「風立ちぬ」
少し前の話。
子ども達が、二人まとめて幼稚園主催のサマーキャンプに行っていた。
上の娘は去年も行ったけど、小学生でも参加できるので。
下の息子は、もちろん今年が初めて。
本当は、年少さんで親元を離れて宿泊するって難しいんだけど、
お姉ちゃんが一緒なら、なんとかなるかな?無理かな?
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もっとも、せっかくだから二人まとめて行って欲しい、というのがあり・・・。
二人まとめてサマーキャンプに行っている間に、嫁と二人でお出かけ、と。
8月22日の結婚(式)記念日は、二人ともどうやっても仕事だし忙しい。
少しずれているけど、子ども達がいない・・・。
結婚記念日の替わり?じゃないけれど、二人で過ごそうよ、と。
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とりあえず映画でも、ということで、「風立ちぬ」をみた。
時間が合うかどうか微妙だったけど、ギリギリ間に合ったので。
(間に合わなければ、「謎解きはディナーの後で」になる予定だった。)
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ジブリのアニメは・・・最後に映画館でみたのは、ハウルの動く城、かな。
結構見ているような、見ていないような・・・。
今回、「風立ちぬ」は色々な方面で話題になっていたので、見てみたかった。
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以下、ネタばれ入ります。
念のため改行します。
見たくない人は、以下を見ないでください。
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もっとも、、
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もう、
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公開から
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かなり
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時間が
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経っているから
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見たい人は、
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もう
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見てるよね・・・。
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まだ見てないけど
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見る予定があって
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ネタバレいや
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って人は、
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そうそう
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いないんじゃないかと
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思うけれども。
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こんなもんでいいかな?
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ネタバレ改行終わり。w
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一言で感想を言うならば、
「面白かった」
ってことで。
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最後に見たのが「ハウル」だから、ハウルと比較すると、
話は格段に分かりやすい。(比較対象がまずいのかも知れないが)
でも、ジブリのアニメって、話がわかりにくいのも多いような。
その中では、わかりやすいほうじゃないかと思った。
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テーマは、というと、
「男のロマン」
じゃないかなぁ?
夢を追いかける男は、かっこいい。
男はいつまでたっても子どもだよねぇ。
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この映画で一番印象に残ったのは、ラスト、主題歌だ。
極端な話、この曲につなげるためだけに、長編アニメが存在しているんじゃないか、
そう思うくらい、はまり過ぎている。
これ、アニメに合わせて曲作った訳じゃないよねぇ・・・。新井由実だし。
曲に合わせてアニメ作ったように感じたな。
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一番、「どうにかしろよ」と思ったのは、やっぱり声優。主役。あの人。w
映画の中で明らかに浮いている。一人だけ素人なのが丸分かり。(汗)
なんで、主役の声をあの人にしたのかなぁ・・・?
