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MM9

 絵本の話・・・は、しばらくできないかな。
自分が読んだ本の話。

 これも、図書館で借りたシリーズもの。
MM9は、かなり前から気になっていた。
山本弘(と学会会長)の、怪獣小説だ。

 私はこの話の面白さを半分も理解できないと思う。
だって、怪獣マニアじゃないから。w

 ただ、それを差し引いても十分に面白い、と思った。

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 実際に怪獣災害があるような世界ではどんな日常があるのか?
という話。もちろん、怪獣は必ずといっていいほど倒されるんだけど。
そこにいくまでがまた、一苦労・・・。

 また、架空の物語でありながら、実在している(あるいは実在していた)場所を
舞台にしているので、風景が想像できてしまうのが面白い。

 MM9では、大阪府吹田市(江坂)を舞台にした話があったが、
私にとってはとんでもなく面白く感じた。江坂は過去に住んでいたことのある町だから。
実在の公園、実在のビルを使って描写されると、これは面白いわ。
(実は、作者も紹介のページで「自分の知っている町を壊すのは面白い」と言っていた。w)
 最終話のポートピアもなんとなく分かってしまうところがあったし。

 私にはわからんけど、マニアにはたまらんような小ネタが
随所に散りばめられているんだろう。

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 続編にあたるMM9 invasion

これは、前作から少し時間が経った世界でおこった話。
これは少し、印象が変わった。何だろう、すんげえ趣味に走ってる感じがあった。w
(巨大化できる)怪獣少女が裸エプロンって、どう考えても作者の趣味だろ!

 小説家って、ある意味うらやましいと思った。
自分の趣味ど真ん中な話を自分で書いてしまえるんだから。w

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 こっちでは壊されるのは東京。個人的には地理関係がいまいちわからんから、
面白さは激減、といったところだけど。
でも、前作では東京はあまり舞台になってなかったしな。
これ、やっぱり地元を舞台にされると面白さが格段に上がると思う。
その意味では、「やっぱり壊すなら東京」なのかな?

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 前作よりもはるかに軽い感じで読めた。ヒメのキャラ設定がぶっとびすびてて、
それだけで面白く読まされてしまう話になっていた。
(巨大化できる少女怪獣で、知性体の宇宙人が憑依していて、知識は大正時代。
 そんなのアリか?)

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 3作目は短編集。「トワイライトテールズ」
こっちは、逆に重い話が多かったように思う。
MM9・・・が軽い話だっただけに、その落差にちょっとついていけなかった。
まぁ、これはこれでありなんだろうけど。私の好みではないなぁ。
舞台を世界中に広げてしまったので、逆に親近感はわきにくいし。
 ・・・私が単純なコドモで、ハッピーエンドが好きなだけかもしれないが。

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 4作目、MM9[3] destructionは・・・まだ読んでない。
これは、最近書籍化されたとこ、だったかな。
チャンスがあれば読んでみたいとこだけど。

 そのうち、図書館に入れてくれる・・・かなぁ?
(買う気はないらしい。w)

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