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MM9-destruction-

 最近読んだ本。

MM9 destruction
http://www.amazon.co.jp/dp/4488018165/ref=as_li_tf_til?tag=yamamotohir0c-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4488018165&adid=02TNTQT5P47XVNJ6KT61&&ref-refURL=http%3A%2F%2Fhirorin.otaden.jp%2Fe277663.html

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 山本弘の怪獣小説、MM9の最新作。
メインのストーリーとしては最終回だと思う。
 もっとも、前作トワイライトテールズみたいな、
MM9の世界観だけ持ってきた外伝みたいなのは書けると思うし、
気特対メンバーを中心とした、1巻(無印)のような話なら
いくらでも続けられるだろうが・・・
 怪獣「ヒメ」の物語としてみると、今回が最終回だろう。

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 destructionは、前作、invasionの続編。
時間軸的にも、数日しか離れていない。
1巻(無印)を読まずに、invasionを読むのはアリかも知れないが、
invasionを読まずに、destructionを読んのは無理。
「前編、後編」くらいのつながりがあるから。

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 神話のくだりは、読んでいてちょっとキツかったなぁ。
理解できない専門書を長々と読まされているようで、辛い。
興味ない人は、ばっさりと読み飛ばしたほうがいいんじゃないだろうか。

 たぶん、作者は必死に調べて創作したんだろうと思うけど。
この神話の話って、作者の創作がどれくらい入っているんだろうか?
結構、原典に忠実なのかな??その辺のバランスは、わかんないけど、
作者はと学会会長だから、この手の「こじつけ」のような解釈を乱発する
神話本とか、いっぱい読んでいるんだろうなぁ。(苦笑)

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 序盤の、わけわからんラノベ的な展開から、難読な神話ネタにつなぐのは
ちょっときつかったけど、この辺が全部ラストへの伏線・・・。

 普段はネタバレでも容赦なく書くけど、この作品に関しては遠慮しておこう。
3対3の怪獣大決戦のシーンも、マニアが読んだら狂喜するのかも知れないが、
私は怪獣マニアじゃないから、わかんない。(苦笑)

 でも、ヒメの目覚めのシーンは、ちょっとどころじゃなく感動した。
おとぎ話のような話なんだけどね。

 そこにつながるまでの展開が、これでもか、これでもか、と緊迫感があるだけに。
次々と現れるMM8クラスの怪獣に、右往左往、一喜一憂する気特対本部。
「人事を尽くさないと天命は来ない」

 うーん、これ、映画化できないかなぁ?w
色々と問題はあるだろうけどさ。(オマージュとパクリは別物、といってもなぁ。)

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 基本、この世界では、過去の大震災は全て怪獣災害になっている。
この辺は、1巻(無印)の時のオチにつながる設定なんだけどね。

 でも、東日本大震災だけは、地震、になっていたなぁ。
さすがに、2年前の話を怪獣にすることは、色々と無理があったのか、
あるいは、書きはじめた時点ではまだ震災が起こっていなかったのかな?
 記憶も生々しい東日本大震災を小説のネタにすることは、
色々と問題だろうから、そっちへの配慮かも知れないな。

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