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黒烏龍茶はどこが新しくなった?

 少し前に、サントリーの黒烏龍茶を紹介した。
(っつーか、どっちかというと批判した。w)

「脂肪の吸収を抑える」トクホ(2012/7/5)

http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-1b85.html

.

 さて、この黒烏龍茶が新しくなったそうだ。
以前からCMは流れていたけど、最近、またよく流れている。

」黒烏龍茶、なんだそうな。
でも、いったいどこが変わったんだろう?
そう思ってサントリーのページを調べてみると・・・

 どこが変わったか、というところでは・・・
「ここが新しい」とアピールしているポイントは、表示。

体に脂肪がつきにくい」←ここが新しいらしい。

国から許可されている表示は

食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させるので、
食後の血中中性脂肪の上昇を抑えるとともに
体に脂肪がつきにくいのが特徴です。
脂肪の多い食事を摂りがちな方、血中中性脂肪が高めの方、
体脂肪が気になる方の食生活改善に役立ちます。

以上。

これ、許可がおりたのが今年の7月12日。

つまり、この許可されている表示が変わった、ってことだろう。
(多分、青字の部分が追加されている)
おそらく、「黒烏龍茶」の中身は全く変わってなくて
パッケージに「脂肪がつきにくい」と書いてもいいという許可をもらった
そこが「新」黒烏龍茶のポイントである。
 

以前の表示がどんなものだったか、詳しくは覚えてないんだけど、
私の記事のタイトルから考えると、

「脂肪の吸収を抑える」という表記だったんじゃないかな?
「体に脂肪がつきにくい」というのとは、微妙に異なる。

 確かに、黒烏龍茶の紹介ページも、そのページが追加されているようだ。

「脂肪ノ授業」の3-③、「体に脂肪がつきにくいのです。」では、

http://www.suntory.co.jp/softdrink/kuro-oolong/lesson/lesson3/page3.html

食事の脂肪対策だけでなく、体の脂肪対策にも黒烏龍茶。
黒烏龍茶を食事と一緒に1回1本(350ml)、
1日2本を継続して飲むと、飲まなかった時に比べて、
体脂肪が減少するという結果が出ました。
食事の時に1本飲んでも効果がありますが、
続けて飲むともっと嬉しい効果があるんですね。

 と紹介されている。また、簡単なグラフも載せている。

今までは、食後の中性脂肪の上昇を抑える(ただし時間単位)とか、
脂肪の排出量を増やす、というデータだけだったけど、

新たにもう一つ実験して、「脂肪面積が減少する」ことが示された。
こっちは、ちゃんと16週間の試験を行っている

 これ、詳細は論文見ないとわかんないけど、16週間で、
「お腹の脂肪:-11.32cm2」
「ウエスト:-1.84cm」
「体重:-1.49kg」
「体脂肪率」-1.15%」
下がったそうな。このデータをもって、
「体に脂肪がつきにくい」との表示が認められたんだろう。
それで「新」になった、と。

 ちなみに、この試験はBMI25~30の人が対象。
身長160cm、体重70kgの人で、BMIが27.3くらい。
まぁ、かなりぽっちゃりした人、だよね。
その人が、16週間(4か月弱)かけて、体重が68.5kgになりました、と。

 うん、それくらいの効果ならあってもおかしくないんじゃないかな?w

でも、こんなデータがとれるなら、なんで最初からその実験をやって
申請しなかったの??という意地悪な疑問が残る。

.

 ここから先は、あくまで一般論の話。
日本のトクホ制度ってのは、実はアメリカやEUに比べてかなり緩い。

 もちろん、実際の試験データがあって、認められなければならない。
でもね、国が審査するのは、あくまで企業から提出されたデータだけだ

 これが、EUなんかだと、企業から提出されたデータ以外の論文なんかも
収集して、慎重に審査されるので、たいていの場合、企業の申請は却下される。
(とてつもなくしょぼい表示しか認められない)

 たとえば、企業が同じような実験をいくつかやって、
「うまく成功したデータ」を使った論文だけ提出すれば、
それでトクホは通るんじゃないかな??

 トクホのデータの影に、実は失敗して効果なかったよ、という
死にデータがどれだけ隠れているかは、誰にも分からない訳だ。
そんなデータあっても、企業は絶対に発表しないから。

 世に出るのは、効果があった、というデータだけ

 医薬品の大規模臨床試験なんかの場合は、そういう弊害を防ぐために、
あらかじめ「こんな臨床試験をやります」と発表しなければいけない。
そうすると、結果は隠すことはできなくなる。

 時々、実験をした人の思惑とは違う結果が出ることがあるけど、
それもあきらめて発表しなくちゃいけない。
思惑が外れて泣いた企業もあるだろう。
「この薬がこの症状にも効く、と思って臨床試験やってみたけど、
 全然効かないどころか、むしろ有害でした」なんて結果を出してしまった
企業もあったような・・・。w

 もっとも、病気の人に使う薬ではなくて、
あくまで健康な人が健康を維持するために使う「トクホ」くらいなら、
そこまで厳密にやる必要はない・・・よね。

 黒烏龍茶、そんなに不味くないし。
毎日飲んで、少しでも健康維持のタシになればいいんじゃないかな??

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