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2013年10月

白い航跡

 最近読んだ本

「白い航跡」(吉村明)

http://www.amazon.co.jp/%E7%99%BD%E3%81%84%E8%88%AA%E8%B7%A1%EF%BC%88%E4%B8%8A%EF%BC%89-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%90%89%E6%9D%91-%E6%98%AD/dp/4061856790

(上記リンクは、amazon)

 東京慈恵医大創設者でもある、高木兼寛を題材にした小説。
作者がどれだけの資料をひっくり返して書いたのかは分からないが、
おそろしく綿密に調べられているんだろう。

 高木兼寛って言っても、まず知っている人はいないだろう。
日本の国民病でもあった脚気の対策に取り組み、
信じられないくらいの劇的な結果を出した。

 とりあえず、wikiにリンクはっておく。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%9C%A8%E5%85%BC%E5%AF%9B

.

 幕末、戊辰戦争に医者として従軍したが、まともな手当ては出来ず、
外科手術などの優れた医療を行っていた、西洋の医学を目の当たりにし、
ひたすら、医学への道を突き進んでいく。

 日本海軍の軍医となり、イギリスに留学し、優れた成績を修めて帰国。
海軍軍医の第一人者として、その当時猛威をふるっていた脚気対策に乗り出した。

.

 いまや、脚気なんて病気は存在しないに等しい。
明治までの日本では、まさに国民病といっていい状況だった。
難しかったのは、この病気が日本やアジアに非常に多いこと、
それでいて、西洋では全く発生していなかったことだ。

 日本海軍は、脚気患者が非常に多く、非常時に出動したところで、
船乗りの3割が脚気に倒れている、という状況すらあった。
せっかく、高価な軍艦を購入したところで、兵が病人ばかりでは
戦えたものではない。

 比喩ではなく、国家存亡に関わる大問題だった。

.

 当時、日本の医学は、ドイツの医学が主流。
ドイツは、特に基礎医学に優れ、学問研究が盛んだった。
それに対してイギリスは、臨床に優れていた。

 高木は、疫学、統計的な観点から、脚気の原因が食生活にある、と断定する。
日本海軍の食事を改善して、パンなどの麦食を推進した結果、
海軍の脚気患者は劇的に減少した。

 しかし、高木説は、結果としてみるならば誤りも多かった。
高木は、「炭水化物(米)過多で、タンパク質の少ない食事が脚気を起こす」
と主張して、パン(麦)を取れば脚気は防げる、と主張したが、
これは現在では明らかに誤りだし、当時の医学でも誤りだった。
 なぜなら、米は麦と比較して、それほどタンパク質が少ない訳ではない。
高木に反対する東大医学部や陸軍の主張は正しい。

 理論は間違っていたが、「結果として」高木の行動は正しかった。
脚気の原因は、ビタミンの不足によるものだった。
ビタミンが発見されるのは、もっと後の時代になってからだ。
 精製された白米には、ビタミンが極端に少ない。
肉類はもちろん、パンにもビタミンは含まれている。
理論は間違っていたが、結果として食事の改善が脚気を予防していた。

.

 ところが、理論が間違っていることを理由に、陸軍は高木説に反対し続け、
日清、日露戦争で脚気による大被害を出すことになってしまう・・・。
理論的な裏づけのない高木説は、日本では完全に無視されていた。
 海外では、高木の報告はビタミン発見史における、大きな一歩として、
(当時から)非常に高く評価されていたのだが、時代が違うからなぁ・・・。

 まぁ、そういう話だ。

 学問的には、natrom先生のとこのが、一番わかりやすいだろう。
「やる夫で学ぶ脚気論争」(natromの日記)
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20081216

 これくらい分かりやすい説明もないだろうな。
つーか、私の文章いらんわ。(苦笑)

.

 誤ってはいたが、高木には脚気対策の確信があった。
その実験を行うために、かなりの無茶をする。
上司の海軍大臣が及び腰で動きが鈍いとみるや、
伊藤博文、松方正義ら、政府要人に直接はたらきかけ、
結果として、天皇に意見する機会を得た。

 いや、確かに海軍の高官ではあるけれどもさぁ・・・。
もとはといえば、高木は大工の息子にすぎない。(汗)
そんな人間が、天皇に直接意見申し上げる。

 実験には莫大な金が掛かる。
確信があるとはいえ、絶対に成功するとはいえない。
海軍のため、日本のため、という強靭な意志がなければ、
とうていできることではない。

 もしもそこまでやって実験が大失敗したら、
これはもう、とんでもない責任問題に発展する。
いや、誰かが追求するまでもなく、自ら命を絶ってもおかしくない。

.

・・・この実験の時、高木はせいぜい30代半ば。
今の私と変わらんくらいの年齢な訳だ。
感嘆するしかないな。

 また、陸軍、というか森林太郎(鴎外)にも、言い分はあることもわかった。
彼の眼からみれば、高木説は明らかに誤りであったから。
では、「なぜ海軍は脚気患者が激減したのか」に対して
森は答えを持っていなかった。「偶然」で済ましてしまったことが、
陸軍の悲劇につながることになる。

 にしても、この当時で統計や疫学といった学問が存在していたのか?
仮に存在していたとしても、日本ではほぼ皆無であったろうし。
森を一方的に批判するのも難しい、と感じた。

.

 こういう綿密な歴史モノって、結構好きだなぁ。
他にもなにか面白いのがあれば読んでみたい。


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庭仕事

 ここんとこ、日曜日には何かしら用事が入っていたり、
雨が降ったりしていた。

 今回、久しぶりに雨も降らず予定もない日曜日。
このチャンスに・・・久々の庭いじり。

.

 庭の家庭菜園では、主にナス、きゅうり、ミニトマトがあった。
あとは、ちょこちょこと枝豆。

 植えるのが遅かったのか、どれもこれもメインは9月になった。
とくにミニトマトは、花はともかく、なかなか実がならない状態で、
枝と葉だけが異様に生い茂り・・・。
 ナスやきゅうりの場所も奪うくらいの大きさに成長した。

.

 きゅうりとナスは、なかなかいい感じに育った。
ナスも大きくなりすぎる傾向があったけど、適当に枝をへし折った。
トマトも、そうすべきだったんだろうなぁ・・・。
気付いたときには手遅れだったが。w

 ナスは、まだ実をつけてるのがあるし、
もう少し花が咲きそうなので、放置。
トマトは、手間がかかった割には収穫量は少なめ・・・。
茂みの中から取りごろのトマト探すのは結構な重労働だったんだけど。

 一番、とりごろの時期に雨が続いたり台風で落ちたりしたのも痛かった。

.

 枝豆は2回ほど収穫したけれど、店で出てくるほど大きいのはできない。
基本2粒いり。下手したら1粒だけ、なんてのも。

 こちらも雨にたたられて収穫できないうちに、大豆になってしまったものも。
そもそも、枝豆ゾーンに行くまでにトマトの茂みを強行突破する必要があり、
収穫が非常に面倒だった。ここでも、育ちすぎたトマトの弊害が。w

.

 で、今日、ナスをのぞいて全て片付けた。
地面に割れたミニトマトが大量に落ちてるけど・・・肥料になるかな?(苦笑)

 冬の野菜を育てるなら、もっと早く種まきする必要があったかも。
撤去したところで、次に育てるものはないんだけど・・・
きゅうりがみすぼらしく枯れていたし、今日を逃すと片付ける日がなさそう。

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 ちなみに、うちの朝顔はまだ少し咲いている・・・。
これもそのうち撤去しなきゃいけないなぁ。

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ほこxたて放送自粛

 元気がないので、小ネタで。

 フジテレビの人気バラエティー番組「ほこxたて」が
当面の間、放送を取りやめることになった。

http://www.j-cast.com/2013/10/24187144.html

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 原因になったのは、20日放送のラジコンvsスナイパーの対決。
これも、j-castの記事がわかりやすいので、リンクしておく。

http://www.j-cast.com/2013/10/23187022.html

.

