予想通りの自民圧勝
衆議院総選挙。
事前の情勢どおり、自民党の圧勝、民主党の惨敗となった。
もっとも、まだ最終的な数字は確定していないんだけれども。
前回の総選挙のときの開票速報は、
「自民党がそんなに負けるなんて」という驚きに満ちていたけれども、
民主党がこれほど負けることについて全く驚きはない。w
せいぜい、維新がどれくらい議席を取れるのかに興味があったが、
これも、だいたい予想どおりになりそう。
公明党を上回る第3党(以上)にはなりそうだけど
果たして国政でどこまでの影響力を発揮できるか、未知数だ。
投票率はかなり下がっていそうだなぁ。
そりゃまぁ、政治がこれだけぐだぐだやってりゃしょうがない。
消去法で選ぼうとして全部消えちゃった人も多いだろうし。(苦笑)
.
結局のところ、野田さんの「年内解散」は、
自民党への最高のアシストになった、ってことだ。
民主党としては、第3極が準備を整える前に解散した訳だけれども、
その準備不足は、自民党を利することになった。
民主党は逆風、第3極は分裂気味で準備不足。
自民党の圧勝を止める要素はない、、な。
前回の選挙の時も思ったけれども、
有権者は政策で選んでいる・・・訳ではないな、これ。(苦笑)
原発でいうならば、自民党は今回でてきているまともな政党の中では、
原発ゼロから最も遠い政党だろう。
消費税にしても、TPPにしても。まして、国防軍とか。w
この辺、民意としてはどうなのよって思うけど。
正直、未来の党はもう少しいくんじゃないかと思っていた。
目先のことを言うならば、脱原発、反TPP、反消費増税ってのは
政策としてものすごくわかりやすい。
民主党から離れた「国民の生活が第一」出身の人が多かったから、
民主党への逆風をしっかり食らった、ってこともあるだろうけど。
私の主義は「未来」とはかけ離れているけれども、
わかりやすい民意としては、「アリ」だと思うんだけどな。
この結果を見る限り・・・
「国民は、原発ゼロを拒否している」と言われそうだ。w
.
圧勝、惨敗、というけれども、これはこの選挙制度で、
政党で選ぶような選挙戦をやれば、そりゃ圧勝と惨敗しかなかろうよ。
小選挙区制であっても、政党色の薄い「人物重視」の戦いであれば、
全体としてもっと接戦になってもいいかも知れないが。
実際問題、政党なんてこれから先どこがくっついて離れるか、
また政治家自身も、あっちこっち転々とする訳なんだから、
もっと人物重視で選ぶべきなのかも知れない。
大物議員が落ちるのも、もはや恒例行事だ。
中選挙区制なら、落ちることはなかったんだろうけどね。w
また、小選挙区で第3極ってのも無理のある話だ。
民主党相手なら勝てただろうけど、自民、民主を向こうに回して
勝てる訳ないじゃないか。
実際、第3極で小選挙区で勝てたのはごくわずかだ。
.
小泉さんの郵政選挙で自民圧勝、次の選挙で民主圧勝の政権交代。
で、今回は自民圧勝。次は・・・たぶん、まだ自民が勝てるんじゃないかな?w
小選挙区は「圧勝」か「惨敗」が基本ってことだな。
小泉さん以前は、もうちょっとバランスの取れた議席配分もあったじゃないか、
と思うかも知れないけれども、あの頃は「二大政党」じゃなかったんだ。
民主党が本気で政権交代を目指してから、「二大政党」になってからとなると、
圧勝か惨敗しかないんじゃないかな?
よっぽど拮抗していないと、バランスのよい結果にはならんだろうよ。
政党支持率でいうと、比例区の結果の方が民意を反映しているけど。
実際、自民党は比例区では4割も取れていない訳で。
まぁ、どんな選挙制度にしても一長一短なんだろうけどさ。
少なくとも、今の制度は、政権交代が可能な制度であるけれども、
政党としては、圧勝か惨敗かの触れ幅が激しくなり、
大物議員でもあっさり落ちる、ぽっと出の政党は、まず勝てない。
そういう制度だ。
.
