前期高齢者の負担割合(平成25年度)
毎年恒例・・・となりつつある記事。
前期高齢者(70歳~75歳)の方で、現役並み所得者ではない一般の方の負担割合は、
今年度も1割負担になっているようだ。
.
法律上は、明確に「2割負担」となっているのにね。
特例として1割、という措置が続いている。
これって、後期高齢者制度が出来た頃の話のはず。
ってことは・・・安倍さんが前回に総理辞めた頃の話だな。(苦笑)
.
私の過去の記事を、とりあえず読み直してみた。
「前期高齢者の負担割合」(2009.1.23)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-8c9c.html
「やっぱり延長」(2009.3.6)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-f7cc.html
「平成22年度の前期高齢者(70歳~74歳)の負担割合」(2010.3.12)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/227074-18a4.html
「前期高齢者の負担割合(平成23年以降)」(2011.3.3)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-e1b7.html
「前期高齢者の負担割合(平成24年度)の方針」(2011.12.16)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/24-0809.html
.
まとめると、もともと2008年4月から70歳~74歳の前期高齢者の負担割合は、
2割になる予定だった。これが決まったのはさらにその前年の話だと思う。
ところが、前年夏の参議院選挙の敗北(これがきっかけで安倍さんは退陣する)により、
わかりやすい負担増を避けたかった(当時)与党の自民党により、
この1割→2割の負担増は「特例措置」として凍結された。
その後、総選挙により民主党が政権を獲得。
民主党は、「後期高齢者医療制度」そのものを批判していたこともあり、
前期高齢者の負担割合に関しても、当然、2割にすることはしなかった。
ただ、毎年この「特例」を解除してはどうか、という話題があった。
2年前の話では、「平成25年度から、2割にしてはどうか?」という話だったと思う。
昨年の段階では、この辺は「社会保障と税の一体改革」で議論する話になったので、
とりあえず現状(特例で1割状態)を維持する話だった。
大臣が変わるたびに、この「2割になったことのない特例1割」を2割に戻す、
みたいな話がでていたと思うが、毎回うやむやになっている。
.
で、再び政権交代があった。
これで、民主党政権時代の話は、とりあえず全部白紙になったんだろう。(苦笑)
今の政権与党としては、参議院選挙を控えているこの時期に
明確に負担が増える政策はとりにくい訳で・・・。
.
前期高齢者(70歳~74歳)の負担割合は、
平成25年度も、<特例>1割のままである。
(もちろん、現役並み所得者は3割)
.
もう、いい加減にしてくれ・・・。
本来、2割払うはずの制度設計なのに特例で1割にしているんだから、
当然、その分の穴埋めを誰かがやっている訳で。
それは、当然のように「現役世代」が担っているんだろう。
私ら、若いもんが70歳になった頃には、そもそも国民皆保険が生き残っているかどうか、
はなはだ怪しいといわざるを得ないだろう。
残っていたとしても、1割負担は絶対にありえない。
よくて2割、多分3割、下手すれば4割じゃないか?
.
来年に期待したいところなんだけど、
来年は来年で消費税増税が控えている訳で。
いつまでも高齢者の顔色ばっかり伺っているんじゃないよ。
どんだけ、若いもんにツケを回せば気が済むんだか。
.
by 薬剤師ブログタイムズ
| 固定リンク
« 確定拠出年金記録 | トップページ | 入学式 »
「('10~13)仕事(薬局)」カテゴリの記事
- 2013年の記録&カテゴリ変更(2013.12.31)
- うがい薬「のみ」の処方が保険適応外?(2013.12.26)
- ジスロマック細粒の後発品(2013.12.17)
- 新しい吸入薬(2013.12.14)
- 薬が減ったのに薬代が上がる?(その2)(2013.12.03)
コメント