得票数で比べてみた
選挙の話、続き。
投票率が低かったけれども、実際の趨勢はどうよ?
と思ったので、比例代表の得票数を比べてみることにした。
いや、自民党や共産党が議席を伸ばしたのは、投票率が低かったからじゃね?
という疑問があったから。
結論から言うと、投票率が低いことはもちろん有意に働いているが、
自民党も共産党も、投票率が低くなっても得票数は伸びていた。
すなわち、党の勢力は拡大しているってことだろう。
実際に、表にしてみるとこんな感じ。
衆議院選挙は外して、参議院選挙だけでみてみる。
比例代表の得票数の推移(参議院選挙)
2013年 2010年 2007年
自民党 1846万(18) 1407万(12) 1654万(14)
民主党 713万(7) 1845万(16) 2326万(20)
公明党 756万(7) 764万(6) 777万(7)
共産党 515万(5) 356万(3) 441万(3)
社民党 125万(1) 224万(2) 263万(2)
みんな 476万(4) 794万(7) -
維新 636万(6) - -
()内は比例当選議員数
.
2007年は安倍さんが負けて、ねじれ国会の原因を作った参議院選挙。
2010年は、民主党政権下での参議院選挙で、自民党が勝利している。
いや、比例区の議席数は民主党の方が多いんだけど、選挙区で効率よく議席を取った
自民党が、改選第一党になっている。
で、2013年が今回。
.
民主党が恐ろしい勢いで得票数を減らしているのがよく分かるな。w
自民党の復調ぶりも。でも、よくみると2010年の自民党が「勝った」時よりも、
2007年の、自民党が「負けた」時の方が得票数は多いんだ・・・。投票率の問題?
公明党が、怖いくらいに安定している。常に700万台後半って。w
共産党は、確かに勢いを盛り返している。結局、民主党や第3極でもダメっぽいから、
それくらいなら共産党、ってことかな。
でも、共産党は他党と連立組めそうにないので、政権取るには単独過半数が必要なんだが。w
社民党は、本当にヤバイな。もう「諸派」扱いされてしまうかも知れない。
主張的には、何で分かれているのかわかんないくらい共産党とかぶってるからなぁ。
民主党政権に力を貸した社民党の方が、野党を貫き通している共産党よりも
イメージが悪いせいかも知れない。
しかし、得票数125万はまさしくがけっぷちだ。
これ、投票率が高くなると1議席も取れない可能性があったと思う。
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みんなの党って、前回は比例で7議席も取っていたんだ。今回は4議席ってことは、
もう賞味期限切れなのか、この党は?(汗)
一時乱立した政党のなかでは、頑張っている方だと思うんだけどな。
これも、政策的には維新とかぶるところがある。
維新の方がインパクトのある政治家が多いので、
そういうのが好きな人は維新に流れる、ってことかな。
結局、維新と提携、というか合流する方がいいんじゃないのかな?
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さて、おまけ。特別にこの政党は、衆議院のデータも調べてみた。
2009(衆院) 2010年(参院) 2012年(衆院) 2013年(参院)
幸福実現党 46万 23万 22万 19万
結党以来、得票数を減らし続けているんだが。(苦笑)
母体となっていると思われる「幸福の科学」の信者数ってどんだけ?
wikiで調べた感じでは、公称で1100万人らしいんだが。
参議院比例区でいうなら、100万票あれば1議席取れてもおかしくない。
はっきり言えるのは、幸福実現党の支持者は、幸福の科学の信者数よりも
はるかに少ないってことだろう。
同じように宗教団体が母体となっている公明党との差は・・・
公明党は、創価学会員以外にもある程度(まぁつきあいもあるだろうけど)
支持者がいる。それは、公約が現実的なものだから、だろうな。
公明党の政策に、創価学会を連想させるものって、見当たらないし。
幸福の科学の教えも、幸福実現等の政策もよく知らないけど、
以前に調べた感じでは、ちょっと引くくらい非現実的だったと思う。
ま、無理だよね。そろそろ、潮時じゃないのかな?
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