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今度こそ2割!

 ニュースより。

 政府は、21日の閣議で社会保障制度改革の手順を定めるプログラム法案の
骨子を決定した。秋の臨時国会での成立を目指している。

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 この、社会保障制度改革のなかに、現在「1割負担」で凍結されている
70~74歳(前期高齢者)の負担割合を、段階的に2割に引き上げる、という
改革案が示されているらしい。

 もっとも、この件に関して言えば法律なんていらんのだけれども。
そもそも、「法律」では2008年4月から2割のはずなんで。
それを「特例」で1割に据え置いているだけだ。

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 さすがに、今度こそ「2割負担」になるだろう。
このタイミングで2割にならなかったら、もうどうしようもないだろう。

 参議院選挙が終わった直後で、衆議院の任期も十分に残っている。
内閣支持率も十分に高い。痛みを強いる改革をやるにはここしかない。

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 本来70歳以上の2割負担の人を、特例で1割に据え置いている。
その差額は、間接的にかも知れないが現役世代が負担しているはずだ。
将来にツケを回す、という意味でも、間接的に今の現役世代が負担する。

「痛みを伴う改革」と言われているが、この問題に関してのみ言えば、
「現役世代に押し付けている痛みを、ちゃんと高齢者に負担させる」
というべきもの。今度こそ2割負担が実現する・・・と思うとホッとする。

 もっとも、「段階的に」引き上げるという話。
おそらくは、「今」1割負担の前期高齢者は、そのまま1割で逃げ切れるだろう。
2割に引き上げられる(というか、1割の特例が外れる)のは、
来年4月以降に70歳になった人、だろうな。

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 思えば、そもそも2割負担が凍結されるハメになったのは、
6年前の参議院選挙での自民党の敗北が原因になっている。
6年前、つまり、安倍さんが前に首相やってた時の話だ。

 選挙に惨敗した自民党は、露骨に負担増となる政策をとりにくくなる。
そこで、すでに決まっていたはずの「2割負担」を、無理やり1割にした。
そして、その差額を現役世代に負担させた。

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 その後、この「特例」は民主党が政権を取ってからも続けられた。
いや、毎年のように「見直し」とか言われていたけれども、
結局のところ国民に、というか「投票率の高い」高齢者に負担を強いる
政策よりは、「投票率の低い」若者にツケを回す政策が選ばれ続けた。

 消費税増税もそうだけれども、痛みを伴う改革を行うには、
まずは内閣支持率が必要だ。小泉さんが(結果はともかく)郵政改革に
踏み切れたのは、高い内閣支持率が背景にある。

 また、「選挙が遠い」ってのも重要な要素。
この国は、直近の内容で投票行動を判断する傾向が強い。
よーするに、選挙の2年前や3年前にやった増税とか、負担増の政策は、
選挙の頃には忘れて(もしくは、慣れちゃってあきらめて)くれるので、
そういう政策は選挙がしばらくないときにやるに限る。

 実際、参議院選挙はあと3年はないし、
衆議院も任期は十分あって、解散しそうにないから。

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 この機会を逃しては、またずるずると「特例」を続けるハメになる。
ここでバシッと負担増に切り込むべきだろう。
元々は、安倍さんが6年前に負けたのが特例のきっかけな訳で、
安倍さんに6年前の宿題を片付けてもらおう。

 個人的に安倍さんは大嫌いだが、仕事を評価しない訳ではない。
消費税増税も、この勢いでちゃんとやってもらいたいなぁ。

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