ちゃんと医師または薬剤師(登録販売員でもいいから)に相談して欲しいなぁ。
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コメント
塩分が多いとの話ですが、
500ml中1.5gというのは、0.3%ぐらいですよね。
だとすると、その塩分と、ふつうの500mlペットボトルに入っているジュースに含まれる砂糖とどちらがリスクが高いのでしょうか。
塩分、多いのかな…。
投稿: かぐら | 2012-07-31 08:46
濃度は大したことないんですが、量がアレなんで。
1日500mlx2で塩分3g相当です。
WHOの推奨1日量6gの半分。
カルビーのポテチで300g(3.5袋)にあたります・・・って、ちょと言い方がずるいな、これ。w
ジュースに含まれる糖分とは比較が難しいです。
基礎疾患がなければどちらもリスクは低いし。
注意しなきゃいけないのは「意外に」塩分が多いから、
と考えています。
ようは、脱水症状の予防目的で身体にいいと思って、
一日に3本も4本も飲まれると困るなぁ、と。
いい効果があるってことは、その分悪い効果(副作用)も
ついてくるので。
投稿: kitten | 2012-07-31 22:27