 まぁ、バラエティなんだからヤラセ、というか、
ある程度の捏造はあるだろう、と思っていた。テレビだし。
でも、「真剣勝負」を売りにしているこの番組では、致命的だわな。

 ラジコン側の参加者が、あまりにも捏造がひどいので告発した、と。

.

 実は、問題の放送、全部見ていた。(珍しく)
なんか、怪しいなぁ、とは思っていたけど。
案の定だったか。しかも、予想よりもひどかった。(汗)

 スナイパーvsラジコンの勝ち抜き勝負なんだけど、
テレビでは、スナイパー側がラジコンヘリ、ラジコンカーを相次いで倒し、
最後のラジコンボート相手に3連敗して逆転勝利、というシナリオだった。

 特に、2戦目のラジコンカーに対しては「残り1秒」でスナイパー勝利
という劇的な幕切れだった。

.

 私が「なんか変だな。」と感じたのは、
スナイパー側の発言が、全部、日本語吹き替えだったこと。
そりゃ吹き替えの方がわかりやすいんだけどさぁ、
元の英語の発言が全く聞けないもんで・・・。
 そりゃ、適当に、盛り上がるように発言変えてるだろ、と。

 後は、対戦順の問題。
勝ち抜き戦って、リスク高いよ。
なんで、純粋に3vs3にしなかったんだろうね??
 最初のスナイパーが3連勝してしまえば、スナイパー側の残り2人は
何もすることなく終わってしまう訳で。

 だから、これは最初から「編集」すること前提の企画だったんじゃないかな。

 告発者によると、実際は、初戦がラジコンボートで、
スナイパー3人に連勝して勝負が終わってしまったらしい。
ラジコンヘリもラジコンカーも出番なし、と。w

 でも、参加者にしたってアメリカまで行っておいて何もなしで帰るってねぇ。w
エキシビジョンでやってもよかった、と思うし、
それこそ、そこで(放送の)ルールを変更して、勝ち抜き戦ではなくて
普通の3vs3団体戦としてやってもよかったと思うんだけど
スタッフはなぜかそうしなかった。「勝ち抜き」にこだわった。
(尺の問題かなぁ?)

 さて、そこで行われたラジコンカーvsスナイパーの対決。
以下、J-castニュースより引用する。

(以下引用)

撮影時に「2分間一本勝負」
「最初の1分間は撃ってもよいが、決してラジコンに当ててはならない」
「実際の真剣勝負は残りの1分間で、1分間の中で3発のみ撃てる」
というルールが決められ、対決がスタートしたが、開始わずか数秒で
ルールに反してレヤさんが車体に銃弾を撃ち込んだ。

(引用終わり)

 私は今回の問題で、この部分が一番笑った。
このルールこそが、明確に「やらせ」ではないか。

 つまり「一瞬で勝負がついてはならない」という裏ルールがあった訳で、
その部分は、放送では絶対に言われないだろう。

.

 実際には、この「裏ルール」をスナイパー側が破ったことによる反則負け。
でも、放送ではラジコン側が負けたことにされた、と告発者は訴えている。

 これもおかしな話じゃないだろうか?
製作者側があくまで「勝ち抜き戦」にこだわっていたならば、
そもそも延長戦が行われた時点で、ラジコン側が確実に負ける。
 最終戦でボートが勝って終わるシナリオにするのであれば、
最終戦までいく、つまり、他のラジコンが負けなければ話がつながらない。

 私はむしろ、スナイパー側が製作者とぐるになって、
ラジコン側を騙したんじゃないかな?と疑っている。
製作者側は、ラジコン側に「負けて」とは言えなかったようだ。
 でも、絶対にラジコンが「負ける」絵が必要だ。
どうするか?反則でもいいから、スナイパーに勝たせる必要があった。

 まぁ、どこまで話が出てくるかはわからないけどさ。
テレビの暗部な訳だから、放送中止になって、そのままうやむや、かな。

.

 むかーし、「発掘あるある大辞典」って番組があって、
捏造が問題になったよなぁ・・・。記事を書いた記憶がある。

「あるあるに思うこと」(2007.1.21)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_e74b.html

 2007年!6年前かいな。これもフジテレビ系列だな。
ま、テレビ界はこういうことは「忘れる」だけで、何も学ぼうとはしない。
原因究明なんかどうでもよくって、みんなが忘れるまで待つだけさ。
他局も、似たようなことやってるから、厳しく追求はしない。

.

 面白い番組だっただけに、残念だと思う。
これ、今まで本気で真剣勝負でやってた(と思われる)勝負も、
全部捏造が疑われるってことだよね。(汗)
 本気でやってた技術者に泥をかけるような行為だな。

.

 かなーり昔の話だけど・・・
私が勤めていた店で、バラエティー系の情報番組の撮影が
行われていたことがある。
 詳しく書くのは避けるけれども、もう、どう考えても「やらせ」
としか言えないことが、たくさん行われていた。(苦笑)

 一例をあげると、一週間くらい前から撮影が入ることは分かっていた。
でも、放送をみてみると、「当日のロケで、たまたま見つけた店」
というように扱われていた。
 しかも、ウチの前にわざわざ他の店にも寄っている。
最後にウチに来るのが決まっていたにもかかわらず、だ。

 あぁ、番組っていうのはこうやって作るのか、と思った。(苦笑)

まぁ、テレビなんてそんなもんだよ、ってことで。

 

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やる気を出す方法

 ここのところ、ちょっとやる気が落ちている。

 バイオリズム、というか、なんというか。
やる気がある時期と、ない時期が交互にやってくるんだけれども。
今は、かなりやる気がない時期にあたる。
ブログ書くのも面倒くさい。w

.

 でも、はたから見てるとそうは見えないらしい。
そんなに真面目に仕事していないんだけどなぁ・・・。

 まぁ、自分を「やらざるを得ない」環境に追い込んでるってのはある。
やる気があるときに、周りにそれをアピールして、色々と仕事を背負い込む。
そうすると、やる気がなくったって、継続してやらざるを得ない訳で。

 正直、「なんであの時、やるって言ってしまったんだろう」なんて
少し後悔しているかも知れないんだけれども。w

.

 そういう意味では「有言実行」ってのは、やる気を持続させるためにも
いいのかも知れない。
 元気な時期に勢いをつけてしまえば、少々元気がなくなって
ギアをニュートラルに入れていても、惰性で前に進むから。w

 もっとも、本気で止まってしまったら・・・
一旦休んで、エンジンかけなおすしかないんだけどね。

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ソチへの道

 スポーツより。

 フィギュアスケートグランプリシリーズ開幕戦。スケートアメリカ。

 男子は、町田樹がショート、フリーとも1位の圧勝。
高橋大輔は4位に沈んだ。
これは、4回転の成功率、安定感の差がモロに出ていると思う。

 ショートプログラム含め、3回の4回転を成功させた町田は、
日本男子でたった「3」しかない五輪代表枠の有力候補に躍り出た。

.

 町田のフリーの演技を見たけれども、冒頭の4回転は本当に素晴らしい。
コンビネーションにはならなかったけど、続く3A+3Tも圧巻の出来。

 で、町田の強みはそれだけではない。表現力もついてきている。
演技構成点が80点台の高得点。高橋には及ばないものの、
十分すぎるほどの力を示した。

 これは、町田の「火の鳥」の完成度が高いからだろう。
去年から引き続き「火の鳥」去年の時点でも、このプログラムの評価は高かった。
「ジャンプさえ成功すれば」トップを狙えるプログラムだったけど、
そのジャンプが決まらなかったから世界選手権に進めなかった。

 でも、今回はほぼ完璧に決めてきたからなぁ。
大混戦が予想されるけど、これは五輪へいける可能性高いんじゃ・・・?

.

 一方、心配なのは高橋、そして小塚。シーズン始まったばかりとはいえ、
4回転の成功率が低すぎる。高橋は、もともと4回転が安定しないからなぁ。
男子はほかに、新エースとなる羽生に、世界選手権代表の無良がいる。
また、織田くんもまだまだがんばってくれると思う。

 ・・・しかしそうなると、コンディショニングがまた難しいかも。
昨年度は、男子のトップクラスが、ほとんど年末の全日本選手権に
ピークを合わせたもんで、肝心の世界選手権でいまひとつの出来になった。

 今回も、そうなりそう・・・。男子の枠は3人でも少ないんだってば・・・。

.

