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四大陸選手権

 スポーツより。

 フィギュアスケートの四大陸選手権が大阪で開かれていた。
四大陸・・・アジア、アメリカ、アフリカ、オーストラリアになるのかな?
フィギュアスケートでは、「ヨーロッパ選手権」が、世界選手権に次ぐ格式の大会。
 ところが、アメリカやアジアの選手は、当然参加できない。

 そこで、ヨーロッパ以外の選手に、ヨーロッパ選手権並みの格式の大会を、
ということで始められたらしい。
ま、実際のところ「アジア選手権」なんてやったところでそれほど格式高くならんし。w

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 さて、男子では高橋が7位、羽生がまさかの2位。
てっきり羽生が優勝すると思っていたけど、ショートでもフリーでもミスが目立ったな。
高橋は、特にフリーがひどくて「最悪のでき」だった。

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 男子は、群雄割拠の状況が続いている。
優勝したのはケビン・レイノルズ。カナダの選手。

 カナダってことは、昨年の世界王者、パトリックチャンの国だ。
チャンは、四大陸選手権は回避した。世界選手権に照準を合わせてるんだろう。

 テレビで見てたけど、レイノルズのフリーはすさまじかった。
4回転を2種類、計3回をきれいに決めてしまって、とんでもない点数が出た。
ショート6位からの逆転優勝になった。

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 ヨーロッパ選手権でも、スペインのフェルナンデスが4回転を3回決めて優勝。
この選手も、とんでもない高い難易度のプログラムを組んでいる。
当然、ミスも多いけど、ミスが出なければ誰も追いつけない点数が出る。

 今シーズン、男子のグランプリシリーズは6大会全て優勝者が違う。
日本男子の層は非常に厚いんだけれども、世界の層も厚くなっている。
「運よく」ノーミスでまとめられると、あっさり優勝をさらえる、という。(汗)

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 羽生に関して言うと、4回転サルコウが失敗したのもさることながら、
後半のトリプルアクセルが、いまいち決まらなかった。
前にも書いたけど、羽生は冒頭の4回転2回よりも、
後半のトリプルアクセル2回の方が安定して得点を稼げる、「得点源」になってる。
ここさえしっかりしておけば、4回転サルコウは少々失敗しても大丈夫なんだけど。

 後半はスタミナ不足がどうこう、とか言われていたけど。
これは、他の選手に比べて羽生のスタミナが少ない訳ではなくて、
他の選手よりもはるかに難しい構成にしているから、スタミナが足りなくなるだけだ。

 なんだろう、2,3回すべっての平均点勝負、なら、
今回の面子なら、羽生が絶対勝ったと思うが、
一発勝負なので、ミスが多いと、もう勝てなくなってしまう。

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 高橋は、おいおいおい、という感じ。
今回は調子が悪かっただけなのかなぁ??
4回転2回を跳ぶプログラムなんだけど、
これ、4回転が全然決まらないと厳しい。

 ここまで崩れるか、というくらいにぼろぼろだったな。

 もちろん、表現力では他を圧倒できるんだけど・・・。
4回転跳ばないスケーターは全く勝てない状態を考えると、
以前よりも、芸術面よりも技術面を評価される制度になっているんだと思う。
まぁ、スポーツとしては正しいあり方だと思うけど。
 バンクーバー金メダルのライサチェクとか、こんな中で戦えるのかな?
4回転を全く跳ばずに、表現力で勝負するタイプは絶滅危惧種になりつつある。w

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 さて、女子。
日本人が1,2,3の表彰台独占となった。
ショート、フリーとも上位3人の順位は変わらず。

 浅田真央がトリプルアクセルを解禁して、圧勝した。
フリーでは回転不足だったらしいけど(見てない)ショートでは完璧。
今、浅田以外には誰も跳ばないから、一人勝ち状態だ。

 実は、バンクーバー五輪の時よりも、トリプルアクセルは優遇されている。
女子のショートプログラムでは、ジャンプは3回と決まっていて、以前は、
「ステップからのジャンプ」、「コンビネーションジャンプ」、「ダブルアクセル」
と決まっていた。

 このショートにむりやりトリプルアクセルをねじ込むため、
浅田は「トリプルアクセルからのコンビネーション」を行う必要があった。
(もしくは、ステップからのトリプルアクセル、とか。)
「ダブルアクセル」のところを「トリプルアクセル」で跳ぶことが認められていなかったから。

 バンクーバー直後のルール改定でここが見直されて、
ダブルアクセルの替わりにトリプルアクセルでもよくなった。
ショートにトリプルアクセルを組み込むのに、ハードルが低くなった。

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 フリーでもトリプルアクセルを解禁。
ダブルアクセルで戦っていても、浅田の表現力は十分に認められているので、
グランプリシリーズでも、グランプリファイナルでも優勝できた。

 そこを、トリプルアクセルまで解禁すると、ちょっと手がつけられないな。

 連続3回転にも久しぶりに挑戦。もちろん回転不足になってけど。(苦笑)
ただ、回転不足でも以前(バンクーバーの頃)ほどの減点にはならない。
なので、少しくらい失敗して回転不足になっても構わない、とも言える。

 セカンドジャンプにトウループよりも基礎点の高いループをつけられるのも、
浅田の強さの素、だなぁ・・・。
もしも綺麗にきまるようになってくると、本当に誰にも負けなくなるだろう。

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 次は世界選手権。キムヨナが出て来るんだろうけど・・・
いくら前五輪王者とはいえ、休養明けの選手に負けることは・・・
ないんじゃないかと思うんだけどなぁ。

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