あえて、作品のクオリティを落としたかったのか、としか思えない。
それくらい、違和感ありまくりだった。
まぁ、監督の中では、あの人の声が「必要」だったんだろう。
素人には分からんが。これも、監督なりの「ロマン」なのかな?w
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さて、この映画に関しては、日本禁煙学会からクレームがついたり、
それに対して猛反発がおこったり、と色々ニュースになった。
とりあえず、日本禁煙学会の主張をリンクしておく。
http://www.nosmoke55.jp/action/1308kazetatinu_opinion.pdf
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私は大の嫌煙家であるが、この主張には賛同できない。
ただし、主張すること自体は否定しようとは思わない。
まぁ、そういう意見もあるよね、とは思う。
とりあえず主張を読んでもらった方がいいんだけれども、
まず、一番「違うだろ」というのが・・・(以下引用)
1.「風立ちぬ」のテーマは、戦争はやってはいけない=命がいちばん大事だ、
と言うことだと思います。私たちも心から共感します。
(引用終わり)
・・・。一歩目から間違っていると思うんだけど・・・。
「戦争はやってはいけない」というメッセージは、ない訳ではないけれども、
この映画に関して言えばメインテーマじゃないだろ、それ。
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と、一歩目で終わってしまったんだけど。w
確かに、映画をみるに喫煙シーンは多かった。
でもまぁ、昔の時代の映画なんだから、しょうがないだろ、と思う。
また、「なんでタバコを出す必要がある?」みたいな意見もあったけど、
じゃぁ、タバコ以外でどうやって演出する?というと、非常に難しいんじゃないかな。
肺結核の菜穂子が、あえて枕元で次郎の喫煙を許す・・・
(というか、少しの時間でも離れたくない)
これ、この映画のテーマが「命がいちばん大事だ」ではないことがよくわかる。
命がいちばん大事だというのなら、そもそも菜穂子は山の病院から
出てくるべきではなかっただろうに。
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まぁ、禁煙学会がそういう主張をしたい背景はわかるし、
主張することそのものは認めるけど、主張内容は的外れ、だろう。
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さて、韓国からのクレーム(?)もあったなぁ。
ゼロ戦を、戦争を美化している、とか。
これ言ったやつ、映画見てないだろ。w
映画見ないで的外れなこと言うんじゃないよ。ww
メインテーマではないにせよ、この映画が反戦を意識して作られているのは
映画を見ればちゃんとわかるよ。わからないなら、読解力がなさすぎる。
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史実とフィクションが入り混じっているから、面白いと思う。
飛行機関連の話は、たぶん、全部史実じゃないかなぁ?
同僚の「本庄」(よくタバコをせびってたヤツだw)も、
実在の人物らしい。こっちは三菱で九六式陸上攻撃機や、
一式陸上攻撃機を設計した人物。
(話の中でも、ちらっとそんな話がでてきていた。)
ゼロ戦の設計者として有名な堀越次郎だけど、
作中に設計していた機体は、どうもゼロ戦じゃなさそう。
その一世代前の機体だと思う。(九六式艦上戦闘機かな?形もよく似てるし)
ま、そんなの軍事マニアしかわかんない話だろうし、
全体としては激しくどうでもいいんだけど。w
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さて、サマーキャンプに行っていた子どもたちは、それなりに楽しんでいた様子。
下の息子は、「ちょっとさびしかった」と言っていたが、
夜もぐずることなく、誰よりも早く寝たそうだ。
ま、予想通りだけど。
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ただ、ちょっと気になったのは・・・
ひょっとすると彼は、幼稚園で送り出されるまで「親とはなれる」ことに
気付いていなかった可能性がある。
キャンプとは教えていたけれど、彼がどう理解していたかはわからない。
ひょっとしたら、そもそも「一泊」することすら把握していなかったかも。ww
それでも、泣くことなく楽しんできたんだから、ま、いっか。w
そこはちゃんと切り替えて遊べる子だと思う。ww
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コメント
私も最初「ん?」と思いました。でもあれ、わざとだと思います。主人公にはアスペルガー症候群があるのではないでしょうか。
>一番、「どうにかしろよ」と思ったのは、やっぱり声優。主役。あの人。w
映画の中で明らかに浮いている。一人だけ素人なのが丸分かり。(汗)
アスペルガー症候群では空気読めない、特定のことにこだわり突出した能力を示すなどの特徴があります。空気読めないを印象づけるためにわざわざあのような話し方(極端に言えば棒読み)をする声優を起用したのではないでしょうかと思います。
岡田斗司夫の「「風立ちぬ」を語る」という講演の本を読むといろいろと思い当たります。
投稿: Omagarikun | 2013-08-30 14:51
>Omagarikunさん
コメントありがとうございます。
わざと、なのはわざとなんでしょうねぇ・・・。
監督のこだわりがそこにあるのはわかるんですけど、
一般大衆には理解されないんじゃないかと。(苦笑)
でも、それも含めてこの映画の面白さですね。
周りがどういおうが、やりたいようにやる、と。
自分の信念を貫き通すところは、
堀越次郎も宮崎監督も同じなんだろうな、と思います。
投稿: kitten | 2013-08-31 23:47