 さて、女子。浅田真央は、ショート、フリーともに1位で圧勝。
こちらも、オリンピックに向け好スタート、と言える。

 ただ、フリーの3Aは転倒してしまった。
後半冒頭の2Aからのコンビネーションは、3Tをつける予定じゃないのかな?
今回は2Tになってたけど。

 それに・・・こっからまだ伸ばす余地はある。
まだ、3回転-3回転のコンビネーションを入れていないけれども、
これ、今後入れてくる可能性もある、というか、入れる気だと思う。
ソチ五輪で、トリプルアクセルを跳んだ上で、
さらに3回転-3回転のコンビネーションを入れること。
 おそらくこれが、浅田真央がこの4年間がんばってきた、
集大成となりうるプログラムであろうから。
もしこのプログラムが完成すれば、キムヨナが何をしても浅田には勝てないだろう。

.

 女子は他に、誰が出てくるのかなぁ?
年齢から言うと、村上が出てくるだろうけど、鈴木明子はどうだろうか?
女子選手としては、かなりの高齢なんだけど。
バンクーバーに出た時点ですでにベテランの域だったし。

 安藤は・・・いくらなんでも届かないんじゃないだろうか?
あと2ヶ月、全日本選手権で、どこまで状態を上げられるか。
ライバルが鈴木、村上くらいなら、ワンチャンスあるかも知れないけど、
他にも若い子が出てくるかも知れないしなぁ。
 ま、それでも男子に比べれば・・・楽だと思うけどね。

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初めての在宅

 仕事の話。

 実は、ちょっと前から、在宅医療に関わっている。
ようやく仕事にも慣れてきた、というか、落ち着いてきた。

.

 過去にも数回、経験はあったけれども、
あれは「経験」と言っていいものかどうか・・・。(苦笑)
今思えば、ほとんど、薬を配達していただけ、だったなぁ。
 薬の管理なんかも、ほとんど介護者がやっていたし。

.

 今回は、ケアマネから依頼で始まった。
別にこちらから営業をかけた訳ではないんだけど、
ケアマネの方から、「こちらの薬局では在宅できませんか?」と聞かれた。

 できるか、できないか?と聞かれれば・・・
そりゃ、できるよ。許可は全部取っているはずだからね。
ただ、経験がほぼゼロに近いのが不安、というだけで。(苦笑)
とはいえ、経験がないからできません、と言うと、
これはもう永遠に始まらないわな。

 例えば、いま50代の薬剤師であれば、働くのはせいぜい10年ほど。
それなら、在宅医療を全部避けて通っても働けるかも知れない。
でも、私はまだ30代。少なくとも、あと20年以上はこの業界で働くつもり・・・。

 この先20年、在宅から逃げ続けるってのは、無理だろう。
どこかで腹をくくって、在宅医療と向き合う必要はあった。
幸い、今の職場は私が責任者だ。私が「やる」といえば、始めることができる。
スタッフは、本音としてはやりたくないだろうけどね。w

.

 あまり詳細を書くと問題かも知れないので、感想だけ。

 とにかく、軌道に乗せるまでが大変だった。
会社の方針としては、在宅には積極的に関わるべきなんだろうけど、
スタッフとしては、そんな面倒なことやりたくない訳で。(苦笑)

 たった一人の患者さんで、多くても週に1回行く程度なんだけど、
最初は症状が安定しなかったこともあって・・・
常に、頭のどこかでその患者さんのことを考えているような状態だった。
全力で考えている訳ではないんだけど。
 脳内リソースの3%くらいを、常に使っているような感じ。

 一人の患者さんのことを、ここまで考えたことあったかなぁ??

.

 幸い、症状が安定してきてからはもっと楽にこなせるようになったけど。
患者さんとも、それなりにコミニュケーション取れるようになってきた。

 うーん、昔の私からは考えられないくらい進歩してるな。w
他人の家にあがりこんで、知らない人と話すなんて。ww
5年前だったら、考えられないなぁ。

 そう思うと、少しは薬剤師として成長しているのかも知れない。

.

 ただ、在宅はやっぱり大変だ。やりがいはあると思うけど。

 患者さんの数が少ないと対応はやりやすいけれども、
経営的には・・・ペイしないと思う。

 施設在宅とかで、まとまった数をこなす方が経営的にはいいんだろうけど・・・
どんだけ仕事しなきゃいけないんだか、ちょっと想像できない。
服薬指導もさることながら、報告書を何枚書かなきゃいけないんだ?

 でも、いつかやらないといけない時が来るんだろうなぁ。

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改善する気ないでしょ?

 お疲れ気味なので、ちょっとした小ネタ。

 Yahooニュースより。

「教員の「残業」月95時間超。10年で14時間増える。」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131017-00000040-asahi-soci

.

 以下、一部引用。

全日本教職員組合(全教)は17日、幼稚園・小中高校などの教職員の
勤務実態調査の結果を公表した。教員の時間外勤務は1カ月平均で
72時間56分、自宅に持ち帰った仕事の時間も含めると
同95時間32分にのぼった。

(中略)

持ち帰りも含めた時間外勤務は、前回調査の2002年より月平均で
14時間33分延びたという。

 引用終わり。

.

 元データみてみないと、なんとも言えないけれども・・・。
月95時間の時間外労働って、相当きついと思う。

 確か、過労死の目安になるのが「月80時間の残業」だったような。
そりゃ、心身ともに疲れ果てるよねぇ。
教員には、心を病む人も多いと聞くけれども、さもありなん。
つーか、この状況は学校側の「安全配慮義務違反」になるんじゃないのか?

 おそらく、教員は普通の「労働者」とは認められないんだろうな。

 「平均」で95時間だもんなぁ。
当然、平均よりも少ない人もいるだろうけど、平均以上に残業してる人も
多いんだろう。

.

 「改善のための人員増などが急務だ」って書いてあるけど、
この問題、だいぶ長いこと放置されてるんじゃないのか?
今回の調査は前回(2002年)よりも14時間33分伸びてる、
ってことは、前回調査時点でも、過労死ラインを超えてるよ。
 なんで、対策が取られていないんだろうね?

 これはもう、改善する気がないとしか思えない。

.

 医療現場でも、モンスターペイシェント、みたいな問題があるけど、
元祖は、学校現場の「モンスターペアレント」だよねぇ。
背景も、似たようなところがあるんじゃないのかな・・・。

 学校に、子どもを預けてる立場としていうならば、
やっぱり、子どもを教える先生には、元気でいて欲しい
そんな、長時間残業して、心身ともに疲れているような状態で
子どもの相手をして欲しくない。

 娘の担任は、割としっかりしてるっぽいから大丈夫だろうけど、
これ、大丈夫じゃない先生もいっぱいいると思うぞ・・・?

.

 うーん、先生の苦労を考えると、
簡単に「今日はお疲れなので」とか書くべきじゃないかな。(苦笑)
どう考えても大した仕事してないしね、私。

 

 

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MM9-destruction-

 最近読んだ本。

MM9 destruction
http://www.amazon.co.jp/dp/4488018165/ref=as_li_tf_til?tag=yamamotohir0c-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4488018165&adid=02TNTQT5P47XVNJ6KT61&&ref-refURL=http%3A%2F%2Fhirorin.otaden.jp%2Fe277663.html

(リンクはamazon)

 山本弘の怪獣小説、MM9の最新作。
メインのストーリーとしては最終回だと思う。
 もっとも、前作トワイライトテールズみたいな、
MM9の世界観だけ持ってきた外伝みたいなのは書けると思うし、
気特対メンバーを中心とした、1巻(無印)のような話なら
いくらでも続けられるだろうが・・・
 怪獣「ヒメ」の物語としてみると、今回が最終回だろう。

.

 destructionは、前作、invasionの続編。
時間軸的にも、数日しか離れていない。
1巻(無印)を読まずに、invasionを読むのはアリかも知れないが、
invasionを読まずに、destructionを読んのは無理。
「前編、後編」くらいのつながりがあるから。

.