さて、今後はどうなっていくのか?
まず、安倍さんが総理になるのは確定として、
衆議院では与党が安定多数を握っている。
でも、参議院では自民・公明では過半数に届かない。
民主党が与党でも「ねじれ国会」だけれども、
自民・公明が与党でも「ねじれ国会」に変わりはない。
次の焦点は、来年の夏の参議院選挙で、
自・公が過半数を取れるかどうか、になってくるだろうな。
これが、結構きわどい勝負になってきそうだ。
参議院選挙は、衆議院と違って大勝するのは難しいからな。
民主党は、次の参議院選挙が非常に大事。
今でも、民主党は参議院第一党だ。
一人区で勝てなくても、二人区以上で確実に取れれば
大負けはしないんだけれど、第3極の動きによっては、
二人区でも勝てなくなってくる可能性がある。
そうなると、民主党という政党が存亡の危機に立つだろう。
.
維新の会はどうするんだろう?
正直、この結果は「勝利」とは言いがたい、敗北に近いと思うが。
この人数で、どうやって国会で存在感を出していくのか。
うーん、ちょっと見えてこないなぁ。
そもそも、国会って何?衆議院って何?参議院って何?
選挙制度はこれでいいわけ??
と、激しく混乱したところで、今日はおしまい。
選挙結果については、後日、もう少し記事を書く予定。
| 固定リンク
« オロナインH軟膏 | トップページ | みずぼうそう »
「ニュース」カテゴリの記事
- 安倍元総理死去(2022.07.08)
- コロナとウクライナと(2022.04.26)
- ウクライナ開戦後一ヶ月(2022.03.24)
- ロシアがウクライナに侵攻(2022.02.27)
- 第100代内閣総理大臣、岸田文雄(2021.10.09)
コメント
はじめまして!たまに覗かせてもらっています。
> この結果を見る限り・・・
>「国民は、原発ゼロを拒否している」と言われそうだ。w
私もそう思いました・・・特に福島県の結果は驚愕でした。
おそらく、個人では原発反対といって選挙活動したと思われますが、安倍さんより力ないでしょう、その人たち・・・
私自身は別に未来や共産・社民などを特に応援しているわけではないのですが、この選挙で示さないで、県民の意思をどこで見せるつもりなんだろう・・・と思いました。
福島県の人にしたら、原発問題が何より一番の問題だと思っていたのですが、この選挙結果を普通に考えると、「自民支持=意外と脱原発の人は少ない」と思われても仕方がないというか。
(いくらなんでも、福島県の人だって安倍さんが何を言っているかは知っているはずですし。)
正直、原発支持にしか見えないよなぁと思いました。
(同じようなことを考えている人がいてびっくりしたので、思わずコメントしてしまいました。)
投稿: のん | 2012-12-24 02:03
>のんさん
コメントありがとうございます。
結局のところ、原発はそれほど大きな争点にはならなかった、
ってことなんでしょう。
結果として再稼動は容認の方向で、
原発も将来的にゼロになるかどうかも分かりません。
いや、個人的にはそれでもいいんですけど、
果たしてそれが国民の多数派意見か、と言われると、
世論調査を見る限りではとてもそうは思えないです。
(比較的)推進派の私でも、「原発ゼロやむなし」と
考えていたのに、選挙の結果がこれではねぇ・・・。
選挙制度の問題もあって、あまり民意が反映されていない、
ってのもあるかも知れませんね。
投稿: kitten | 2012-12-24 23:30
国防軍 公明党 で プログ検索中です
自民党に 賛同した公明党。 自公連立。
自民党の後援会は 企業 店 など 経営者が 多いのかなぁ。国防軍 どうなるかなぁ
政治研究会(名前検討中
投稿: 村石太ダー&コピーマン | 2012-12-28 11:41