予定利率
現在絶好調な、確定拠出年金(401k)の話。
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従来の退職金制度から、確定拠出年金に移行した会社の場合、
確定拠出年金の「予定利率」というものがある。
従業員が、「これくらいの利率で運用できれば」従来と同等の退職金になる、
という目安となる利率だ。
もっとも、実際はほとんどの人が、予定利率以下で運用している。
(元本確保タイプでしか運用しない人がほとんどなんだもん。)
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私の会社では、予定利率は「2%」だ。
でも、これじゃ少なすぎるので、個人的な目標利率は「4%」にしていた。
では、現在の運用利回りは、と言うと・・・10%を超えている。
(これは、運用開始から今までの運用利率だ)
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まぁ、そんな時もあるさ。不調の時もあれば好調の時もある。
最終的に60歳の時にどうなっているか、が重要なので、
今の結果に一喜一憂するのはあまり意味がない。
当初の予定では、好調時には利回りを下げるようにスイッチする。
実際、10%を超えることもあれば、逆に-10%までいくこともありえるってこと。
現在のポートフォリオは、ややリスクをとりすぎているので、
調子のよい時はリスク資産を減らして、バランスをとる。
まだまだ先は長いから、また円高が進んだり、株価が安くなってくれば、
また、リスク資産に資金を移すけど。
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30代だから、これくらい攻めていけるけど、
例えば、50代になったら、あまりリスクを取れなくなってくる。
さすがに、元本保証型の資産も増やしていかないといけないだろう。
定年直前に大暴落とか食らったら目もあてられないからな。
つまり、年代に応じて、(残り運用期間に応じて)、
ポートフォリオを変更していくってことだ。
さて、そうすると「目標利率4%」ってのは、一体いつの「利率」なんだろう。
当然、計算上は「運用開始から60歳まで」で「4%」の利率が目標。
でも、例えば、55歳の時点で「4%」を目指すような運用は危険が大きい。
リスクを考えると、最終的には元本保証を増やして、
せいぜい年2%程度の利率で運用すべきだ、と思う。
(まぁ、60歳を過ぎても一括で受け取らなけりゃ運用指図はできるけどね)
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トータルの目標利率は4%。
でも、終盤の5年くらいは、せいぜい2%程度しか運用できない。
となると、逆に考えると若いうちは、もっともっとリスクをとらなくちゃいけない、
ってことじゃないのかな??
つまり、生涯の目標利率が4%なら、若いうちは、5%とか6%で運用しないと、
終盤でリスクを下げることを考えると、4%に到達しないってことだ。
自分の年齢に応じてリスクをコントロールするのは、
確定拠出年金で運用を考える上では、基本中の基本だろう。
25歳でも55歳でも同じような運用をするなんて、ありえない。
まぁ、私のように毎月ちょこまかといじるのは、いじりすぎだけど、
最初に決めたまま30年放置とかやっちゃまずいだろう。
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「徐々にリスクを下げていく」ことを前提とした運用利回りの計算法って、ないかな?
少なくとも、私の加入している確定拠出年金のサイトには、そんなツールはない。
例えば、30代では5%、40代では4%、50代では3%で運用したら、
トータルでの利回りはどれくらいになるのか?
ぱっと思い浮かばないなぁ。
序盤で稼いでると大きい気もするけど、運用資産が大きくなっている終盤で、
さほどリスクをとらないと、どういう影響が出てくるのか・・・?
自分でエクセルで計算しろってか?
どっかに、そんなツール落ちてないかなぁ??
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まとめ。
「予定利率」を考える時は、当然「運用開始から受け取りまで」で考えるけど、
実際の運用では、年齢によってとれるリスクが異なる=利率が変わることを、
計算に入れておかなくてはならない、ってこと。
ぶっちゃけ、予定利率2%でも、終盤で利益確定(=利率を下げる)つもりなら、
それ以前の利回りは2%では足りない。
もっと上の利回りを目指して、リスクをとる必要があるよ、ってことだ。
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