 神話のくだりは、読んでいてちょっとキツかったなぁ。
理解できない専門書を長々と読まされているようで、辛い。
興味ない人は、ばっさりと読み飛ばしたほうがいいんじゃないだろうか。

 たぶん、作者は必死に調べて創作したんだろうと思うけど。
この神話の話って、作者の創作がどれくらい入っているんだろうか?
結構、原典に忠実なのかな??その辺のバランスは、わかんないけど、
作者はと学会会長だから、この手の「こじつけ」のような解釈を乱発する
神話本とか、いっぱい読んでいるんだろうなぁ。(苦笑)

.

 序盤の、わけわからんラノベ的な展開から、難読な神話ネタにつなぐのは
ちょっときつかったけど、この辺が全部ラストへの伏線・・・。

 普段はネタバレでも容赦なく書くけど、この作品に関しては遠慮しておこう。
3対3の怪獣大決戦のシーンも、マニアが読んだら狂喜するのかも知れないが、
私は怪獣マニアじゃないから、わかんない。(苦笑)

 でも、ヒメの目覚めのシーンは、ちょっとどころじゃなく感動した。
おとぎ話のような話なんだけどね。

 そこにつながるまでの展開が、これでもか、これでもか、と緊迫感があるだけに。
次々と現れるMM8クラスの怪獣に、右往左往、一喜一憂する気特対本部。
「人事を尽くさないと天命は来ない」

 うーん、これ、映画化できないかなぁ?w
色々と問題はあるだろうけどさ。(オマージュとパクリは別物、といってもなぁ。)

.

 基本、この世界では、過去の大震災は全て怪獣災害になっている。
この辺は、1巻(無印)の時のオチにつながる設定なんだけどね。

 でも、東日本大震災だけは、地震、になっていたなぁ。
さすがに、2年前の話を怪獣にすることは、色々と無理があったのか、
あるいは、書きはじめた時点ではまだ震災が起こっていなかったのかな?
 記憶も生々しい東日本大震災を小説のネタにすることは、
色々と問題だろうから、そっちへの配慮かも知れないな。

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やなせたかしさん死去

 ニュースより。

 アンパンマンの作者、やなせたかしさんが亡くなった。
94歳だったらしい・・・。高齢なのは知っていたが、年齢の割に
元気、というか、周りを元気にする方だったように思う。

 私の記憶にある、もっとも古い「マンガ」が、アンパンマンだ。
保育園にある、幼児用の雑誌で、片っ端からアンパンマンを探して
読んでいたのを覚えている。
 30年前、80年代初頭、アニメ化する前の話だ。
ってことは、当時で、やなせたかしさんはすでに60代だった、と。

 確か、今年がアンパンマン誕生40周年だったはず。

 もう、世界観もキャラクター(というか、新キャラの作り方)も完成されてるから、
作者がいなくても継続は可能だろうなぁ。
サザエさん、ドラえもんのように。

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幼稚園の運動会

 昨日は幼稚園の運動会だった。

 下の息子は、幼稚園の年少さん。
本格的な運動会は、今回が初めてになる。

 初めての運動会は、娘の時以上に緊張した。
何でもそつなくこなす娘と違い、息子は色々と危なっかしい。
基本的に、人の話を聞いてない子だし。(苦笑)

 入園早々、遊びに夢中で一人で行方不明になったり。w
7月のプール参観の時も、先生の言うことを全く聞いていなかった。
水泳教室でも、かなり厳しく言われていたし。。

 ・・・彼は、人の言うことに従うのが嫌で、聞いてないのではなくて、
本気で、耳に入っていないだけ、だと思う。(耳悪いんじゃないだろうな?)
そんなに反抗するような子じゃないから。

 幼稚園の夏祭りの時は、頑張って踊っていたけれども、
それでもかなり怪しいもんだった。

.

 9月に入り、運動会の練習が始まる。
正直、ちゃんとやっているのかどうか、かなり怪しい。
妙にへこんでいる時があり、聞いてみたら
先生に厳しく注意されたようで。。(苦笑)

 とにかく、人の話を聞くこと。
聞いてなくても、周りをみて、周りの動きに合わせること、と言ってみた。

 そのアドバイスが効いたか効いてないかは知らないけど、
直前の予行演習では、なんとか、他の子と遜色ないくらいにはなっていた。
もっとも、先生や他の子の様子を、じっと見ていたけど。w
(そりゃ確かに、周りを見ろ、といったけどさ。)

.

 さて、本番。
確かに、ダンスはたどたどしくてキレがないけれども、
そりゃ、比較対象が何でもできる上の娘だからであって。w
周りを見れば、泣いてる子もいるし、全く動いていない子もいるし・・・。
それに、以前のことを思えば、かなり成長したと思う。

 他の競技は、本当に慎重にやってたな。
基本は、上の子と同じで、真面目な子なんだろう。

 先生も大変だっただろうけど。w
それでも、本番の出来が一番よかったし。
さすがに、子どもの成長力ってのはすごいなぁ。
この調子で頑張って欲しい。

.

 さて、年少さんは昼まで、ということもあり、
今回はそんなに気合入れて場所取りをしていない。
せいぜい、7時半(開始1時間半前)に行ったくらい。
 当然、テントの下は取れず、と。
まぁ、ギリギリでテントの影になる場所だったから、まずまず。

 上の娘は、「他人の」運動会を見るのは初めてだったはず。
あんまり、おとなしくはしていなかったな。退屈だったかも。w
適当に友達見つけて、遊んでたみたいだったけど。

.

 来年は・・・さすがに並んで場所取るかなぁ・・・?

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息子のいたずら

 たわいもない日記。

 夏場は湯船に入らずに、シャワーで済ますことも多いが、
さすがに、10月に入ってからは、お湯をはることも増えてきた。

 もっとも、今年は異様に暑い残暑が続いている。
10月に入っても30度を超える真夏日になることがあったり。
なので、お風呂洗うのが面倒くさいと、やっぱりシャワーになったりする。

.

 ある日のこと。
面倒くさかったので、湯船を洗わずにシャワー。
でも、湯船には、昨日使ったお湯(つーか、すでに水)が残っていた。

 一緒にお風呂に入っていた息子は、なぜか湯船のふたをあけた。

私「今日は、お湯わかしてないよ?」

と言ったものの、彼は意に介する様子はない。
何をするのかなぁ・・・と思っていると・・・

 彼は、手桶で水をすくい、おもむろに私の背中にかけた。

私「くぁwせdrftgyふじkぉp;@:「」(声にならない悲鳴ってやつ)

 彼は、とても楽しそうに笑っていた。
何するかな、こいつは。(汗)

 多分、リアクションが楽しくてやっているんだろうけど、
やられるほうはたまらんから、勘弁して欲しい。

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I wanna be the Forever

 アイワナの話。

 I wanna be the Forever、ようやくクリアした。

ラスボスまで1週間、ラスボスだけで3週間くらいかかっただろうか。(苦笑)
難易度は、難しすぎず、簡単すぎず・・・。
結構えげつない初見殺しとかもあったけど。w

 あと、時間制限とか、後ろから追いかけてくる系が多かったかな。
時間さえかければできることでも、時間制限があるとキツイ。
やっとクリア、と思った瞬間に襲い掛かる初見殺しとか。

.

 とりあえず、吹いたのは「夜の草原」ステージの中ボスの木の群れ。
あのテーマソングで次々に木や木の実が襲いかかってくるのは、ひどい。w

 4つのステージをクリアして、5つめが事実上のラストステージ。
ここは、難易度が跳ね上がった・・・。
ここまで1000デス、このステージだけで3000デスくらい。
何度も何度も練習して、ようやくクリアできるレベル。厳しい。

 最後に後ろから迫り来る飛行機から逃げるんだけど、
ここの最後の罠があまりにもひどくて、キーボード投げたくなった。w
ボタンを押すと、某予備校の講師が出てきて、即死させられる。。
 どれだけ頑張ってたどり着いたと思ってるんだよ・・・。

 と思うと、さらにボスの前に初見殺しがもう一発。もういいから・・・。

.

