双子の処方箋
仕事の話。
薬局にはいろんな人が処方箋を持ってくるが、
もちろん、双子の子供たちとかも処方箋をもってくることがある。
今回は、そういう「双子あるある」のネタ。
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基本的には、同じ病気に同時にかかることが多い。
時間差があることもあるけれども、まぁ、たいがいの場合、両方かかるな。
(むしろ、一人しかかからない方が珍しく感じる。)
というわけで、処方内容もほとんど同じことが多い。
普通の兄弟だった場合、粉薬の量とかが異なるので、
印字したり、とか、マーカーで色をつけて区別したり、とかすることもあるけど、
双子の場合は、(面倒くさいので)何も区別しないことが多い。どっちの薬のんでも一緒だ。
それどころか、まとめて作ってしまうことさえある。w
(5日分を2人分、とかなら、まとめて10日分で作ってしまう。)
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ところが、なぜか処方内容が微妙に違う例があったりする。
先生はちゃんと見比べているのかなぁ?と。
なぜか、用量が違うこともあり。
・・・単に、前回Doで引っ張ったときの体重が違うだけだった、なんてこともあったが。
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軟膏の混合処方なんかを、双子で持ってこられると・・・結構きつい。w
これも、普通の兄弟ならラベルはったりとか、区別つくように工夫することも多いけど、
双子なら必要ないかな??
症状について、お母さんに聞いてみる。
「えっと、お兄ちゃんは割りと背中がひどいんですけど・・・」
どっちがお兄ちゃんか分かりません。(汗)
薬局では生年月日が分かるだけだ(処方箋に書いてある)
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さて、最後は双子だから助かった例。
土曜日の午後にもちこまれた処方箋で、処方元と連絡が取れない状況だった。
処方
ビオフェルミン 1g
タンナルビン 10g
分3毎食後 3日分
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これはきついわ・・・。(苦笑)
タンナルビンの量が、明らかに多すぎる。大人量よりも多いんだもん。
当然、疑義照会しないと出せないけど、疑義照会するまでまってもらうのも厳しい。
普通に考えて、月曜日の朝まで先生に連絡つかないし。
ビオフェルミンとタンナルビンは等量混合することが多いから、多分1gの間違いなんだろうけど。
でも、確証はない訳で。症状(おそらく、下痢)から考えると、月曜日まで待ってもらうのはしんどい。
幸い、この子は双子だった。もう1枚弟(?)の処方箋があり、
ビオフェルミン 1g
タンナルビン 1g
分3毎食後 3日分
と書かれてあった。
うん、これはもう二人とも同じ処方と判断していいでしょう。やっぱり、単純に1gの書き間違えだろう。
参考にすべきお手本(?)があったから、助かった。w
まぁ、なくてもタンナルビン1gで見切り調剤した可能性は高いと思うが。(苦笑)

by 薬剤師ブログタイムズ
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コメント
確かに双子のお子さま達の場合、同じ内容のことのほうが圧倒的に多いですね(^_^;) kittenさんのおっしゃる通り、少しだけ量が違ったりすると 何故?かと思いますが(-_-;)
逆に双子ではない兄弟姉妹で、年齢が違うのに、散剤の量が全く同じ場合もあるんですよ!まあ,体重聞くと納得したりして(^_^) 子供の薬の量には気をつかいますよね
投稿: すみぱん | 2013-03-23 03:28
私の子は双子(現在5歳、2卵生男女)ですが、
1卵生・2卵生、性別、1絨毛膜・2絨毛膜等の違いで、結構体重が違ってきます。
私の子の場合、誕生時で体重が500gの差、
最大で2kgの差がありました。
微妙な量の違いは、その辺から来るのかと。
症状の出方も結構違ったりしますね~。
この間は1人は嘔吐下痢が激しくても、もう1人はけろっとしてたり。
双子の場合、兄弟の上下を意識する事があまりないので、
お兄ちゃんというのが珍しいなと思ったり
投稿: マサ | 2013-03-24 11:56
>すみぱんさん
年齢違うのに薬の量が同じって、ありますよね、たまに。
先生、面倒くさいから手を抜いたんじゃないか?と思います。w
>マサさん
診てる先生は、ちゃんと診てますよね。
体重・・・はともかく、症状によって双子でも
薬を変える先生もちゃんといます。
先生、混乱しないのかなぁ?と心配になりますが。
投稿: kitten | 2013-03-25 00:19