安倍総理は何がしたいの?
ゴールデンウィーク中の安倍総理について。
ちょっと怖い話題ではあるんだけれども、
あの「主権回復の日記念式典」について、考えてみたい。つーか、わからん。(苦笑)
.
「主権回復の日」で、wikiに記載があるので、リンク張っておく。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%BB%E6%A8%A9%E5%9B%9E%E5%BE%A9%E3%81%AE%E6%97%A5
こういうのは、ちゃんとしたソースに当たっておく方がいいだろう。
内閣官房長官の記者会見(主権回復式典について)のページにもリンクしておく。http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201303/12_a.html
.
主権回復の日、自体は、単に「4月28日」でよいらしい。
サンフランシスコ講和条約が発効した日。
連合国軍による占領が終わった日、と解釈してもいいのかな?
今年、4月28日に安倍総理が行った式典は、
「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」というのが正式名称。
もともとの官房長官の話では、「60年の節目」なんて言葉が出てくるけれども、
残念ながら、今年は「61年目」であって、それほどキリのよい数字ではない。(苦笑)
いったい、なんでいきなりこんな行事をやろうと思ったんだか・・・。わからん。
.
いや、安倍総理が個人的にやる分には全然構わない。
国をあげて、ってのも、問題にする人があるかも知れないけれども、それもまぁいいだろ。
なんで、天皇皇后両陛下を招いて、そんな式典をする必要があったのか、が分からない。
しかも、(予定してなかったとはいえ)、式典では「天皇陛下万歳」という唱和まであったとか。
私には、全く理解することができない。。。
.
この際、中・韓の批判はさくっと無視する。
基本的には国内の問題(かどうかすらわからんが)であり、
外国から文句言われる筋合いはない、と思うので。
沖縄や奄美からは、「屈辱の日」だとの批判があり、これは当然。
でも、これにしても国内の問題だろう。
.
私が全く理解できないのが、天皇、皇后両陛下を招く必要があったのかどうか、だ。
んー、政府だけでやってもいいんじゃないの?
両陛下は、主権回復に関係ないだろう。
いや、昭和天皇すら直接関与していないんじゃないのか??
大日本帝国憲法では、「天皇主権」とされていて、主権は天皇にあった。
でも、日本国憲法では、「国民主権」だ。
私のイメージでは、日本国の「主権」は、明治から第二次大戦が終わるまでは「天皇」にあり、
その後、連合国軍の占領があり、日本国憲法下で、「国民」に戻った、というもの。
天皇が失った日本の「主権」は、天皇には返っていない・・・。
もちろん、先代の昭和天皇が、「主権回復」を喜んでいないはずはない、と思うが、
それを今の天皇陛下に「万歳」といったところでなぁ・・・。意味が通じない。
きつく言うと、その価値観こそが、連合国軍に占領される遠因になっちゃいないか??
.
日本が国際社会に復帰した、「主権を回復した」日を記念したい、という意図は理解できる。
ただ、私の中では、その記念式典と天皇陛下があまり結びつかないし、
ましてや「天皇陛下万歳」という言葉につながるのが、全く理解できない。
(納得するかどうかの問題ではなく、理解すらできていない)
・・・誰か、丁寧に教えてくれる人いないかな?
.