 ボスは、全体的に弱め。
もちろん、初見で突破できる訳はないんだけれども、
攻略パターンさえ見つけてしまえば、割となんとかなる。

 この辺のバランスは、初代のGuyに似ているかな。

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 問題は、ラストの耐久ボスだった。
攻撃とは関係ない、綺麗な弾幕が多くて、一つの作品のよう。
一つ一つの攻撃も、大したことはないんだけど・・・

 とにかく、曲が長い。
4分以上回避続けろってひどいよ。

 たぶん、ラスボスだけだと500回も死んでないと思う。
それでも、3週間かかった訳は、1回1回のプレイ時間が長いから。
1プレイ平均2分だと、30回死んだら1時間もかかっている計算。
実際、一つのゲームにそんな時間かける訳もなく、
なかなかクリアできなかった、という訳。

 それでも、一つずつ攻略法を見つけ出していく。
ランダムな攻撃はほとんどなくて、パターンが決まっている。
あとは、クリアしたところでも、より死なないパターンを見つけ出したり・・・。
まぁ、「いつかは」絶対にクリアできる難易度だったけど、

 ・・・長いよ。

 最終的には、最後のサビの弾幕までの到達率は5割を超えてたけど、
ラストをパターン化するのに、非常に時間がかかった。
一回死んだらそこに戻ってくるまで4分近くかかるんだもんなぁ。(苦笑)

 短時間で死にまくって数をこなして、奇跡を待つようなボスよりも
「そのうちクリアできる」と先が見えやすいボスの方がいいのかなぁ?

.

 次は何にしよう・・・。

 とりあえず、「I wanna Quaint」をはじめてみた。
これは、Averageを作った人と同じ作者。ってことは、傾向も似ているかな?
Avereageは、私にちょうどよいくらいのレベルで面白い罠も多かったから、
似たような感じだといいんだけど。

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ミノマイシン錠100mgは、薬価削除すべきでは?

 仕事の話。

 つい最近、近隣の薬局から小分け分譲の依頼があった。

「すいません、ミノマイシン錠100mg、おいてませんでしょうか?」

.

 実は、ミノマイシン錠100mgの分譲依頼って、最近増えている。
返答は、こうなる。

「ミノマイシン錠100mgは、どの薬局にも絶対にありませんので
 後発品を使うか、カプセルに変えてもらってください」

 もっとも、ここまで言う必要はないのかも知れないが。w
でも、「ありません」とだけ言うと、相手の薬局さんが無駄な努力を
続けることになりそうで・・・。

.

 ミノマイシン錠100mgは、5年前に自主回収されて以来、
未だに再供給のメドがたっていない状況だ。

http://pfizerpro.jp/documents/info/mmc01info.pdf

.

 ただし、ミノマイシンにはカプセル100mgが存在する。
錠剤も、50mgなら存在している。供給も安定している。
さらに言うなら、後発医薬品もある。

 数ヶ月ならともかく、5年も再供給されないような医薬品。
もう、必要ないと思うんだけど。。

 ただ、薬価収載が残っているんだよね、これ。

.

 5年という時間経過は、すでに、ミノマイシン錠100mgの回収騒ぎ自体を、
風化させてしまっている。
つーか、そんなことあったことすら知らない医師や薬剤師が増えつつある。
だから、冒頭のような、ありもしない医薬品の分譲依頼がかかる。

 つまり、医師は薬価本に載っているから、「ミノマイシン錠100mg」が
世の中に存在しない、なんて思わない。
医薬品の自主回収っていっても、5年前の話なんて覚えてない。
 ずっと使っている医師なら知っているだろうけれども、
そうでなくて、何かの拍子にミノマイシンを処方しようとする医師なら、
全く知らない、なんてこともありえる。

 また、処方を受ける側の薬局もそうだ。
私は、ミノマイシン錠100mgが回収された5年前には、
ミノマイシンがよく使われている薬局に勤務していたから覚えている。

 でも、そうでない薬局だと、薬価本に書いてあれば、
「ミノマイシン錠100mg」は存在する、、と思ってもおかしくない。
回収騒ぎ以降に薬剤師になったような人なら特に

.

 これって、供給再開がされないと、時間が経てば経つほど、
状況は悪化するよねぇ・・・。どんどん、事情が忘れ去られていくわけで。

 もう、ミノマイシン錠100mgは薬価削除すべきだと思う。
なくても、誰も困ってないし。

 なんで、5年も供給再開できないのか、不思議でならないんだけど・・・。
50mg錠剤が存在できているのに、なんで100mgが作れないの?
そんなに高い技術が要求されるような話なのか?
 本気で供給再開する気なら、とっくにできてると思うんだけど。
三流の後発品メーカーならともかく、一流の先発メーカーよ??

 再供給させたところで、大して売上があがる訳でもないし。
そんなとこに研究開発費使うメリットもないし。

.

 もう、あきらめて販売中止にして欲しい。
このままさらに5年、10年と過ぎていくんだろうか?
そうなると、供給停止している理由を知らない医師、薬剤師がドンドン増えて、
さらに困ったことになっていくんだけどなぁ・・・。

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マー君、シーズン無敗24勝1S

 スポーツより。

 2日連続でスポーツの話題ってのは珍しい・・・というか初かも。
書くネタがない、というよりはネタをちゃんと書く時間がないので。

 でもまぁ、楽天、田中の連勝記録は書くつもりだったので。
今日はこれでよし。w

.

 今日の試合で、楽天、田中将大(まーくん)がオリックス相手に勝ち投手になり、
開幕24連勝でレギュラーシーズン終了、という記録を作った。
28試合登板、24勝1S,防御率1.27
(この1Sは、優勝決定試合で登板したもの)

 もちろん最多勝、しかも勝率10割の最高勝率、最優秀防御率。
たぶん、沢村賞にMVPもついてくるだろうな。
奪三振王こそ、オリックスの金子に奪われたものの、
先発型投手のタイトルを、ほぼ総なめにした。

 といっても、前回の試合も今日の試合も、本調子ではなかったような。
優勝決まってから、調子落ちてるんじゃないか?w
初回、2回とばたばたと点を取られて、どきどきしたけど、
結局は打線がひっくり返してくれて、勝ち。

 今年の田中は、打線が援護してくれての勝ちが多い気がする。
楽天って、優勝決まってから結構負けている、
つーか、優勝決定試合以来、田中しか勝ってない。(苦笑)
でも、田中の投げる日は打線が全力で援護するんだなぁ。

 そう、連勝が続くためには打線の援護は不可欠。
ずっと0に抑えられる訳はないし、1点、2点は取られることある。
そんな時に味方打線が沈黙したら負けている訳で。

 ぱっと調べても接戦はあるけれども、1-0完封とかないんだよね。

ただ、「味方の援護をもらえる」ってのは、投手の力量、という話もある。
ピッチングのテンポがよくて、それが打線に影響を与えてる、とか。
逆のパターンのピッチャーも多いけど。(苦笑)
 たまたま打線が打ってくれる、運も実力のうち。

.

 さて、田中が取れなかった奪三振王のタイトルは、オリックスのエース、金子。
もう1試合くらい投げるかも知れないけれども・・・現時点で、
14勝8敗、防御率1.96って、普通なら最多勝も最優秀防御率も狙える数字。
・・・今年は、田中がすごすぎたのでかすりもしなかったが。w
 それにしても、完投が10ってのは、実は田中よりもすごいんだけど・・・。

.

