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薬剤師国家試験

 昨日・・・に関連した話。

 第98回の薬剤師国家試験の合格発表が行われた。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002yic4.html

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 合格率は、昨年(88.31%)から大きく下がり、79.10%だった。
新卒か、そうでないかのデータは、今のところ公表されていないから分からない。

 受験者数は11288名(前回は9785名)、合格者数は8929名(前回8641名)。
うーん、まだ9000人に届いていないのか・・・。この人数、過去10回の平均くらいかな。
薬学6年制になって、薬科大学や薬学部が新設されたけれども、
まだまだ、薬剤師が増えている、という実感はないな。

 合格率は、昨年よりは低かったけれども、
過去のデータと見比べてみるとそれほど極端に低い訳ではない。
むしろ、昨年が高かった、というべき。

 6年制卒の受験者数が2000名以上も増えている。
昨年の受験者は、6年制の1期生、かつ、ストレートで卒業できた人たち。
昨年落ちた人はざっと1000人程度だから、その辺が全部受験したとしても、
さらに1000名も増えている。

 これは、「去年卒業できなかった1期生」なんだろうな。(苦笑)
でも、「今年卒業できなかった2期生」もいるはずなんだけど・・・。
(さらに言うなら、今年も卒業できなかった1期生、なんてのもいるだろう。)

 6年制受験者数=ストレート卒業生+前期留年者-今期留年者

 と大雑把に考える。留年率が大差ないと考えると、
昨年はいなかった「前期留年者」が増えた分、受験者数が増えているんだろう。
つまり、1000人くらいが1年留年したことになるのかな。
もっとも、学校によって比率はまちまちだろうが。

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 また、あくまで仮説ではあるが、昨年よりも合格率が下がったことを考えると、
この昨年より増えた受験者層は、ストレート卒業生よりも合格率が低いんだろうな。
まぁ、問題のレベルが昨年と変わっていない、という前提条件があるけれども。

 ちなみに、昨日の記事で取り上げた横浜薬科大学は、230人受験の149人合格で、64.8%。
同大の、昨年のデータが、95人受験の79人合格で、83.2%。
受験者数の増え方が・・・。さすがストレート卒業率3割の大学なだけあるわ。w

 全体の最下位は第一薬科大学。404人受験の159人合格。
ただ、ここは「6年制」に限れば110人受験の79人合格で71.8%だ。
恐ろしいことに、未だに「4年制卒」の受験者が225人もいる。
そして、その中で合格したのはたったの19人で、合格率8.4%・・・。
 国家試験に何回も落ち続けたのか、そもそも卒業できなかったのか。

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 さて、低学力校について。
大雑把ではあるが、(大学の)受験偏差値で考えてみる。

たとえば、偏差値40でも薬科大学に入ろうと思えば入れる。
ただし、この「薬剤師国家試験」は、偏差値55くらいないと合格しない。
そういうイメージでとらえると、わかりやすいんじゃないかな?

 偏差値40で薬科大学に入った学生は、
6年間の間に偏差値を15上げるだけの勉強をしなければならない。

 これ、何かブレイクスルーが必要なのは明らかだろう。
本人が変わる、あるいは勉強法が変わる・・・。
ブレイクスルーがないと、国家試験、あるいはその前の壁に跳ね返されることになる。

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