まぁ、荒れる可能性が高い話題なので怖いんだけどね。(汗)
| 固定リンク
« GW後半戦 | トップページ | 1ドル100円突破 »
「('10~)コラム」カテゴリの記事
- 不幸な事件(2022.07.17)
- 震災から10年(2021.03.11)
- 東日本大震災と新型コロナ(2020.03.11)
- 公明党の凋落(2019.07.23)
- 選挙で気になったこと(2017.10.26)
コメント
ふむ。
その、なんですかな、私の勤めております会社は
いわゆる大企業になりますので、例えば社長・部長
なんかは雲の上の人みたいな感じなんですね。
そりゃあ、もう、末端ではいろいろ言いますとも。
やれ、2代目のボンボンだとか、時代の流れが読めない
バカ社長だとか、あの部長は使い物にならんとか(笑)
しかし、社長が自薬局に来られます、ともなれば全員
直立不動で迎えます(笑)
なんというか、やっぱりオーラがあるんですよね。
その社長が飲み会に飛び入り参加された時があって
おひらきのときに誰かが○○会社万歳、××社長万歳と
万歳をしたら(笑)、やはりその場全員万歳してました。
そういうものじゃないかと。
私も目の前に陛下がいらっしゃる状況で誰かが万歳をしたら
つられて万歳する自信が100%ございます(笑)。
投稿: 通りすがり | 2013-05-11 22:37
現在の自称保守や周囲から保守とみなされている人たちの多くについて、「保守のなんたるかがわかってないナンチャッテ保守」だと評価している私から見ると、何となく雰囲気でやっているだけというのが正解なような気がしますが…。
とりあえず主催者・参列者が本当に保守だと仮定して、私なりの推測をしてみたいと思います。
おそらく主催者も参列者も主権回復『記念』などしたくないはずです。
『我が国の完全な主権回復』なんて全くのウソ。現在に至るも名目上はともかく実質的には主権に制限されている部分があるように見えます。後見人のもとでやっと主権を行使できるに過ぎないのに『完全な主権回復』と偽らなければならなくなった日。4月28日もまた『敗戦』の日といえるでしょう。ある意味8月15日以上に。
つまり、主催者・参列者が本当に行いたいのは主権回復『祈念』のはずです。さすがにそんな本音を明示してしまうとアメリカ様を暗に批判していることになって不都合が生じるから『記念』と言っているだけで…。
したがって式典の主旨は、終戦の詔書やいわゆる人間宣言などで先帝陛下が繰り返し強調された「天皇と国民が手を取り合って新しい日本を創っていこう」という呼びかけに向き合い、真の主権回復を目指す決意を新たにすることだと思います。
日本において権力を握るのが貴族であろうが武家であろうが天皇親政であろうが国民であろうが、その権力に正当性を与えてきたのは天皇の権威です。(現在の日本国憲法においても大臣や最高裁長官の任命や国会の招集など、国事行為を通して三権の正当性を担保している)
したがって現在の日本国憲法を正当なものとみなしても「天皇と国民が手を取り合って新しい日本を創っていこう」という呼びかけは現在でも有効に扱うことができ、それゆえに天皇陛下のご臨席を求めるのは自然の流れですし、決意を新たにしたことの表明としての万歳なのでしょう。
以上はあくまでも私見であり、保守の総意ではありません。
投稿: 日野光治 | 2013-05-12 21:16
>通りすがりさん
コメントありがとうございます。
それほど深い意味はなく、大将万歳ってなとこでしょうか。
それはそれで、理解できなくはないです。
>日野光治さん
コメントありがとうございます。
こういうコメントが欲しかったので、
記事書いたかいがありました。
だいぶ、理解できたと思います。
押し付けられた憲法をいやがる「保守」な人たちが、
「主権回復」式典?ってのは、何か違和感があったので、
そこのところを説明してもらえてありがたかったです。
まぁ、「ナンチャッテ保守」なんじゃないか、ってのが、
一番しっくり来ましたが。(苦笑)
とりあえず、私の感覚がずれているところはわかりました。
私は愛国心に乏しく、あまり天皇陛下を気にしていないんですね。
(それがいいか悪いかは別問題にさせてください)
なぜ、自分が理解できなかったのか分かっただけでも、
収穫だったと思います。
投稿: kitten | 2013-05-13 00:04
いつも楽しく、かつ勉強になるなぁと思いつつ拝見してます。
「愛国心が乏しく」が少しさみしいので、コメントさせて頂きます。
まあ私も保守の人間ですが。
今、朝起きてご飯を食べて仕事して家族がいて、お布団で命の心配をせずにゆっくり眠れるのは、
まず日本という国があるからなんですね。
こんな当たり前の事が、日本でなかったら当たり前じゃなくなる。日本って、恵まれてますから。
ここに生まれ育ったことに感謝し、この国を守っていきたいと思える。これが愛国心の第一歩かと。
戦争がどうとかは全部すっ飛ばして、愛国心は日本人の基礎にあってほしい。その上での議論でないと、いつまでたってもかみ合わないから。
投稿: ルルル | 2013-05-24 00:07
>ルルルさん
コメントありがとうございます。
んー、私の性格として、国の枠にとらわれたくないんですよね。
愛国心って、「自国さえよければよい」という方向に向かいがちです。
そういう「自分が、自分が」っていう感覚は、好きじゃないんです。
理解できない訳ではないんですけど、こうはもう好き嫌いとか、理屈ではない性格の問題かなぁ、と思います。
投稿: kitten | 2013-05-24 10:03