 オリックスは、あえて田中の最終戦に金子をぶつけてもよかったのに。w
順位もほぼ確定してるから、連勝中の田中を止めるためだけに、
最強の刺客を送り込んでも、盛り上がったかも知れない。ww

 ぱっと調べてみたけれども、少なくとも交流戦までは
そんなにエース級と当たってないんだよね。

 WBCの影響で、田中は今年開幕投手になっていない。
開幕4戦目(本拠地開幕戦)で、初登板になっている。

 他のチームは普通、開幕投手にエースをもってきている。
ってことは、ローテーションを守り続ける限り、
田中は、相手のエース級と当たることが少ない、ってこと。

実際に、1年間ローテーションを守り通した結果、金子や摂津といった
エース級に当たってないんだもんなぁ。

 苦労したのは、セリーグとの交流戦で、ここは2連戦が続くから
相手のエース級に当たることも多くて、実際に勝てていない試合もある。
(負けはついてないから、連勝記録は続いたけど)

 こんなところでも「運」がついていた、と言えるかな?

.

 ただ、それでもとんでもない偉大な記録であるのは間違いないな。
普通の選手なら、運がよいだけではこんな記録作れないから。

 できるなら、このままクライマックスシリーズや日本シリーズでも、
勝ち続けて欲しい。もう一回、楽天に優勝セールやって欲しいし。w

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体操日本、磐石

 スポーツより。

 ベルギー、アントワープで開かれていた体操の世界選手権。
日本男子は、個人総合、種目別あわせて金4、銀1、銅2、計7つの
メダルを獲得した。

 ・・・といっても、内村だけで金2、銅2の4つなんだけど。w

 個人総合では、前人未到の4連覇達成。
つーかオリンピック含めると5連覇?
主要大会で、5年間負けなし??信じられない。
 内村時代はいつまで続くんだろう?
個人総合では、本当に無敵の強さを誇る。
ただ一人、全種目15点台・・・。
 つーか、鉄棒で2回くらい落下してもらわないと、
他の選手に勝ち目がない状態なんだが。(苦笑)

 個人総合2位に入ったのが加藤。
ロンドンオリンピックの頃は、ゆかのスペシャリスト、といった感じだったけど、
他の種目でも力をつけてきた。こちらも90点越えで2位。
日本勢の1,2.

 でも、今大会で一番注目を集めたのは、17歳の高校生、白井。
跳馬、ゆかで新技を成功させて、「シライ」の名を残した。
(跳馬は韓国選手との連名だけど)

 ゆかでは・・・4回ひねり、しかも伸身。
五輪王者の内村でさえ「種目別では勝てない」と言った逸材。
白井の強さは、とにかくひねり・・・なんだろうな。
伸身後方宙返り4回ひねりだけでなく、前方宙返り3回ひねりもできる。
化けモンだ。

 あ、体操って、手をつく回転(バック転や前転とび)の場合は、
「前方」の方が簡単だけれども、宙返りする場合は「後方」の方が楽。
だから、「前方宙返り3回ひねり」と、「後方宙返り4回ひねり」が同じ難度。
 なんでだろうねぇ?
一つには、前方宙返りの場合、足をそろえて着地するのが難しい。
後方宙返りだと、前方よりも着地を決めやすい、というのが一つ。

 あとは、後ろ向きの方がジャンプ力がでるのかな?
単に、膝のまがる方向の問題もあるのかも知れないけど。
走り高跳びだって、背面とびの方が高さでるし。(ちょっと違うか?)
スピードを高さに変換しやすいのかも。

.

 あん馬でも亀山が金メダルを獲得。これは鹿島以来。
亀山、山室は、内村と同世代(24)だけど、
加藤は20歳だし、白井にいたっては17歳。リオどころか、東京まで
十分に戦えそう。

 打倒内村、1番手は同じ日本人の加藤じゃないだろうか。
白井が他の種目でどこまでできるか、にもよるけれども。
とにかくひねっていればいい跳馬、ゆかは無敵になるかも知れないけど、
力技の多いつり輪、あん馬とかはどうかなぁ?

.

 体操って、基本的に体格が小さいほうが有利だから、
欧米よりも日本人の方が向いているのかな?
内村も小さいし、女子選手とか中学生かよってほど小さい。
(いや、本当に中学生もいるかも知れないが。w)

 フィギュアスケートも、女子は小さいほうが有利っぽいなぁ。
回転する競技だと、小さいほうが回りやすいのかな?

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子ども達に任せる

 今日は、嫁の誕生日だった。

 去年までは、子ども達に伝えて何か用意してもらっていたけれども、
今年に関して言えば、私からは何も言っていない。

 上の娘(小学校1年生)は、誕生日を覚えていた・・・訳ではないけど、
今週の初めに、「じつは誕生日なんだよ」と教えていると、
私が何を言うまでもなく、色々とプレゼントを考えてくれたようだ。

.

 もっとも、完全サプライズにするつもりはないみたいなんだけど、
(つーか、彼女の性格的にまだまだ無理だろう)
嫁に知られたくもないらしい。
 プレゼントを用意しているのはバレてもいいけど、
その中身は秘密にしたいお年頃らしい。w

.

 彼女のすごいところは、ちゃんと弟(4歳)も巻き込むところ。
自分ひとりだけのプレゼント、ではなくて、弟との共同作業で。
(少しだけ、絵を描いてもらったりしたらしい)
 工作好きな彼女としては、むしろ邪魔をされている、と
思ってもおかしくないのに、その辺はちゃんとわきまえている。

 息子も、なんとなく「誕生日」ってのを把握したようだ。
何もしてなかったら、私が裏から手を回そうと思ってたけど、
娘の方がしっかりしてたわ。んー、楽だ。w

.

 私からのプレゼントは・・・特になし。(苦笑)
誕生日プレゼントって、まともに贈った記憶はあんまりないなぁ。
一応、毎年のように記録は残しているんだけれども、
「どっかに美味しいものを食べにいく」程度で。

 今日は仕事だったので、昨日休みを合わせて、二人きりでランチに行った。
子どもたちナシなので、思い切って高級焼肉ランチ。
たまには、美味しいお肉を二人で食べるのもいいでしょ。
どうせ、年に1回あるかないかの話だし。w

 あんまり、誕生日がうれしい年齢でもないだろうけど、
子ども達が色々してくれるのは、やっぱりうれしい、かな?

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「体脂肪を減らす」トクホ、伊右衛門 特茶

 なんか、脂肪関係のトクホは、
基本、全部紹介しているような気がしてきたなぁ。w

 今月、サントリーから伊右衛門ブランドでトクホがでた。
その名も「伊右衛門 特茶」(下記サイトはサントリー)

http://www.suntory.co.jp/softdrink/iyemon/tokucha/index.html

.

「史上初!脂肪の分解に着目したトクホ、だそうな。
健康食品の安全性、有効性情報のページに、
トクホとしての情報が載っている。

http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail2455.html

.

 許可表示は、

本品は、脂肪分解酵素を活性化させるケルセチン配糖体の
 働きにより、体脂肪を減らすのを助けるので、
 体脂肪が気になる方に適しています。

 ケルセチン配糖体?って不勉強なのか、初耳だ。
また、「脂肪分解酵素を活性化させる」ってのもなぁ。
ホントかよ、と。

 臨床試験のデータは、むしろ、(上の)サントリーのサイトの方が見やすいかも。
さて、サントリーの特茶の秘密、順番に突っ込んでいくか。w

.

 サントリーのサイトより引用する。(以下引用)

消費の秘密
「分解」しないと体脂肪は減らない。

体脂肪はそのままではうまく消費することができません。
蓄積された体脂肪を消費するためには、脂肪はまず「分解」され、
その分解された体脂肪が燃焼されることでエネルギーになるのです。

(引用終わり)

 ・・・うん、間違ったことは言っていないんだけど・・・。
脂肪の分解が、脂肪の燃焼の鍵を握っている、ということ?
燃焼する状況だったら、勝手に分解されていくと思うんだが。
 別に、特茶飲まなくたって運動すれば脂肪は燃えるよ。
特茶飲んだほうが、燃焼しやすくなる
、くらいのイメージかな。

 さて、特茶によって脂肪が分解されたとしよう。ただ、普通に考えて、
分解された脂肪(脂肪酸)は、燃焼されなかった場合は脂肪に戻ると思う。

 つまり、脂肪を燃焼させるような運動とセットでないと、
特茶は効果を発揮しないんじゃないか?

 脂っこい食事の後、特茶飲んで昼寝したら、
特茶によって体脂肪が分解されて、遊離脂肪酸となり血中に出て行き・・・
燃焼されなければ、また脂肪に戻る。以上!w

 なので、使い方としては、黒烏龍茶やペプシスペシャルとは違い、
食事とはあまり関係ない。食事からの脂肪吸収を抑える話じゃないので。
運動する人が、その前に飲んでおけば、より脂肪を燃焼させるのかな?

.

 次、効果の秘密
(以下、引用)

「8週目から、体脂肪の低減が認められました。」
特茶を1日1本継続飲用し、一般的な緑茶と効果を比較した結果、
体脂肪の低減が認められました。

(引用終わり)

で、グラフがあるんだけどね・・・。

まず、実験で確かめられた効果は、「腹部脂肪面積」の低減だ。
中性脂肪やコレステロールといった、分かりやすい指標ではない。
当然、体重や体脂肪率も、関係ない、と。

 被験者はBMI25~30の、成人172名。
例えば、身長160cmの人とすれば、体重64~76kg
まぁ、ちょっとぽっちゃりさんから、かなりぽっちゃりさんまで、と。w

 私が気になるのは、このグラフだ。
特茶飲用群が、脂肪面積を減らしているのは分かる。
でも、対照飲料群が、脂肪面積を増やしているのはなぜ??
 もともとぽっちゃりさんだから、放っておいても脂肪増えるのか?(汗)

 私が危惧しているのは、
「腹部脂肪面積って、それくらいの範囲で簡単に変動する」か、あるいは、
データそのものがおかしいか。(苦笑)

.

 ちなみに、「全脂肪面積変化量」が12週間で5cm2減ってるけど、
これ、意味のある数字なのか?
「内臓脂肪面積」ではないところに注意!

 ちょっとかわいそうだけど、花王のヘルシアと比較してみようか。

http://www.kao.co.jp/healthya/ryokutya/index.html

 全脂肪面積は、花王のデータだとBMI26平均で、320cm2
サントリーのデータでも似たようなもんだ、と類推することができる。
仮に300としても、300cm2が295cm2になるだけ

 ちなみに、花王のヘルシアのデータだと、
12週で25cm2くらいは脂肪面積が減っている。特茶の5倍。(汗)

.

 なんか、フルボッコになりつつあるけれども、さらに続ける。
(以下、引用)

植物由来の成分「ケルセチン配糖体」とは?
たまねぎやりんごなどに多く含まれるポリフェノールの一種で、
「体脂肪を減らす」のを助ける働きがある成分です。
長年にわたる研究の結果、サントリー健康科学研究所では、
この働きを発見しました。

(引用終わり)

 サントリーは、ケルセチン配糖体を長年にわたり研究してきた。
ケルセチン配糖体で検索してみると、サントリーの「健康情報レポート」
というページがヒットした。

「ケルセチンの秘密」
http://health.suntory.co.jp/quercetin/

 このサイトは2009年に始まっていて、ちょくちょく更新されている様子。
最新では、昨年末に更新されているようだ。

.

 ケルセチンの色々な効能が書かれているんだけどね、
関節痛によいだとか、血管のメンテナンスによい、とか。

 ところが驚くべきことに、このサイト、
ケルセチンが脂肪の分解に働くことは、一切触れられていない。

 

 ・・・なんでだろうねぇ・・・?(苦笑)
長年研究してきたけど、脂肪に関する研究は最近ようやく分かった、
ってことだろうか?ww

 ていうか、それってケルセチン配糖体の効果なの?
カテキンの作用なんじゃ?

 でも、特茶のデータみると、普通のお茶(カテキンは入っているだろ)飲んでも
脂肪面積増えているんだよなぁ。カテキンの効果も疑わしい?w

.

 うーん・・・。なんだか、トクホそのものを信用できなくなってきたなぁ。
適当にデータ捏造しているだけなんじゃ・・・?

 とどめに、「健康食品の安全性・有効性」情報のページから、
特茶の有効性についての評価データを。
(以下、引用)

被験飲料群では、摂取開始時 (0週) に比較し、
摂取8週目において、全脂肪面積、皮下脂肪面積の減少、
摂取12週目において、全脂肪面積、内臓脂肪面積の減少が認められた。

また、被験飲料群では、対照飲料群に比較し、
摂取8週目において、全脂肪面積、内臓脂肪面積皮下脂肪面積の減少、
摂取12週目において、全脂肪面積内臓脂肪面積の減少を示した。

(引用終わり)

 はい、よーくみてみよう。
0週比較の場合、8週目で「皮下脂肪面積」、12週目で「内臓脂肪面積」の
減少が認められている。

 逆に言うと、12週目での「皮下脂肪」や8週目の「内臓脂肪」は
減少が認められていない、ってことだ。

 あと、(なぜか脂肪が増えた)対照群と比較して、
12週目では皮下脂肪の減少は認められていない。

 これをどう解釈するか?

私は、「有意差があるかどうか、非常に微妙なレベルの減少しか認められない」
と解釈した。

 あとは・・・健康食品の素材情報のページ。
ケルセチンが存在しているんだけど・・・

https://hfnet.nih.go.jp/contents/indiv_agreement.html?2380

 リンク先を読むのは自己責任で。(苦笑)
ま、トクホの審査がどれだけ甘いかってのがよくわかるな。

.

 じゃあ、特茶はダメなの?っていうと・・・んなことはないだろう。

 特茶の一番の特徴は、「おいしい」ところじゃないだろうか?
さすが伊右衛門。緑茶の味としては一級品だと思う。

 脂肪減少作用はイマイチかも知れないけれども、
(脂肪減少に期待するなら運動は欠かせない!)
プラスアルファが期待できる、おいしいお茶、と思えばまぁ、ありかなぁ。
ちょっと高い気もするが(500mlで170円くらい)、
ヘルシア緑茶(350mlで200円くらい)よりは安い。
黒烏龍茶(350mlで140円くらい)と同じ程度かなぁ?

 ペプシスペシャルだと、もっと安いけどね。w

.

 まぁ、実際に効果があるかどうかは、個人差もあるだろうから
飲んで確かめるしかないだろう。
作用機序考えると、運動とセットでないとあまり効果は期待できないかな。

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確定拠出年金記録

毎月、第一水曜日は確定拠出年金の記録。

100p=一ヶ月の拠出金額として、記録する。
(先月+拠出金+収益=今月)

          先月   拠出金  今月  収益
海外株式   3295         20     3413    +98
海外債券   3153         30     3252    +69
国内株式   3279         20     3396    +97
国内債券    3197         30     3250    +23
定期預金  3110          0     3110      0
合計         16034       100    16420   +286

.

 これは、10月初頭の記録。
最近はスイッチングしていないから、月初の時点で
待機資金が残っていることがない・・・ので、
あまり考えずに記事が書ける。

 先月は、ほぼ1年ぶりのマイナスを記録したけれども、
今月はプラスに転じた。
数字を見ても、全体的に好調、に見えるな。

 いい影響があったのは、東京への五輪招致の成功、だろうか。
あと、海外の株式が全体的に好調。
これは、為替相場もさることながら、NYダウが好調だった。

 ・・・すでに、過去形になりつつあるけどね。
アメリカの議会で、民主党と共和党の対立が激しくて
混乱しているからなぁ・・・。
なんか、定期的にもめている気がするぞ。
市場は、その辺まで全部織り込み済みじゃないのかな?

 いったん円安で1ドル100円をうかがうところまでいったけど、
ここ数日のアメリカの混乱で、また円高に・・・。

 海外株式の利益を定期預金に蓄えきってから3ヶ月・・・。
まだまだ、動かす時期ではないなぁ。
あんまり長いこと定期預金にお金を寝かせておくのはよくないんだけど。
なんか、この資金を動かすきっかけがないと、動かしにくい。

 どういうタイミングで動かすか、考えないといけないなぁ。

 

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調剤報酬を増やすも減らすも医師次第

 大阪で、日本薬剤師会学術大会が開かれていた。
年に一回、(どっかの都道府県で)行われるんだけど、今年は大阪。

 もっとも、私は薬剤師会の会員でもないし、そっち方面には
あまり熱心ではないので、行ってない。この時期は忙しいしなぁ。

.

 さて、薬剤師4コマ劇場R2さんで、その話題が出ていた。
「大阪行きたかったな・・・」
http://pharmacymanga.blog.fc2.com/blog-entry-285.html

.

 医師会の鈴木理事が、薬剤師のあつまる学術大会で
薬剤師批判をぶちまけたらしい。
何でも、医師は母屋でお粥をすすっているのに、
薬剤師は離れですき焼き三昧、みたいな嫌味を言ったとか。

.

 もうちょっと詳しく、どういった発言があったのかを調べてみた。
RISFAXで記事が出てるんだけど、これって有料なんだよね・・・。
理瀬留花さんのブログで、ほぼ全文っぽいのが出てたのでリンクしておく。

http://d.hatena.ne.jp/riseruka/20130927/p1

.

 うーん、よくある分業批判を超えていないと思う。
立場的に、医科の診療報酬を上げてもらいたいはずなので、
その分薬局の診療報酬を下げたい、っていう意図が明らか。

 薬局の売上は、整形外科を上回る、とか・・・アホだな。
売上と利益の違い、理解できる?
小学生でも分かりそうな話だが。
まぁ、わかっててパフォーマンスしているんだろうけど、
学術大会でそれくらいの野次を飛ばしてやればいいのに。w
 さすがに、年に一度の学術大会でそんな野次を飛ばす度胸はないが、
それを言うなら薬剤師会に乗り込んで薬剤師批判を堂々とやらかす方も
十分非常識だからなぁ。

.

 医療費と調剤報酬の話は、私も過去に書いている。
「医療費の増大と調剤薬局」(2012.5.14)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-568d.html

.

 ポイントを簡単にまとめると、
医薬分業が進んだんだから、調剤報酬は増えて当然。
その分減るはずの医科側の診療報酬が減っていない、というのが問題。

 前にも書いたけど、もう少しミクロで見てみる。ポイントは「薬剤費」だ。

院内で薬を出している場合は病院側の医療費は、
大雑把に言うなら「診療費+薬剤費」だろう。
院外処方にすると、「診療費+処方箋発行費」に変わる。
処方箋発行費なんて、そんな大した点数がついている訳じゃない。
だから、院外処方にすると、病院側の診療報酬は減らなければおかしい。

 それなのに、院外処方が進んだ時期に病院側の診療報酬は減っていない。
なぜ?
外に出した減ったはずの薬剤費よりも、それ以外の診療費が膨れ上がっている、
ってことじゃないの?つまり、この部分の医療費が高騰しているんだ。

 私の主張は、国民医療費が増え続けている主な原因は高齢化であり、
たまたま医薬分業の進んだ時期と重なったために悪者にされた、ってだけだ。

.

 他にも、加算をたくさんつければ収入増、とか・・・。
えっとね、薬局で勝手につけられるような加算って、ほとんどないよ。
薬局の加算は、医師の指示によってついているものが多いし。
(一包化とか、計量混合とか)

 あえて意地悪を言うならば、
重複投薬・相互作用防止加算なんて、医師の方がしっかりしてれば
発生しようがない加算なんだが。(苦笑)
 加算を増やしているのは、ある意味医師の責任だろう。w

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 さて、こんなレベルでケンカしてもしょうがない。
今日の私の主張は、「調剤報酬を増やすも減らすも医師次第」ってこと。
これは、主に処方内容の話だ。

 これも以前書いたけど、医療費抑制を薬局でどうにかするのは無理だ。
「医療費抑制は、薬局だけでは無理」(2012.9.28)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-7d97.html

 がんばってジェネリックを進めているけれども、焼け石に水だ。
医師が高い薬を処方する限り、薬局にできることはない。
また、医師が高い薬を処方するから、調剤医療費が伸びている、とも言える。

 この話も書いた記憶があるなぁ・・・。

「医療の進歩と医療費の高騰」(2012.5.10)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-c342.html

 これは、どんどん開発される新薬や新しい治療法が、
医療費を高くしている、という記事。
もちろん、安全性や効果が(少しは)高まっているんだけれども、
コストパフォーマンスという観点ではどうだろう?
医師がコスト感覚を意識していないのが、医療費高騰の原因の一つ、
という指摘だ。

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 なんか、過去記事でだいたい書いてしまってるんだけど、
つい最近、書いた記事もついでにリンク。

「医療費の高騰(個人的に)」(2013.9.21)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-1396.html

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 これは個人的な話ではあるんだけれども、
安全性を追求するあまり、コストパフォーマンスが非常に悪くなっている、
という(私の)実例を示している。

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 調剤薬局の医療費のうち、薬剤費がおおよそ7割。
(ちなみに、外来の医科の場合、薬剤費は3割~4割程度。)
この薬剤費は、「医師がどの薬を処方するか」で大幅に変わる。
高くて後発品のない薬をがんがん使えば、そりゃ調剤医療費は上がるわ。
調剤の売上を減らしたいのならば、医師の意識を変えればよい。
 MRに勧められるまま、高くてコスパの悪い薬ばっかり処方するんじゃなくて、
安くてもコスパのいい薬をどんどん使っていけば、調剤医療費は下がるし、
ひいては国民医療費も抑えることができる。

 薬剤師と医師とでは、立場が違う。まだまだ医師の方が立場が上だ。
薬剤師に本気で調剤報酬を減らすようにして欲しいんなら、
そりゃ、医師のテリトリーを犯すことになるんだが、
医師会はそれを認めてくれるのか?

 例えば、明らかに無駄な抗生物質が処方されているのを
がんがん疑義照会かけても、医師は怒らないか?
残薬があるのであれば、疑義照会なしで処方内容削る権限も欲しい。
漫然と投与されているビタミン剤やPPIなんか、薬剤師の権限で
削ってしまっていいのなら、医療費削減につながるだろう。

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 ・・・ま、無理だろうな。
それなら、医療費削減のためにすることは調剤薬局批判ではなくて、
医師の側が無駄な処方を減らすよう心がけること。
ちょっとはコストを意識すること。後発品変更不可なんてもってのほか。

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 うーん、とりとめがなくなってきたな。
医師がおかゆをすすって、薬剤師がすき焼きって話だったけど、
例えば院外処方をやめて院内に戻せば、医師がすき焼き食べられるの?
つーか、すき焼き食べたいのか?w違うだろ?

 この議論だと、実際に医療を受ける人の観点が抜けている気がするぞ。

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 最後に・・・医薬分業の目的。
これは、医療費削減もさることながら、
より安全な医療の提供のため、だ。

 つい最近も、院内調剤で「プレドニン 2錠 便秘時服用
という薬をもらった患者さんから相談を受けた。
「この薬、全然効かない」って・・・。(汗)
効く、効かないという問題ではないんだけどな。(滝汗)
名前の似ている(?)プルゼニドの間違いだろ、どう考えても。
 今後、絶対に服用しないよう伝えた。つーか、
病院に殴りこみにいっていいレベルの過誤だぞ。

 こんなもん、院外処方にしておけば99.99%回避できるミスだ。
調剤過誤がオモテに出てくるのは、院外処方だからだ。
院内では、それよりもはるかに多い過誤がおこっているんじゃないのか?
それも、オモテにでてくることは、少ない。だれもチェックしないんだもん。

 病院と薬局がダブルチェックかけるから、より安全な医療が提供できている。
院内だと、調剤過誤がおこっていることすら分かんない可能性が高い。
そんな時代に戻していいのか?

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 うまくまとめられないなぁ。(苦笑)

 医療におけるコスト感覚については、そんなに簡単な話じゃない。
もう一度、落ち着いてからゆっくりと書きたいと思う。
これも、簡単な解決法はなさそうだ・・・。

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